
英語の会議では、自分の意見を言うことだけでなく、話題を本筋へ戻す、いったん保留する、全員の認識をそろえる、次の担当者と行動を決めることが重要です。こうした表現は、内容そのものではなく「会話の進み方」を調整するため、会話管理フレーズと呼べます。
まず覚えたいのは、Back to the main point.「本題に戻ると」、Let’s park that for now.「それはいったん保留にしましょう」、Are we all on the same page?「全員の認識は一致していますか」、I’ll follow up.「後ほど確認して連絡します」の4つです。短い一言でも、会議の流れと次の行動を明確にできます。
Contents
英語会議を前へ進める4つの役割

1.話を本題へ戻す
Back to the main point.
「本題に戻ると。」
Going back to our original question, what should we do first?
「最初の質問に戻ると、まず何をすべきでしょうか。」
Let’s not get sidetracked.
「話がそれないようにしましょう。」
Back to… は簡潔な切り替え、Going back to… は特定の話題へ戻る前置きです。Let’s not get sidetracked. は脱線を止める意図が明確なので、言い方によっては少し強く響きます。相手を責めず、That’s useful. Going back to our main question…「それは参考になります。本題の質問に戻ると……」のように価値を認めてから戻すと柔らかくなります。
2.議題をいったん保留する
Let’s park that for now.
「それはいったん脇に置きましょう。」
Can we table this until next week?
「この議題は来週まで保留にできますか。」
Let’s come back to this after we check the figures.
「数字を確認した後、この話へ戻りましょう。」
park は会話的なビジネス表現です。table は注意が必要で、アメリカ英語では「保留する」、イギリス英語では「議題として提出する」という反対に近い意味になる場合があります。国際的な会議なら、put this aside for now や come back to this later の方が誤解を避けやすいでしょう。
3.認識と現在地をそろえる
Are we all on the same page?
「全員の認識は一致していますか。」
Let’s make sure we’re aligned on the deadline.
「締め切りについて認識をそろえておきましょう。」
Here’s where we stand.
「現在の状況はこうです。」
on the same page は理解や認識の一致、aligned は目標・方向性・優先順位の一致を表しやすい表現です。単に Do you understand? と聞くと相手の理解力を試すように響く場合があります。Have I explained that clearly?「私の説明は分かりやすかったでしょうか」と、自分側に責任を置く聞き方も自然です。
4.次の行動と担当を決める
I’ll follow up by Friday.
「金曜日までに確認してご連絡します。」
We’ll take it from here.
「ここからは私たちが引き継ぎます。」
Let’s touch base again next Tuesday.
「次の火曜日にもう一度、短く状況確認しましょう。」
follow up は確認・追加対応・連絡まで含む幅広い表現です。何をいつまでにするかを続けると実務的になります。touch base は短い情報交換を意味し、本格的な再会議より軽い確認に合います。
しゅみすけ(大山俊輔)
命令に聞こえにくい自然な言い方
会議を進める表現には Let’s… がよく使われます。「あなたが戻りなさい」と相手だけに指示せず、「私たち全員で次へ進みましょう」という形にできるからです。
Let’s focus on the budget first.
「まず予算に集中しましょう。」
Could we come back to that later?
「それには後で戻ることにできますか。」
May I bring us back to the main question?
「本題の質問へ戻してもよろしいでしょうか。」
社内の気軽な会議なら Let’s…、取引先や自分が進行役でない会議なら Could we…? や May I…? が安全です。ただし、丁寧にしようとして文を長くしすぎると要点が分かりにくくなります。前置きは一つにして、戻りたい議題を具体的に続けましょう。
会議の流れで使う短い会話例
話が細部へそれたとき
A: We also need to discuss the new website colors.
「新しいウェブサイトの色についても話し合う必要があります。」
B: That’s important. Let’s park that for now and focus on the launch date.
「それは重要ですね。いったん保留にして、公開日に集中しましょう。」
決定事項を確認するとき
A: Let’s make sure we’re aligned. We’ll send the draft on Thursday, correct?
