「食べきる」は英語で?finish・eat it all・use upの違いと使い分け


食べきるを英語でどう表すかを解説するアイキャッチ

「食べきる」は、英語では場面や話し手が注目する点によって表現が変わります。代表的なのはfinisheat it alluse upです。日本語一語を機械的に置き換えず、動作・結果・目的のどれを伝えるかで選びます。

「食べきる」を英語で言うと?先に結論

表現 中心の意味 例文
finish 食事や皿の料理を食べ終える I couldn’t finish my dinner.
(夕食を食べきれませんでした。)
eat it all 残さず全部食べることを強調する You don’t have to eat it all.
(全部食べきらなくても大丈夫です。)
use up 食材や在庫を料理に使い切る We need to use up the vegetables today.
(今日、野菜を使い切る必要があります。)

迷ったときは、まず最も日常的なfinishを軸にします。ただし対象や目的が変われば、より具体的なeat it allやuse upへ切り替えるほうが自然です。

しゅみすけ(大山俊輔)

辞書の訳語だけで決めず、「今どんな物を、どんな状態にしたいか」を短い映像として考えると、自然な動詞を選びやすくなります。

finishの意味と使い方

finishは「食事や皿の料理を食べ終える」と伝えるときの中心表現です。対象を一緒に置き、必要なら量・時間・方法を後ろへ加えます。

I couldn’t finish my dinner.
(夕食を食べきれませんでした。)

会話ではCan you …?、Could you …?を付ければ依頼になり、レシピや手順書では動詞から始める命令文が自然です。完了を伝える場合は過去形、現在の状態を説明する場合はbe動詞や現在完了を使います。

eat it allの意味と使い方

eat it allは「残さず全部食べることを強調する」という点をはっきり伝えたいときに使います。finishと日本語訳が似ていても、話し手が見ている結果が異なります。

You don’t have to eat it all.
(全部食べきらなくても大丈夫です。)

単語だけで覚えず、例文の目的語や前置詞まで一つのまとまりとして音読すると、実際の台所や買い物の場面で使いやすくなります。

use upの意味と使い方

use upは「食材や在庫を料理に使い切る」という場面に向いた表現です。少し説明的でも、対象や結果が具体的なので誤解を減らせます。

We need to use up the vegetables today.
(今日、野菜を使い切る必要があります。)

3表現の違いをイラストで整理

finish・eat it all・use upによる食べきるの使い分け図

finishは食事や皿の料理を食べ終える、eat it allは残さず全部食べることを強調する、use upは食材や在庫を料理に使い切るという違いがあります。どれも「食べきる」と訳せる可能性がありますが、対象と目的を見れば選択肢を絞れます。

語順・目的語・前置詞のポイント

英語では動作の対象を省略しすぎないことが大切です。まず「誰が」、次に「何を」、最後に量・場所・時間・理由を置くと安定します。代名詞にするときもitやthemを動詞の近くへ置きます。前置詞を含む表現は、前置詞だけを別に暗記せず、例文全体で覚えましょう。

  • Please finish it now.
    今、それを食べきるようにしてください。
  • Could you eat it all this first?
    先にこれを処理してもらえますか。
  • We need to use up it before dinner.
    夕食前にそれを処理する必要があります。

日常会話とレシピ・仕事での違い

家庭で短く伝える

家族や友人との会話では、短く具体的な基本動詞が自然です。命令が強く聞こえそうならCan you …?を付けます。量や状態をa little、all the way、until …などで補うと、相手が再現しやすくなります。

レシピ・接客・仕事で正確に伝える

レシピでは対象、量、時間、温度を明示します。飲食店や接客ではCould you …?、Please make sure …を使うと丁寧です。専門語を使う場合も、対象を省かず一度で作業内容が分かる文にします。

日本人が間違えやすいポイント

finishは目的語にmealやfoodを取れますが、finish to eatとは通常言いません。finish eatingまたはfinish the mealにします。

また、難しそうな語ほど正確とは限りません。条件が合わない専門語より、基本動詞で目的と結果を説明するほうが自然で安全なこともあります。

難しい表現が出てこないときの「しゅみすけ式」

専用表現が思い出せなくても、動作を二段階に分け、基本語で前後の状態を説明できます。

I ate everything on my plate. There was nothing left.
(皿の料理を全部食べ、何も残りませんでした。)

