
日本語でよく使う「アンケート」は、英語でも同じ感覚で通じるのでしょうか。結論から言うと、自然な英語はsurvey(調査全体)または questionnaire(質問票)です。カタカナの形を英字に戻すだけでは、意味が変わったり、別の物を連想されたりすることがあります。この記事では、場面による使い分け、自然な語順、短い例文、言葉が出ないときの説明方法まで整理します。
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「アンケート」は英語で何と言う?
まず、候補になる表現の意味を比べましょう。同じ日本語訳が付いても、英語では物・行動・制度・人など、指している範囲が異なります。最初に何を伝えたいかを決めると選びやすくなります。
| 英語 | 意味・使い分け |
|---|---|
| survey | 意見や実態を調べる調査全体。質問への回答を集める活動。 |
| questionnaire | 回答者が記入する質問票そのもの。 |
| poll | 投票形式の短い世論調査・人気調査。 |
| enquête | フランス語由来。英語の日常語として日本語の意味では使わない。 |
しゅみすけ(大山俊輔)
日本語と英語で意味がずれる理由
外来語は日本へ入ったあと、発音が短くなったり、意味が広がったり、特定の商品や場面だけを指すようになったりします。元の英語が存在していても、日本語と同じ意味で使われるとは限りません。また、英語以外の言語から入った言葉を英語だと思っている場合もあります。
相手が文脈から推測してくれることはありますが、「なんとなく分かる」と「自然に伝わる」は別です。旅行、仕事、買い物など、誤解を避けたい場面では定番語を使いましょう。

まず覚えたい短い例文
- We conducted a customer survey.
私たちは顧客アンケートを実施しました。 - I answered the survey online.
私はオンラインでアンケートに答えました。 - Please fill out this questionnaire.
この質問票に記入してください。 - We received 200 responses.
200件の回答を受け取りました。 - The survey takes five minutes.
アンケートには5分かかります。 - Your answers are anonymous.
回答は匿名です。 - We’re analyzing the results.
結果を分析しています。 - Could you rate our service?
サービスを評価していただけますか。
例文は主語を I / we にすると、自分の希望・経験・困りごとへすぐ応用できます。依頼なら Could you …?、許可なら Can I …?、場所なら Where is …? を土台にしてください。長い日本語を一文で訳さず、要点を二つの短文に分けても自然です。
自然な語順と一緒に使う動詞
単語だけを覚えるより、よく組み合わされる動詞と一緒に覚えるほうが会話で使いやすくなります。英語では「する」をすべて do にせず、use、answer、buy、ask、change、make、take、work など具体的な動詞を選びます。
アンケートを「取る」は take a survey では意味が曖昧です。実施側なら conduct / carry out a survey、回答側なら take / complete / answer a survey と主語で動詞が変わります。質問票へ書き込むなら fill out a questionnaire、回答を回収するなら collect responses、集計するなら analyze the results が自然です。匿名なら anonymous、氏名を求めるなら ask for your name と説明できます。
場面別の会話例
場所や物を探す
A: Excuse me. Where can I find it?
すみません。それはどこで見つけられますか。
B: It’s near the entrance.
入口の近くです。
使い方や条件を確認する
A: How does this work?
これはどのように使いますか。
B: Let me show you.
お見せします。
うまく伝わらなかったとき
A: Sorry, I don’t know the exact word.
すみません、正確な単語が分かりません。
B: Can you describe it?
説明してもらえますか。
A: It’s something we use for this.
