
『ゴッドファーザー』という名前は知っていても、「マフィア映画だから怖そう」「長い作品なので後回しにしている」という方もいるかもしれません。けれど本作の中心にあるのは、犯罪組織の抗争だけではありません。家族を守るとはどういうことか、権力が人をどう変えるのかを描いた重厚な家族の物語です。
もともとの執筆者も、内容を知らずに初めて観て、「これはマフィアの話であると同時に家族の話でもある」と感じていました。その視点を残しながら、この記事では長いセリフの転載を避け、今の英会話にも応用できる短い表現を選んで紹介します。
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映画『ゴッドファーザー』の作品情報
- 原題:The Godfather
- 公開:1972年
- 監督:フランシス・フォード・コッポラ
- 原作:マリオ・プーゾ
- 脚本:マリオ・プーゾ、フランシス・フォード・コッポラ
- 出演:マーロン・ブランド、アル・パチーノ、ジェームズ・カーン、ロバート・デュヴァル、ダイアン・キートンほか
マーロン・ブランドがコルレオーネ・ファミリーの家長ヴィトーを、アル・パチーノが末息子マイケルを演じています。三部作の第1作ですが、本作だけでも一つの大きな物語として味わえます。
ネタバレを抑えたあらすじ
1945年、ニューヨーク。ドン・ヴィトー・コルレオーネの屋敷では、娘コニーの盛大な結婚式が開かれていました。その一方、閉ざされた書斎では、ヴィトーが助けを求める人々の願いに耳を傾けています。

ヴィトーは家族と友情を重んじる一方、その影響力は暴力と返礼の論理にも支えられています。そんな彼のもとへ麻薬取引への協力話が持ち込まれ、断ったことをきっかけにファミリー間の緊張が高まっていきます。
家業から距離を置き、恋人ケイと「自分は家族とは違う道を歩む」と考えていた末息子マイケル。しかし父と家族が危機にさらされるなかで、彼も重大な選択を迫られます。本作の大きな見どころは、外側にいたマイケルが静かに変わっていく過程です。
『ゴッドファーザー』で覚える英語表現
1. act like …|~のように振る舞う
Act like an adult.
大人らしく振る舞いなさい。
act like + 名詞 は「~のように振る舞う」、act like + 文 は「まるで~であるかのように振る舞う」という意味です。ここでの act は映画の「演技をする」だけでなく、普段の態度や振る舞いも表します。
- Don’t act like a child.(子どもみたいに振る舞わないで)
- He acted like nothing had happened.(彼は何もなかったかのように振る舞いました)
- Why are you acting like you don’t know me?(どうして私を知らないようなふりをしているの?)
look like が主に見た目の類似を表すのに対し、act like は行動や態度が似ていることを表します。
2. I don’t know what to do.|どうしたらいいか分からない
I don’t know what to do.
どうしたらいいか分かりません。
what to do は「何をすべきか」というまとまりです。疑問文の What should I do? を、I don’t know の後ろへ入れたような形ですが、語順は what to do のまま使えます。
- I don’t know what to say.(何と言えばいいか分かりません)
- Do you know where to go?(どこへ行けばいいか分かりますか)
- Tell me how to use it.(使い方を教えてください)
what to do、where to go、how to use it のように「疑問詞+to do」を一つのかたまりとして覚えると、初心者でも会話を組み立てやすくなります。
3. had better …|~したほうがいい
You’d better get out of here.
ここから出ていったほうがいい。
You’d better は You had better の短縮形です。日本語では「~したほうがいい」と訳されますが、単なるおすすめというより「そうしないと困ったことになる」という警告や切迫感を含みます。
- We’d better leave now.(もう出たほうがいい)
- You’d better not be late.(遅れないほうがいいよ)
柔らかく助言するなら should、差し迫った状況で強く勧めるなら had better が基本です。強さの違いを詳しく確認したい方は、had betterとshouldの違いも参考にしてください。
4. There’s going to be …|~が起こりそうだ・~がある予定だ
There’s going to be trouble.
騒ぎになるぞ。
There is going to be + 名詞 は、これから何かが起こる、行われる、存在することを表します。会話では There’s gonna be … のように聞こえることがありますが、gonna はくだけた発音を写した形です。
- There’s going to be a meeting tomorrow.(明日、会議があります)
- There’s going to be a storm tonight.(今夜は嵐になりそうです)
- There’s going to be a problem.(問題が起こりそうです)
予定なら「~があります」、状況から予測しているなら「~が起こりそうです」と、文脈に合わせて訳します。
5. take sides|味方する・一方の肩を持つ
take sides は、対立している人や集団のどちらか一方につくことです。take sides with + 人 なら「人の側につく」、take sides against + 人 なら「人に敵対する側につく」という意味になります。
- I don’t want to take sides.(どちらの肩も持ちたくありません)
- Why are you taking his side?(なぜ彼の肩を持つの?)
- She took sides with her friend.(彼女は友人の側につきました)
日常会話では、特定の一人を指して take someone’s side と言う形もよく使われます。

英語学習では「短い静かなセリフ」に注目
『ゴッドファーザー』にはイタリア語も登場し、犯罪組織や当時の社会を背景にした言葉も多いため、初心者向けの作品とは言い切れません。一方で、会話は常に速いわけではなく、重要な場面ほど短い言葉と間で進むことがあります。
最初は日本語字幕で人物関係をつかみ、英語字幕では次のような短い型を探してみましょう。
- I don’t know what to …
- You’d better …
- There’s going to be …
- Don’t act like …
名セリフを長く暗記するより、型の最後だけ自分の日常へ置き換えるほうが会話練習につながります。字幕を使う順番や一場面の復習方法は、映画で英語を学ぶ方法のまとめでも紹介しています。
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『ゴッドファーザー』の怖さは、暴力そのものだけでなく、家族への愛情と権力の論理が切り離せなくなっていくところにあります。まずは物語を味わい、その後に短い英語表現を一つずつ拾う。そんな順番が似合う作品です。










