
つかまれた手を振って外す、差し伸べられた手を拒む、握られた状態から引き抜くでは、自然な英語が異なります。この記事では、手を振り払うを英語で言うときの代表表現、目的語と語順、場面による使い分け、初心者向けの簡単な言い換えまで整理します。
先に結論を言うと、いつでも一つの英語に置き換えるのではなく、「どんな動きか」と「何のための動きか」を選んで表現するのが自然です。
Contents
手を振り払うを英語で言う代表表現
| 英語 | 中心となる意味 |
|---|---|
| shake off someone’s hand | 振る動きで相手の手を外す |
| brush someone’s hand away | 手で払って遠ざける。拒絶の含み |
| pull your hand free | つかまれた手を引いて自由にする |
日本語の「手を振り払う」は、動作の開始、動作後の姿勢、速度、力の強さまで一つにまとめて表せます。一方、英語は動作の見え方を動詞で選び、方向や状態を副詞・前置詞句で足す傾向があります。そのため、まず主語が自分なのか相手なのか、次に身体のどの部分をどう動かすのかを決めます。
しゅみすけ(大山俊輔)
3表現の違いを場面で理解しよう

shake off someone’s hand:振る動きで相手の手を外す
最初の表現は、今回のテーマで最も幅広く使える言い方です。会話の命令や動作説明にも置きやすく、必要ならslowly、gently、quickly、a littleなどを加えて動きの程度を調整できます。身体部位には通常、theではなくyour、my、his、herなどの所有格を置きます。
brush someone’s hand away:手で払って遠ざける。拒絶の含み
二つ目は、動きの経過や見え方をより具体的にします。単なる姿勢ではなく、今その動作を行うことを伝えたいときに役立ちます。文章では主語+動詞+所有格+身体部位の順が基本です。相手への指示なら主語youを省いた命令文が自然です。
pull your hand free:つかまれた手を引いて自由にする
三つ目は、動作の勢い、目的、結果をはっきりさせる表現です。やや描写的なので、物語、状況説明、トレーニングの指示などで特に役立ちます。似た日本語訳でも、話し手が注目している部分が違う点に注意しましょう。
目的語・所有格・語順のポイント
身体動作では、動詞+my/your/his/her+身体部位が基本です。日本語では「私は」を省略できますが、英語では誰の身体かを示します。たとえばyourをtheに変えると、特定の身体部位を一般物のように聞かせることがあり、通常の指示では不自然です。
- 命令:動詞から始めます。丁寧にするならPleaseを付けます。
- 進行中:be動詞+動詞ingで、今まさに動いている様子を表します。
- 完了した動作:過去形にして、その後の反応や結果を続けます。
- 程度:gentlyはやさしく、slightlyは少し、quicklyは素早く、firmlyはしっかりと、という意味です。
方向を表す語は動詞のすぐ後、または目的語の後に来ます。句動詞で代名詞を使う場合は語順が固定されることもあるため、表現全体を一まとまりで覚えるのがおすすめです。
日常会話・仕事・運動指導での違い
日常会話では短い命令文が自然です。家族や友人には動詞から始め、必要ならa littleやcarefullyを加えます。仕事では相手の身体へ直接命令すると強く聞こえることがあるので、Could you …? やPlease …を使うと丁寧です。医療・撮影・運動指導では、動作の目的を先に説明してから指示すると安心感が出ます。
たとえば「確認のため」「写真のため」「安全のため」を示すなら、so I can check、for the photo、for safetyを添えられます。フォーマルな場面でも難しい動詞が必ず必要なわけではありません。短く明確で、誤解しにくい表現が優先されます。
自然な例文
- She shook off his hand.
彼女は彼の手を振り払いました。 - He brushed my hand away.
彼は私の手を払いのけました。 - I pulled my hand free from his grip.
私は彼の握りから手を振りほどきました。 - The child shook her mother’s hand off.
子どもは母親の手を振り払いました。 - She gently brushed his hand away.
彼女は彼の手をそっと払いのけました。 - I moved my hand away and stepped back.
私は手を離して一歩下がりました。
例文を覚えるときは、主語だけでなく副詞や状況も一緒に変えて練習しましょう。同じ動詞でもgentlyを付ければ穏やかな指示になり、suddenlyを付ければ反射的な動作が伝わります。動作の相手や起点を示す場合はfrom、方向を示す場合はtowardやawayを使うことがあります。
日本人が間違えやすいポイント
日本語の「する」をdoにしない
身体動作をdoで直訳するのは基本的に不自然です。英語では、動きそのものを表す動詞を選び、身体部位を目的語にします。
body partの前の所有格を忘れない
「手」「足」「首」などは誰のものかを示すのが普通です。自分ならmy、相手への指示ならyour、第三者ならhis/her/theirを使います。
強さを動詞だけで決めない
同じ動詞でもgently、slowly、hard、wildlyなどで印象が大きく変わります。安全な指示ではgentlyやslowlyを明示すると伝わりやすくなります。
難しい単語が出ないときの「しゅみすけ式」
専用動詞が思い出せなければ、move、put、keep、bring、useなどの基本動詞で、方向・位置・目的を説明します。大切なのは一語で訳し切ることではなく、相手が同じ動きを再現できることです。
- Move your body part this way.
身体のその部分をこのように動かしてください。 - Put it closer / farther away.
それを近づけて/もっと離してください。 - Keep it in this position.
この位置のままにしてください。 - Do this slowly. It will be safer.
ゆっくりしてください。その方が安全です。
たとえば専門的な言葉が出なくても、「今の位置」「動かす方向」「動作の結果」を二文に分ければ十分伝わります。ジェスチャーを見せられる場面では、Watch me.やLike this.も便利です。
しゅみすけ(大山俊輔)
関連表現
身体の動きを続けて説明するなら、姿勢を表すstand、sit、lean、bend、動きの方向を表すup、down、back、forward、away、together、apartも一緒に覚えると便利です。似た動作でも「動き始める」「その姿勢を保つ」「元に戻す」は別の表現になるため、前後の流れまで考えましょう。
あわせて読みたい関連記事
身体の部位名を確認したい方は、手・腕・指の部位を英語でまとめた記事も参考になります。動作が身ぶりとして持つ意味を知りたい方は、海外のジェスチャー・ハンドサイン一覧もあわせてご覧ください。運動や姿勢の説明では、stretch・stretchingの違いも役立ちます。
まとめ
手を振り払うは、一つの英語だけでなく、動作の目的・速さ・強さ・最終姿勢に合わせて表現を選びます。まず最も一般的な言い方を覚え、必要に応じてより具体的な動詞へ替えてください。迷ったら基本動詞で方向と結果を説明すれば、日常会話でも仕事でも自然に伝えられます。