「認識をそろえましょう。木曜日に草案を送る、で合っていますか。」
B: Yes. I’ll follow up with the final figures tomorrow.
「はい。最終的な数字は明日、確認して連絡します。」
担当を引き継ぐとき
A: Who will contact the client?
「誰が顧客へ連絡しますか。」
B: We’ll take it from here. I’ll email them this afternoon.
「ここからは私たちが引き継ぎます。今日の午後、私がメールします。」
この英語を知らなかったら?【しゅみすけ式】
決まった会議表現が出てこなくても、「今はこれを話す」「これは後で話す」「全員が同じ理解か確認する」「後で連絡する」のように、中学英語で直接説明できます。
Let’s talk about this now.
「今はこれについて話しましょう。」
We can talk about that later.
「それについては後で話せます。」
Do we all understand this in the same way?
「全員がこれを同じように理解していますか。」
I will check and tell you tomorrow.
「確認して明日お伝えします。」
これらは定型表現より直接的で、ビジネスらしい簡潔さや含みは弱くなります。一方、何をしてほしいのかは明確です。難しい表現を思い出そうとして沈黙するより、短い主語+動詞で会議を止めない方が実用的です。
しゅみすけ(大山俊輔)
会議・会話管理フレーズの専門記事一覧
似た表現でも、話題を戻す、脱線を防ぐ、保留する、認識を確認する、引き継ぐという目的が異なります。使いたい場面に近い専門記事を選んでください。
- Let’s not get sidetracked.の意味と使い方|話がそれないようにする
- Here’s where we stand.の意味と使い方|現在地を共有する
- Let’s make sure we’re aligned.の意味と使い方|認識をそろえる
- To get back to your question…の意味と使い方|質問へ戻る
- We’ll take it from here.の意味と使い方|ここから引き継ぐ
- Are we all on the same page?の意味と使い方|全員の認識を確認する
- As I mentioned earlier…の意味と使い方|先ほどの説明を参照する
- Going back to…の意味と使い方|前の議題へ戻る
- Let’s park that for now.の意味と使い方|議題をいったん保留する
- Let’s stick to the point.の意味と使い方|要点に集中する
- Back to the main point.の意味と使い方|本題へ戻る
- Let’s focus on…の意味と使い方|焦点を定める
- I’ll follow up.の意味と使い方|後で確認・連絡する
- Can we table this?の意味と使い方|議題を保留する
- Let’s touch base.の意味と使い方|短く状況確認する
総合親記事
会議の開始、意見、聞き返し、確認、保留、終了まで全体の流れは、英語ミーティングで使えるフレーズ|開始・意見・確認・保留・終了までで確認できます。本記事は、その中でも会議の進行と話題管理に絞った中間まとめです。
FAQ
Let’s not get sidetracked.は失礼ですか?
失礼とは限りませんが、話を止める意図が明確です。取引先には、相手の発言を一度受け止めてから Could we come back to the main point? と尋ねる方が柔らかくなります。
parkとtableは同じ意味ですか?
アメリカ英語ではどちらも保留の意味になり得ますが、tableはイギリス英語で「審議に出す」の意味になることがあります。国際会議ではparkまたはcome back to this laterが分かりやすいでしょう。
on the same pageとalignedの違いは?
on the same pageは情報や理解の一致、alignedは目標、方針、優先順位の一致に使われやすい表現です。実際には重なる場面も多くあります。
follow upにはメールする意味がありますか?
メールだけに限定されません。確認、追加対応、連絡などを続けて行うことです。連絡手段を明確にするなら、I’ll follow up by email. と言います。
まとめ
英語会議を進めるには、話を戻す、議題を保留する、認識をそろえる、次の行動を決めるという4つの役割を意識します。まずはBack to the main point.、Let’s park that for now.、Are we all on the same page?、I’ll follow up.の4表現から使ってみましょう。