これは、このために使う物です。
アメリカ英語・イギリス英語と地域差
日用品、店、食べ物、機器の名前には地域差があります。一方の表現だけが正しく、もう一方が誤りとは限りません。旅行先や話す相手に合わせて代表語を一つ使い、聞き慣れない別表現も見たときに分かる状態を目指しましょう。
固有名詞や商品名が一般名詞のように使われる地域もあります。国をまたいで伝えるなら、ブランド名より機能や用途を示す一般語が安全です。
日本人がしやすい間違い
- カタカナをローマ字にすれば通じると思う
- 英語にもある単語なので意味まで同じだと思う
- 人・物・行動を一つの単語で表そうとする
- 地域差を正誤の違いだと考える
- 単語が出ず、長い日本語を直訳して文が止まる
伝わらなかったら同じ語を大きな声で繰り返すのではなく、見た目、場所、用途、動作のいずれかを足してください。相手が候補を出してくれたら、Yes, that’s what I mean.(はい、それが言いたかったものです)と確認できます。
この英語を知らなかったら?【しゅみすけ式】
正しい単語が出てこないときは、It’s something we use to …(〜するために使う物です)、It’s a place where we can …(〜できる場所です)、It means we can …(〜できるという意味です)の型から選びます。
「アンケート」なら、まず I need something for this.(これに使う物が必要です)や It’s the place where we do this.(私たちがこれをする場所です)のように、知っている語で用途を説明できます。正式な表現より直接的・説明的で、細かなニュアンスは落ちますが、その場の用件を伝えるには十分です。
しゅみすけ(大山俊輔)
自分で使えるようにする練習
- 日本語のカタカナを、人・物・場所・行動に分類する
- 代表的な英語を一つ選ぶ
- I / Weを主語に一文作る
- 過去・現在・予定の三つに言い換える
- 単語を忘れた想定で用途を説明する
一度にすべて覚える必要はありません。まず結論の表現と、よく使う例文を二つ声に出してください。そのあと、実際の自分の予定・持ち物・経験に置き換えると定着します。
このテーマの一覧:仕事・人の呼び方の和製英語・カタカナ英語一覧
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FAQ
「アンケート」をそのまま英語らしく発音すれば通じますか?
文脈から推測される場合はありますが、日本語独自の意味で定着している可能性があります。survey(調査全体)または questionnaire(質問票)を使うほうが安全です。
短い言い方と正式な言い方は、どちらを覚えるべきですか?
まず世界的に通じやすい正式な表現を覚え、会話でよく省略される形も聞き取れるようにしてください。場面が明らかなときは短い形が自然です。
アメリカ英語とイギリス英語のどちらを使えばいいですか?
よく話す相手や旅行先に合わせましょう。迷う場合は広く通じる一般語を使い、必要なら短い説明を加えてください。
単語を忘れたときの一番簡単な方法は?
I need something to … または It’s a place where … で用途や場所を説明してください。完全に同じニュアンスでなくても目的は伝えられます。
まとめ
「アンケート」の自然な英語は、文脈に応じてsurvey(調査全体)または questionnaire(質問票)です。カタカナの音ではなく、何を指し、そこで何をするのかを基準に選びましょう。代表語を自然な動詞と一緒に覚え、出てこないときは中学英語で用途を説明すれば会話を続けられます。
アンケートを依頼・回収・報告する実践英語
回答をお願いする
Would you mind completing a short survey?(短いアンケートにご回答いただけますか)は丁寧な依頼です。所要時間を It should take about three minutes.(3分ほどで終わります)と先に伝えると、回答者が判断しやすくなります。締め切りは Please respond by Friday.、任意回答は Participation is voluntary. と表せます。
質問の種類を説明する
選択式は multiple-choice question、自由記述は open-ended question、評価尺度は rating scale です。「当てはまるものをすべて選ぶ」は Select all that apply.、「一つ選ぶ」は Choose one answer. と指示します。
結果を報告する
- Most respondents were satisfied.
回答者の大半が満足していました。 - The response rate was 60 percent.
回答率は60%でした。 - We summarized the feedback.
意見を要約しました。
responseは一件の回答、respondentは回答者、feedbackは意見・感想です。個人情報を扱う場合は confidential(機密扱い)と anonymous(匿名)を混同しないようにしましょう。匿名は誰の回答か分からない状態、機密扱いは担当者が把握していても外部へ公開しない状態です。










