
「蓋をずらす」は、英語では場面や話し手が注目する点によって表現が変わります。代表的なのはleave the lid ajar、partially cover、set the lid slightly off-centerです。日本語一語を機械的に置き換えず、動作・結果・目的のどれを伝えるかで選びます。
Contents
「蓋をずらす」を英語で言うと?先に結論
| 表現 | 中心の意味 | 例文 |
|---|---|---|
| leave the lid ajar | 蓋を少し開けた状態のままにする | Leave the lid ajar so the steam can escape. (蒸気が逃げるよう、蓋を少し開けておいてください。) |
| partially cover | 鍋の一部だけを覆う | Partially cover the pot and simmer for ten minutes. (鍋に少し蓋をして10分煮てください。) |
| set the lid slightly off-center | 蓋を中心から少しずらして置く動作を具体的に表す | Set the lid slightly off-center. (蓋を中心から少しずらして置いてください。) |
迷ったときは、まず最も日常的なleave the lid ajarを軸にします。ただし対象や目的が変われば、より具体的なpartially coverやset the lid slightly off-centerへ切り替えるほうが自然です。
しゅみすけ(大山俊輔)
leave the lid ajarの意味と使い方
leave the lid ajarは「蓋を少し開けた状態のままにする」と伝えるときの中心表現です。対象を一緒に置き、必要なら量・時間・方法を後ろへ加えます。
Leave the lid ajar so the steam can escape.
(蒸気が逃げるよう、蓋を少し開けておいてください。)
会話ではCan you …?、Could you …?を付ければ依頼になり、レシピや手順書では動詞から始める命令文が自然です。完了を伝える場合は過去形、現在の状態を説明する場合はbe動詞や現在完了を使います。
partially coverの意味と使い方
partially coverは「鍋の一部だけを覆う」という点をはっきり伝えたいときに使います。leave the lid ajarと日本語訳が似ていても、話し手が見ている結果が異なります。
Partially cover the pot and simmer for ten minutes.
(鍋に少し蓋をして10分煮てください。)
単語だけで覚えず、例文の目的語や前置詞まで一つのまとまりとして音読すると、実際の台所や買い物の場面で使いやすくなります。
set the lid slightly off-centerの意味と使い方
set the lid slightly off-centerは「蓋を中心から少しずらして置く動作を具体的に表す」という場面に向いた表現です。少し説明的でも、対象や結果が具体的なので誤解を減らせます。
Set the lid slightly off-center.
(蓋を中心から少しずらして置いてください。)
3表現の違いをイラストで整理

leave the lid ajarは蓋を少し開けた状態のままにする、partially coverは鍋の一部だけを覆う、set the lid slightly off-centerは蓋を中心から少しずらして置く動作を具体的に表すという違いがあります。どれも「蓋をずらす」と訳せる可能性がありますが、対象と目的を見れば選択肢を絞れます。
語順・目的語・前置詞のポイント
英語では動作の対象を省略しすぎないことが大切です。まず「誰が」、次に「何を」、最後に量・場所・時間・理由を置くと安定します。代名詞にするときもitやthemを動詞の近くへ置きます。前置詞を含む表現は、前置詞だけを別に暗記せず、例文全体で覚えましょう。
- Please leave the lid ajar it now.
今、それを蓋をずらすようにしてください。 - Could you partially cover this first?
先にこれを処理してもらえますか。 - We need to set the lid slightly off-center it before dinner.
夕食前にそれを処理する必要があります。
日常会話とレシピ・仕事での違い
家庭で短く伝える
家族や友人との会話では、短く具体的な基本動詞が自然です。命令が強く聞こえそうならCan you …?を付けます。量や状態をa little、all the way、until …などで補うと、相手が再現しやすくなります。
レシピ・接客・仕事で正確に伝える
レシピでは対象、量、時間、温度を明示します。飲食店や接客ではCould you …?、Please make sure …を使うと丁寧です。専門語を使う場合も、対象を省かず一度で作業内容が分かる文にします。
日本人が間違えやすいポイント
move the lidだけでは、どこへどの程度動かすかが伝わりません。状態ならajar、覆い方ならpartially、動作ならoff-centerを使います。
また、難しそうな語ほど正確とは限りません。条件が合わない専門語より、基本動詞で目的と結果を説明するほうが自然で安全なこともあります。
難しい表現が出てこないときの「しゅみすけ式」
専用表現が思い出せなくても、動作を二段階に分け、基本語で前後の状態を説明できます。
Do not close the lid all the way. Leave a small opening.
