
「体が弱くなった」「気持ちが弱くなった」「風が弱くなってきた」。日本語ではどれも「弱くなる」ですが、英語では何が、どのように弱くなるかによって表現が変わります。
人や力なら get weaker、体力や勢いを失うなら lose strength、色・音・感情が薄れるなら fade、風雨や痛みが徐々に弱まるなら ease off が自然です。
しゅみすけ(大山俊輔)
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「弱くなる」の英語表現を早見表で比較
| 英語表現 | 中心となる意味 | よく使う対象 |
|---|---|---|
| get weaker | 以前より弱くなる | 人、体、力、声、信号 |
| become weaker | 弱くなる | 説明文、分析、客観的な変化 |
| lose strength | 力・勢いを失う | 体力、筋力、主張、景気 |
| fade | 徐々に薄れる | 色、光、音、記憶、感情 |
| ease off | 徐々に弱まる | 風、雨、痛み、圧力 |
| weaken | 弱まる・弱くする | 人、制度、立場、構造 |

人や力が「弱くなる」なら get weaker
get weaker は、以前より力や強さが落ちることを日常的に表す基本表現です。身体だけでなく、声・信号・影響力などにも使えます。
- I feel like I’m getting weaker.
体が弱くなっている気がします。 - His voice became weaker.
彼の声は弱くなりました。 - The signal gets weaker inside the building.
建物の中では電波が弱くなります。 - The team grew weaker after several players left.
数人の選手が去ったあと、チームは弱くなりました。
会話では get weaker、客観的な説明では become weaker が使われやすい傾向があります。反対の変化は「強くなる」のget stronger・grow strongerで確認できます。
体力や勢いを失うなら lose strength
lose strength は「力を失う」。弱くなった結果だけでなく、持っていた体力・筋力・勢いが減っていくことに焦点があります。
- I lost strength while I was in bed.
寝込んでいる間に体力が弱くなりました。 - Her legs have lost some strength.
彼女の脚は少し筋力が落ちました。 - The argument loses strength without evidence.
証拠がなければ、その主張は説得力が弱くなります。 - The storm began to lose strength.
嵐は勢力を弱め始めました。
単に「疲れて力が出ない」なら I feel weak.、「以前より筋力が落ちた」なら I’ve lost some strength. と言い分けられます。
色・音・記憶・感情が弱くなるなら fade
fade は、はっきりしていたものが徐々に薄くなるイメージです。日本語では「弱くなる」「薄くなる」「消えていく」などと訳されます。
- The color faded in the sunlight.
その色は日光で薄くなりました。 - The music slowly faded.
音楽は徐々に小さくなりました。 - The memory has faded over time.
その記憶は時間とともに薄れました。 - Her fear began to fade.
彼女の恐怖は弱まり始めました。
音なら get quieter、光なら get dimmer、感情なら fade や become less intense のように、対象に合う表現を使うと具体的です。
しゅみすけ(大山俊輔)
風雨や痛みが「弱まる」なら ease off
ease off は、強かったものが徐々に弱まる句動詞です。風・雨・痛み・圧力・仕事量などに使えます。
- The rain should ease off by evening.
雨は夕方までに弱くなるでしょう。 - The wind finally eased off.
風はようやく弱まりました。 - The pain began to ease off.
痛みが弱まり始めました。 - Work usually eases off in winter.
冬には通常、仕事量が落ち着きます。
let up も雨・風・痛みなどが「弱まる」、die down は騒音・興奮・風などが「次第に静まる」という表現です。詳しい違いはease off・ease up・let upの違いも参考になります。
weaken は自動詞にも他動詞にもなる
weaken は「弱くなる」と「~を弱くする」の両方に使えます。主語が自ら弱まるなら自動詞、別のものを弱めるなら他動詞です。
- The economy weakened.
経済が弱くなりました。 - His condition gradually weakened.
彼の状態は徐々に弱くなりました。 - The scandal weakened public trust.
その不祥事は社会の信頼を弱めました。 - Too much water weakens the flavor.
水を入れすぎると味が弱くなります。
「人や物が弱くなる」は今回の記事、「何かを弱くする」は「弱くする」のweaken・tone down・diluteで整理しています。
「気持ちが弱くなる」は場面で表現が変わる
日本語の「気持ちが弱くなる」は、怖くなる、決意が揺らぐ、やる気を失うなど複数の意味を持ちます。英語では中身を具体的に表します。
- I started to lose confidence.
自信が弱くなってきました。 - My resolve began to weaken.
決意が揺らぎ始めました。 - I lost motivation.
やる気が弱くなりました。 - I was beginning to have doubts.
気持ちが揺らぎ始めました。
My feelings became weak. と直訳するより、自信・決意・意欲など、何が弱くなったのかを述べるほうが自然です。
この英語を知らなかったら?【しゅみすけ式】
weaker や fade が出てこなくても、「前ほどできない」「少なくなった」「小さくなった」と簡単に説明できます。
- I can’t do as much as before.
以前ほど多くのことができません。 - I don’t have much energy now.
今はあまり体力がありません。 - The sound is not as loud now.
音は今、前ほど大きくありません。 - The rain is not as heavy now.
雨は今、前ほど強くありません。 - I don’t feel it as strongly now.
今はそれほど強く感じません。
しゅみすけ(大山俊輔)
まとめ:「何の強さが減るか」で選ぼう
人や力なら get weaker、体力や勢いを失うなら lose strength、色・音・記憶・感情なら fade、風雨や痛みなら ease off が自然です。
日本語の「弱くなる」を一律に become weak とせず、減ったものが力・濃さ・音量・勢いのどれなのかを具体的にすると、英語らしく表現できます。









