
雨が少しずつ弱くなったときや、痛み・渋滞・仕事のプレッシャーが和らいだときに使えるのがease offです。「止まる」と言い切るのではなく、強さや負担が徐々に小さくなる感覚を表します。
この記事では、ease offの意味とコアイメージ、自動詞・他動詞の語順、日常会話で使える例文を紹介します。よく似たease up、let upとの違いも整理しましょう。
Contents
ease offの基本的な意味
ease offの中心的な意味は「徐々に弱まる」「和らぐ」「力や量を少し減らす」です。雨、痛み、渋滞、圧力、緊張など、強さに段階があるものとよく一緒に使われます。
- The rain finally eased off.
雨がようやく弱まりました。 - Traffic should ease off after seven.
7時を過ぎれば渋滞は緩和するはずです。 - The pain began to ease off.
痛みが和らぎ始めました。 - The pressure eased off once the deadline passed.
締め切りを過ぎるとプレッシャーが和らぎました。
このような文では、rain、traffic、pain、pressure自体が弱まるので、ease offの後ろに目的語は必要ありません。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜ「弱まる」という意味になる?
easeには「楽にする」「苦しさや強さを減らす」という意味があります。そこに、現在の状態から離れていく感覚を持つoffが加わります。
つまりease offは、強さの高い状態から少しずつ離れ、負担が軽くなるイメージです。急にゼロになるというより、雨脚や痛みの目盛りがゆっくり下がる様子を思い浮かべると理解しやすいでしょう。
よく使う形と語順
1.物事が自然に弱まる:主語+ease off
天候や痛み、混雑などが自然に和らぐ場合は、目的語を置かずに使います。
- The wind eased off around midnight.
真夜中ごろに風が弱まりました。 - My headache eased off after I rested.
休んだら頭痛が和らぎました。 - Business usually eases off in January.
1月は通常、仕事が落ち着きます。
2.力を緩める:ease off+名詞
人がアクセルや圧力などを弱める場合は、その対象を後ろに置けます。特にEase off the gas.は、車のアクセルを少し戻して速度を落とすときの自然な表現です。
- Ease off the gas before the curve.
カーブの手前でアクセルを緩めてください。 - We need to ease off the pressure on the new staff.
新人へのプレッシャーを少し緩める必要があります。
3.量や態度を控える:ease off on+名詞
「~の量を減らす」「~への厳しさを控える」なら、ease off on+名詞が便利です。
- You should ease off on the coffee in the evening.
夜はコーヒーを少し控えたほうがいいですよ。 - Could you ease off on the criticism?
批判を少し控えてもらえますか。 - Ease off on him. He is still learning.
彼にあまり厳しくしないで。まだ学んでいるところです。
ease off・ease up・let upの違い

3つとも「弱まる」と訳せますが、焦点が少し異なります。
| 表現 | 中心となる感覚 | 自然な場面 |
|---|---|---|
| ease off | 強さ・量が徐々に減る | 雨、痛み、渋滞、圧力、アクセル |
| ease up | 努力や人への圧力を緩める | 働きすぎ、練習、叱責、要求 |
| let up | 続いていた不快なものが弱まる | 雨、痛み、騒音、忙しさ |
ease upは「無理をしないで」「厳しくしすぎないで」
Ease up!だけでも「力を抜いて」「少し落ち着いて」という声かけになります。人に対する圧力ならease up on+人もよく使われます。
- You have been working all weekend. Ease up a little.
週末ずっと働いているよ。少しペースを落としなよ。 - The coach eased up on us after the tournament.
大会後、コーチは私たちへの練習を少し緩めました。
let upは「続いていた嫌なものが弱まる」
let upは、長く続く雨や痛み、忙しさなどに対して使われます。否定文のIt hasn’t let up.なら「まだ全然弱まっていない」という意味です。
- The rain hasn’t let up all day.
雨は一日中まったく弱まっていません。 - The noise finally let up after midnight.
真夜中を過ぎて、騒音がようやく収まりました。
風や騒音、興奮が静かになっていく場面ではdie downもよく使われます。詳しくは「収束する」を表す英語表現の違いも参考にしてください。
場面別の自然な例文
天気・旅行
- Let’s wait here until the storm eases off.
嵐が弱まるまで、ここで待ちましょう。 - The heat usually eases off in the evening.
暑さはたいてい夕方に和らぎます。
仕事
- My workload should ease off next week.
来週には仕事量が落ち着くはずです。 - Orders eased off after the holiday rush.
休暇シーズンの繁忙期が終わると注文が減りました。
体調・暮らし
- The pain eased off enough for me to sleep.
眠れる程度まで痛みが和らぎました。 - Her cough seems to be easing off.
彼女のせきは弱まってきているようです。
人間関係
- I wish my parents would ease off on the questions.
両親が質問攻めを少し控えてくれたらいいのに。 - Ease off on yourself. Nobody gets everything right.
自分を責めすぎないで。誰だって全部正しくはできません。
日本人が間違えやすいポイント
easy offではなくease off
easyは「簡単な・楽な」という形容詞です。ここでは「和らぐ」という動作を表す動詞easeを使います。
「弱まる」なら目的語を無理に置かない
「雨が弱まった」はThe rain eased off.です。日本語の「雨を弱める」に引っ張られて、不要な目的語を加えないようにしましょう。
薬の効果が切れるならwear off
麻酔や薬の効果、興奮などが時間とともに消える場合はwear offが自然です。
- The pain eased off.
痛みそのものが和らぎました。 - The painkiller wore off.
鎮痛剤の効果が切れました。
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語で言い換えるなら
ease offがすぐに出てこなくても、次の基本表現で十分伝わります。
- become weaker:弱くなる
- get lighter:雨・痛みなどが軽くなる
- slow down:速度やペースを落とす
- hurt less:痛みが少なくなる
- reduce the pressure:圧力を減らす
- The rain is getting lighter.
雨が弱くなってきました。 - My back hurts less now.
今は腰の痛みが少なくなりました。 - Please slow down before the curve.
カーブの手前で速度を落としてください。
まとめ
ease offは、雨・痛み・渋滞・圧力などが「徐々に弱まる」、または人が力や量を「少し緩める」ときに使う句動詞です。
- 自然に弱まる:The rain eased off.
- 力を緩める:Ease off the gas.
- 量や厳しさを控える:Ease off on the criticism.
人への圧力や自分の努力を緩めるならease up、続いていた雨や痛みが弱まることを強調するならlet upも候補になります。まずは身近な天気や体調について、It’s starting to ease off.(だんだん弱まってきた)から使ってみましょう。
英熟語を意味だけでなく、語順やニュアンスから学びたい方は、英熟語・定型表現の一覧もご覧ください。