(蓋を完全に閉めず、小さな隙間を残してください。)
一語を思い出すまで黙る必要はありません。「まず何をするか」「その結果どうなるか」を短い二文にします。put、make、keep、use、cook、wait、stopなどの中学英語でも、十分に用件を伝えられます。
しゅみすけ(大山俊輔)
短い会話例
A: What should I do next?
次は何をすればいい?
B: Leave the lid ajar so the steam can escape.
蒸気が逃げるよう、蓋を少し開けておいてください。
A: Is this okay now?
これで大丈夫?
B: Almost. Do not close the lid all the way. Leave a small opening.
もう少しです。蓋を完全に閉めず、小さな隙間を残してください。
よくある質問
最初に覚えるならどの表現ですか?
日常で最も広く使いやすいleave the lid ajarから覚えましょう。ただし、対象や目的が鍋の一部だけを覆うならpartially cover、蓋を中心から少しずらして置く動作を具体的に表すならset the lid slightly off-centerが明確です。
命令文は失礼になりませんか?
レシピでは普通ですが、人へ頼むときはCan you …?やCould you …?を付けます。家族との会話ならPleaseやa littleを添えるだけでも柔らかくなります。
表現が出てこないときはどうしますか?
Do not close the lid all the way. Leave a small opening.のように基本語へ分解します。正確な一語より、相手が動作を再現できる説明を優先しましょう。
蓋の開け具合を詳しく伝える表現
蒸気を逃がす
吹きこぼれを防いだり、水分を逃がしたりする目的なら、Leave the lid slightly ajar to let the steam escape.(蒸気を逃がすため、蓋を少しずらしておいてください)と理由まで伝えると明確です。
煮込み中の指示
Simmer with the lid slightly ajar.(蓋を少しずらした状態で弱火で煮てください)のようにwithで状態を加えられます。完全に蓋を外すならuncovered、完全に閉めるならcoveredです。
- Do not cover the pot completely.
鍋を完全に覆わないでください。 - Move the lid a little to one side.
蓋を少し片側へ動かしてください。 - Keep a small gap for the steam.
蒸気のために小さな隙間を空けてください。
ajarはドアや窓にも使える「少し開いた」という形容詞です。蓋そのものを主語にしてThe lid is slightly ajar.とも言えます。料理中の状態説明として覚えると応用しやすい表現です。
「蓋をずらす」を自分の会話で使う練習
表現を知っているだけでなく、実際の場面を思い浮かべて口に出すと定着しやすくなります。まず自宅で蓋をずらす場面を一つ選び、「誰が・何を・いつ・どのように」の四点を日本語で具体化してください。次に、中心表現をleave the lid ajar、partially cover、set the lid slightly off-centerから選びます。
- 自分が普段扱う食材や道具を一つ決める
- 動作の途中と完了後の状態を区別する
- 一文目で動作、二文目で目的または結果を言う
- 現在形・過去形・依頼文の三種類へ変える
- 最後に対象や量を自分の生活に合う語へ置き換える
依頼ならCould you …?、手順ならFirst, …、完了報告ならI did it before dinner.のように、場面に合う骨組みを先に決めます。その後でこの記事の例文を参考に動詞と目的語を入れましょう。表現によって活用や前置詞が異なるため、単語だけを機械的に当てはめず、完成した文を音読して確認します。
言えたかどうかを確認する三つの質問
- 動作の対象が相手に分かるか
- 量・時間・状態など必要な条件が入っているか
- 専門語を忘れても基本語で説明し直せるか
一度で完璧な一文を作る必要はありません。まず短く伝え、相手の反応を見て情報を足します。「蓋をずらす」という日本語そのものにこだわらず、何のための動作なのかを説明できれば、表現を忘れた場面でも会話を止めずに済みます。
関連表現
料理の下ごしらえ・切り方の英語一覧では、家庭でよく使う料理動作をまとめています。また、「油をひく」の英語表現では、add oil・coat・greaseの違いを確認できます。
まとめ
「蓋をずらす」は、蓋を少し開けた状態のままにするならleave the lid ajar、鍋の一部だけを覆うならpartially cover、蓋を中心から少しずらして置く動作を具体的に表すならset the lid slightly off-centerが目安です。日本語一語と英語一語を固定せず、対象・動作・結果に分けましょう。難しい語が出ないときは、Do not close the lid all the way. Leave a small opening.のように基本語で二文へ分ければ自然に伝えられます。










