
日本の「お通夜」に近い英語は、一般に wake です。ただし、英語圏の葬送習慣は地域・宗教・家族によって異なり、visitation や vigil と呼ばれる集まりもあります。どれも日本の通夜と完全に同じではありません。
この記事では、wake・visitation・vigilの違い、「通夜に参列する」「通夜は何時からですか」と伝える短い例文、日本独自の通夜を簡単な英語で説明する方法を紹介します。
Contents
「お通夜」は英語でwakeが近い
wake は、葬儀の前後に家族や友人が集まり、故人をしのんだり遺族を支えたりする集まりです。地域によっては遺体との対面、祈り、思い出を語る時間などを含みます。
- We attended the wake last night.
私たちは昨夜、お通夜に参列しました。 - I’m going to my coworker’s wake this evening.
今夜、同僚のお通夜に行きます。 - The wake will be held before the funeral.
通夜は葬儀の前に行われます。
「参列する」は attend the wake、「通夜に行く」は会話なら go to the wake が自然です。attendの直後にtoは付けません。
しゅみすけ(大山俊輔)
wake・visitation・vigilの違い

wake:故人をしのぶ集まり
wakeは、家族や友人が集まって故人をしのぶ時間を広く表します。比較的くだけた雰囲気で思い出を語る場合もあれば、静かで改まった場合もあります。
visitation:遺族を訪ねる時間
visitation は、葬儀前などに弔問客が遺族を訪ね、お悔やみを伝えるために設けられた時間です。funeral homeなどで行われ、calling hours と呼ばれる地域もあります。
- The visitation is from six to eight.
弔問の時間は6時から8時までです。 - We went to the visitation to offer our condolences.
私たちはお悔やみを伝えるため、弔問の時間に伺いました。
vigil:祈りを中心とする集まり
vigil は、夜や一定時間に集まり、祈りながら見守る宗教的な集まりを指すことがあります。特定の宗教・宗派の儀礼名として使われることもあるため、日本の通夜を一律にvigilと訳すのは避けましょう。
- The family held a prayer vigil.
家族は祈りの集まりを開きました。
日本の「通夜」を英語で説明するには?
日本の通夜は、一般に葬儀・告別式の前夜に行われ、遺族・親族・友人・知人などが故人と最後の時間を過ごし、お悔やみを伝える場です。ただし、宗派や地域、家族葬などによって内容は異なります。
- A Japanese wake is usually held on the evening before the funeral.
日本の通夜は通常、葬儀の前夜に行われます。 - Family and friends gather to remember the person who died.
家族や友人が集まり、亡くなった人をしのびます。 - Guests offer condolences to the family.
参列者は遺族にお悔やみを伝えます。 - Some wakes include Buddhist chanting and incense offering.
通夜によっては、読経や焼香が行われます。
Japanese wake と言ったうえで内容を説明すると、日本独自の形式であることが伝わりやすくなります。焼香や香典の習慣は、英語圏のwakeに必ずあるわけではありません。詳しくは「香典」の英語と海外との違いも参考にしてください。
「通夜に参列する・行けない」の丁寧な例文
参列予定を伝える
- I’ll attend the wake this evening.
今夜、お通夜に参列します。 - We’re going to the wake together.
私たちは一緒にお通夜へ行きます。 - I need to leave work early to attend a wake.
お通夜に参列するため、仕事を早退する必要があります。
参列できないことを伝える
- I’m sorry I can’t attend the wake.
お通夜に参列できず申し訳ありません。 - Please offer my condolences to the family.
ご遺族にお悔やみをお伝えください。 - I won’t be able to attend, but I’m thinking of you and your family.
参列できませんが、あなたとご家族のことを思っています。
葬儀そのものへの参列は attend a funeral です。通夜と葬儀を区別したいときは、「葬式・葬儀に参列する」の英語も確認してください。
日時・場所・服装を確認する英語
- What time does the wake start?
お通夜は何時に始まりますか。 - Where will the wake be held?
お通夜はどこで行われますか。 - Is the wake open to everyone?
そのお通夜は誰でも参列できますか。 - Is there a dress code?
服装の決まりはありますか。 - Would it be appropriate to bring flowers?
花を持参しても差し支えありませんか。
服装、花、贈り物、写真撮影、子どもの同伴などの慣習は一律ではありません。推測せず、案内状を確認するか遺族・主催者へ丁寧に尋ねるのが安全です。
日本人が間違えやすいポイント
wake upとは意味が違う
wake には「目を覚ます」という動詞もありますが、名詞の a wake は故人をしのぶ集まりです。文脈と冠詞で判断します。
nightを直訳してfuneral nightにしない
funeral night は一般的な行事名ではありません。wake、visitation、または説明文を使いましょう。
すべてのwakeが夜とは限らない
語源や伝統上は夜通し見守ることと関係しますが、現代のwakeは昼間や数時間だけ行われる場合もあります。「通夜だから夜」と決めつけないようにします。
通夜振る舞いをwake partyと安易に言わない
party は地域によって不自然とは限りませんが、相手の行事名が分からない段階では軽く響く可能性があります。a meal after the wake(通夜後の食事)のように説明すると安全です。
この英語を知らなかったら?【しゅみすけ式】
wakeやvisitationが出てこなくても、簡単な単語で通夜を説明できます。
- We will meet tonight before the funeral.
私たちは葬儀の前に、今夜集まります。 - Family and friends will come to remember him.
家族や友人が彼をしのぶために集まります。 - I’m going to see the family and say I’m sorry for their loss.
ご遺族を訪ね、お悔やみを伝えに行きます。
これらは正式な行事名ではなく、内容を説明する言い換えです。しかし、文化の違う相手には、wakeと一語で置き換えるより正確に伝わることがあります。
しゅみすけ(大山俊輔)
お通夜の英語に関するFAQ
Q. 「お通夜がある」は英語で?
There will be a wake. または A wake will be held. と言えます。日時まで言うなら The wake will be held tomorrow evening.(通夜は明日の夕方に行われます)です。
Q. 「通夜と葬儀」は英語で?
近い言い方は the wake and the funeral です。ただし、日本の一連の儀式を説明するなら the Japanese wake and funeral ceremonies としてもよいでしょう。
Q. wakeとfuneralの違いは?
wakeは故人をしのび遺族を支える集まり、funeralは葬送の正式な式・行事全体を指すのが基本です。ただし、地域や家族によって境界は異なります。
Q. 「通夜でお悔やみを伝える」は英語で?
I offered my condolences to the family at the wake.(通夜で遺族にお悔やみを伝えました)が自然です。言葉の選び方は「ご冥福をお祈りします」の英語も参考になります。
まとめ
「お通夜」に最も近い一般的な英語は wake ですが、弔問時間を指す visitation、祈りを中心とする vigil もあります。日本の通夜と完全一致するとは限らないため、相手の案内にある名称を優先し、日本の習慣は an evening gathering held before the funeral のように説明しましょう。
関連表現をまとめて確認する場合は、葬儀・お悔やみの英語まとめもご覧ください。