一語を思い出すまで黙る必要はありません。「まず何をするか」「その結果どうなるか」を短い二文にします。put、make、keep、use、cook、wait、stopなどの中学英語でも、十分に用件を伝えられます。

しゅみすけ(大山俊輔)

英語が出てこないときは、日本語を別のやさしい日本語へ言い換えてから英語にします。動作と結果を分けるだけで、会話はかなり続けやすくなります。

短い会話例

A: What should I do next?
次は何をすればいい?
B: I couldn’t finish my dinner.
夕食を食べきれませんでした。

A: Is this okay now?
これで大丈夫?
B: Almost. I ate everything on my plate. There was nothing left.
もう少しです。皿の料理を全部食べ、何も残りませんでした。

よくある質問

最初に覚えるならどの表現ですか?

日常で最も広く使いやすいfinishから覚えましょう。ただし、対象や目的が残さず全部食べることを強調するならeat it all、食材や在庫を料理に使い切るならuse upが明確です。

命令文は失礼になりませんか?

レシピでは普通ですが、人へ頼むときはCan you …?やCould you …?を付けます。家族との会話ならPleaseやa littleを添えるだけでも柔らかくなります。

表現が出てこないときはどうしますか?

I ate everything on my plate. There was nothing left.のように基本語へ分解します。正確な一語より、相手が動作を再現できる説明を優先しましょう。

「全部食べる」「食事を終える」「使い切る」を分ける

量を残さない

I ate the whole thing.(それを丸ごと全部食べました)やShe finished everything on her plate.(彼女は皿の料理をすべて食べきりました)のように、全部という結果を強調できます。

無理に食べなくてもよいと伝える

You can save the rest for later.(残りは後に取っておけます)やDon’t force yourself to finish it.(無理に食べきらなくて大丈夫です)は、レストランや家庭で相手を気遣う自然な言い方です。

  • Can you finish this portion?
    この量を食べきれますか。
  • We ate all the leftovers.
    残り物を全部食べました。
  • Let’s use up the milk before it goes bad.
    悪くなる前に牛乳を使い切りましょう。

finishは食事の「終了」、eat it allは量がゼロになる結果、use upは材料を調理などに使い切ることです。「食べきる」と「使い切る」を分けると不自然な英訳を避けられます。

「食べきる」を自分の会話で使う練習

表現を知っているだけでなく、実際の場面を思い浮かべて口に出すと定着しやすくなります。まず自宅で食べきる場面を一つ選び、「誰が・何を・いつ・どのように」の四点を日本語で具体化してください。次に、中心表現をfinisheat it alluse upから選びます。

  1. 自分が普段扱う食材や道具を一つ決める
  2. 動作の途中と完了後の状態を区別する
  3. 一文目で動作、二文目で目的または結果を言う
  4. 現在形・過去形・依頼文の三種類へ変える
  5. 最後に対象や量を自分の生活に合う語へ置き換える

依頼ならCould you …?、手順ならFirst, …、完了報告ならI did it before dinner.のように、場面に合う骨組みを先に決めます。その後でこの記事の例文を参考に動詞と目的語を入れましょう。表現によって活用や前置詞が異なるため、単語だけを機械的に当てはめず、完成した文を音読して確認します。

言えたかどうかを確認する三つの質問

  • 動作の対象が相手に分かるか
  • 量・時間・状態など必要な条件が入っているか
  • 専門語を忘れても基本語で説明し直せるか

一度で完璧な一文を作る必要はありません。まず短く伝え、相手の反応を見て情報を足します。「食べきる」という日本語そのものにこだわらず、何のための動作なのかを説明できれば、表現を忘れた場面でも会話を止めずに済みます。

関連表現

料理の下ごしらえ・切り方の英語一覧では、家庭でよく使う料理動作をまとめています。また、「油をひく」の英語表現では、add oil・coat・greaseの違いを確認できます。

外食では量が多いこともあるため、食べきれないこと自体を無理に否定せず、残りを持ち帰れるか尋ねる表現も一緒に覚えると実用的です。

まとめ

「食べきる」は、食事や皿の料理を食べ終えるならfinish、残さず全部食べることを強調するならeat it all、食材や在庫を料理に使い切るならuse upが目安です。日本語一語と英語一語を固定せず、対象・動作・結果に分けましょう。難しい語が出ないときは、I ate everything on my plate. There was nothing left.のように基本語で二文へ分ければ自然に伝えられます。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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