
オフィス、マンション、学校などで使う「フリースペース」は、英語では目的によって言い方が変わります。みんなが使う共用場所なら common area、用途を限定しない多目的スペースなら multipurpose space、壁や仕切りの少ない開けた場所なら open space が自然です。
free space も英語ですが、「空いている場所」のほか、スマートフォンやパソコンの「空き容量」という意味でもよく使われます。日本語の施設名としての「フリースペース」と常に一致するわけではありません。
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「フリースペース」は英語で何と言う?
- common area:住人、社員、利用者などが共用する場所
- multipurpose space:会議、イベント、学習など多目的に使える場所
- open space:仕切りの少ない開放的な場所、屋外の空地
- shared space:複数の人や組織が共有する場所
- free space:空いている場所・空き容量。文脈次第では無料の場所にも聞こえる
日本語の「フリー」には「自由に使える」「無料」「空いている」などが重なっています。英語では、誰が使うのか、何に使うのか、どんな形の場所なのかを分けて表します。
しゅみすけ(大山俊輔)
common area:みんなが使う共用部分
common area は、マンションのロビー、オフィスのラウンジ、寮の共用キッチンなど、特定の一人ではなく利用者全体が使う場所です。不動産や施設案内でもよく使われます。
We had lunch in the common area.
私たちは共用スペースで昼食をとりました。
There is a common area on each floor.
各階に共用スペースがあります。
I left my umbrella in the common area.
共用スペースに傘を置き忘れました。
Can we use the common area after 6 p.m.?
午後6時以降も共用スペースを使えますか?
Please keep the common area clean.
共用スペースをきれいに保ってください。
建物の廊下、階段、エレベーターなども不動産上の common areas に含まれることがあります。「自由に座れるラウンジ」に限定されない点に注意しましょう。
multipurpose space:多目的に使える場所
multipurpose は「多目的の」という形容詞です。会議、ワークショップ、展示、運動など、レイアウトを変えて複数の用途に使う場所には multipurpose space または multipurpose room が合います。
We use this as a multipurpose space.
私たちはここを多目的スペースとして使っています。
The event will be held in the multipurpose room.
イベントは多目的室で開かれます。
Can we reserve the multipurpose space?
多目的スペースを予約できますか?
We moved the tables to make space for the class.
教室のための場所を作るため、私たちは机を移動しました。
space は範囲の柔軟な「場所」、room は壁で区切られた「部屋」を表しやすい違いがあります。
open space:開けた場所
open space は、建物内の広く仕切られていないエリアや、都市の公園・広場などの未建築地を指します。「誰でも自由に使える」という利用条件より、物理的に開けていることに焦点があります。
The office has a large open space in the center.
そのオフィスの中央には広いオープンスペースがあります。
We need more open space in the neighborhood.
この地域にはもっと公園や空地が必要です。
I prefer working in an open space.
私は開放的な場所で働くほうが好きです。
オフィスの「フリーアドレス席」を open space と呼ぶだけでは、座席を自由に選ぶ制度までは伝わりません。その場合は hot-desking、unassigned seating、flexible seating など別の表現が必要です。

shared space は「共有される場所」を広く表します。共同オフィス、共同キッチン、複数部署が使う作業場などに使えます。誰と共有するのかを補うと明確です。
We share this space with another team.
私たちはこの場所を別のチームと共有しています。
public space
public space は公園、広場、道路など一般の人が利用できる公共空間です。建物内の利用者限定ラウンジは通常 public space ではなく common area です。
Smoking is not allowed in public spaces.
公共の場所では喫煙できません。
free spaceが自然になる場面
free space は「何も置かれていない空間」「利用できる余白」の意味なら自然です。
We need more free space around the table.
テーブルの周りにもっと空きスペースが必要です。
Is there any free space in the parking lot?
駐車場に空いている場所はありますか?
デジタル機器では「空き容量」を意味します。
I don’t have enough free space on my phone.
スマートフォンの空き容量が足りません。
また、free は「無料の」という意味もあるため、Is this space free? は「この場所は空いていますか?」と「無料ですか?」の両方に解釈される可能性があります。空席なら Is anyone using this space?、無料なら Is there a fee to use this space? と具体化できます。
場所の利用方法を尋ねる英語
Can anyone use this common area?
この共用スペースは誰でも使えますか?
Do we need to reserve this space?
この場所は予約が必要ですか?
Is there a fee to use the room?
この部屋の利用料はかかりますか?
What can we use this space for?
この場所は何に使えますか?
How many people can use the room?
この部屋は何人で使えますか?
Can we move the tables and chairs?
机と椅子を動かしてもいいですか?
日本人が間違えやすいポイント
free=自由とだけ考える
英語の free は「無料」「空いている」「束縛されていない」など複数の意味があります。日本語の「自由に利用できるスペース」を一語で再現するとは限りません。
open space=誰でも使えると考える
open は物理的な開放感を表すことが多く、利用許可を保証しません。私有地の open space もあります。
roomとspaceを同じように使う
room は壁に囲まれた部屋、space は境界が柔軟な場所に使いやすい語です。ただし名称は施設ごとに異なるため、現地の表記を優先します。
この英語を知らなかったら?【しゅみすけ式】
common area や multipurpose space が出てこなければ、誰が何をする場所かを簡単に説明します。
This is a place everyone can use.
ここはみんなが使える場所です。
We use this room for many things.
私たちはこの部屋をいろいろなことに使います。
Is there a place where I can sit and work?
座って仕事ができる場所はありますか?
We need a room for a small event.
小さなイベントのための部屋が必要です。
正式名称より説明的ですが、「誰が使えるか」「何をしたいか」が明確です。特に a place where I can … は、目的に合う場所を探すときに幅広く使えます。
しゅみすけ(大山俊輔)
オフィス・学校・マンションでの使い分け
オフィスで社員が休憩や交流に使う場所は common area、break area、shared lounge が自然です。学校で授業や行事に使う部屋なら multipurpose room、マンションの住人向け設備なら residents’ lounge や common room と呼ばれることがあります。
We meet in the shared lounge after work.
私たちは仕事後に共用ラウンジで会います。
Residents can reserve the common room.
住人は共用室を予約できます。
The school uses this room for classes and events.
学校はこの部屋を授業や行事に使います。
日本語の名称を直訳するより、利用者と用途に合わせて語を選ぶと自然です。
FAQ
Q. 休憩用フリースペースは英語で?
A. shared lounge、common lounge、break area などが使えます。職場の休憩場所なら break area が分かりやすい表現です。
Q. コワーキングスペースは英語で通じますか?
A. coworking space は英語として通じます。仕事用に設備や席を共有する場所で、一般の common area より用途が限定されています。
Q. 「空席」はfree spaceですか?
A. 席なら available seat または empty seat が明確です。Is this seat taken?(この席は使用中ですか?)も便利です。
Q. 「自由に使ってください」は?
A. Feel free to use this space. と言えます。ここで feel free to は「遠慮なく〜してください」です。
まとめ
共用の「フリースペース」は common area、多目的なら multipurpose space、開けた場所なら open space が自然です。free space は空いている場所やデジタルの空き容量にもなるため、場面を具体化しましょう。










