
仕事で「承認を取り消す」と伝えたいとき、日本語に英単語を一つ当てはめるだけでは、誰が何をどの段階まで行ったのかが曖昧になることがあります。この記事では、実務で自然な表現を場面別に分け、目的語・前置詞・語順、フォーマル度、すぐ使える例文まで解説します。
Contents
「承認を取り消す」の英語は?先に結論
権限を持つ側が承認を正式に取り消すなら revoke approval、自分が与えた承認を引っ込めるなら withdraw approval、契約的・法的に撤回するなら rescind approval が自然です。
| 英語表現 | 中心の意味 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| revoke approval | 承認を正式に取り消す | 決定権者が既存の承認を無効にする硬めの基本表現。 |
| withdraw approval | 与えた承認を撤回する | 支持や同意を引っ込める動きに焦点。 |
| rescind approval | 承認決定を正式に撤回する | 法務・規制・正式通知で使われる非常に硬い表現。 |
英語を選ぶ前に、日本語の「承認を取り消す」が、作業そのもの、正式な手続き、相手への通知、結果のどれを中心にしているかを考えます。同じ場面でも、操作を説明するときと、完了を報告するときでは自然な表現が変わります。
しゅみすけ(大山俊輔)
3つの表現の違いと使い方

revoke approval
承認を正式に取り消すという意味です。決定権者が既存の承認を無効にする硬めの基本表現。
依頼では Could you …?、完了報告では過去形または現在完了、予定では will を使えます。対象・期限・理由を具体的に続けると、受け手が次の行動を判断できます。
withdraw approval
与えた承認を撤回するという意味です。支持や同意を引っ込める動きに焦点。
依頼では Could you …?、完了報告では過去形または現在完了、予定では will を使えます。対象・期限・理由を具体的に続けると、受け手が次の行動を判断できます。
rescind approval
承認決定を正式に撤回するという意味です。法務・規制・正式通知で使われる非常に硬い表現。
依頼では Could you …?、完了報告では過去形または現在完了、予定では will を使えます。対象・期限・理由を具体的に続けると、受け手が次の行動を判断できます。
仕事でそのまま使える例文
- The manager revoked the approval.
管理者が承認を取り消しました。 - Approval may be revoked if the conditions change.
条件が変われば承認が取り消される場合があります。 - We decided to withdraw our approval.
承認を撤回することにしました。 - The client withdrew its approval of the design.
顧客はデザインへの承認を撤回しました。 - The authority rescinded its earlier approval.
当局は以前の承認を取り消しました。 - The permit was rescinded after the review.
審査後に許可が撤回されました。 - Please stop the work until further notice.
別途連絡があるまで作業を止めてください。 - The previous decision is no longer valid.
以前の決定はもう有効ではありません。 - We need to explain the reason in writing.
理由を書面で説明する必要があります。 - A new review will be required.
新たな審査が必要になります。
短い社内チャットで伝える
社内チャットでは、最初に状況を一文で示し、必要なら次の対応を続けます。完了したなら I’ve …、進行中なら I’m … now、これから行うなら I’ll … と時制を明確にします。相手の確認が必要なら Could you check …?、返信期限があるなら by Friday のように締切を添えます。
社外メールで丁寧に伝える
社外メールでは、丁寧な単語を一つ選ぶだけでなく、対象・理由・期限・影響を具体的に書くことが大切です。Please note that … で注意点を示し、必要な行動は Could you please …? で依頼できます。変更や却下など相手に負担が生じる連絡では、理由と代替案を別の文で示します。
語順・目的語・前置詞のポイント
日本語では主語や目的語を省略できますが、英語では「誰が」「何を」「誰に・どこへ」を示すのが基本です。動詞だけを覚えず、add A to B、notify A of B、submit A to B のように実際の型で覚えます。代名詞を使う場合は、対象が何を指すか分かる直前の文脈を用意しましょう。
行為者を明確にするなら能動態、対象の状態や決定結果を中心にするなら受け身が便利です。ただし、受け身ばかりにすると担当者が見えなくなります。責任の所在が必要な連絡では We / I / the accounting team などを主語に置きます。
日常会話と仕事、フォーマル度の違い
同僚との会話では基本動詞を使った短い表現が自然です。正式な記録や規定では、意味が限定された動詞を使うと判断が明確になります。ただし、難しい語ほど丁寧になるわけではありません。Please、Could you、Thank you for …、理由の説明を組み合わせるほうが自然な配慮になります。
完了・進行中・予定を言い分ける
完了済みなら I did … / I’ve done …、今まさに処理しているなら I’m working on …、次に行うなら I’ll … を使います。「確認中」を完了と誤解されないよう、I’m checking it now. I’ll update you by three. のように、現在の状態と次の報告時刻を二文に分けます。
対象と範囲を具体化する
the file、the final version、slide five、the invoice total のように対象を絞ると、一般的な動詞でも十分正確になります。全体に影響するのか、一部だけなのか、社内だけか外部にも影響するのかを添えれば、相手は余計な確認をせずに行動できます。
日本人が間違えやすいポイント
cancel approval でも意味は推測できますが、正式な承認の無効化には revoke が明確です。withdraw は申請を取り下げる側にも使うため、誰が何を撤回したかを示します。approval of the plan / approval for the project の前置詞にも注意します。
辞書の日本語訳だけで選ばず、自然な目的語との組み合わせ、自動詞・他動詞、前置詞の有無を確認しましょう。似た動詞でも、行為・正式な判断・現在の状態のどこに焦点を置くかによって自然さが変わります。
しゅみすけ式:難しい単語が出ないときの言い換え
専門語が思い出せないときは、基本動詞で「何をしたか」「今どうなっているか」「次にどうするか」を説明します。一文に詰め込まず、事実・理由・次の行動を二つか三つの短い文に分けると、文法を複雑にせず正確に伝えられます。
- We said yes before, but now the answer is no.
以前は承認しましたが、今は認められません。 - The old decision is not valid now.
以前の決定は今は有効ではありません。 - Please do not start the work.
作業を開始しないでください。
make、get、put、do、go、come、have、be、send、check のような基本語でも、対象と日時が具体的なら用件は伝わります。難しい専門語を思い出そうとして沈黙するより、結果や目的を説明して会話を前へ進めましょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
関連表現も一緒に覚えよう
承認 approval、無効 validではない、撤回 withdrawal、許可 permit、別途通知 until further notice が関連語です。
関連語は単独で暗記せず、「依頼する→処理する→状態を報告する→確認・承認する」という仕事の流れに置くと使いやすくなります。自分の業務で実際に使う文書名、部署名、期限へ置き換えて練習してください。
短いやり取りへ組み込む方法
実際の会話では、要点を先に述べ、相手へ求める行動を続けます。I’ve taken care of it. Could you check it when you have time? のように完了報告と確認依頼を分けます。未完了なら I’m working on it now. I’ll update you by three. と現在の状態と次の報告時刻を示します。
まとめ
権限を持つ側が承認を正式に取り消すなら revoke approval、自分が与えた承認を引っ込めるなら withdraw approval、契約的・法的に撤回するなら rescind approval が自然です。 まず最も一般的な表現を一つ使えるようにし、正式度や作業範囲を示したいときだけ別の表現へ切り替えます。最後に目的語、前置詞、時制を確認すれば、直訳調を避けた自然な仕事英語になります。
関連表現は、ビジネス英語のコロケーション一覧と英語メールの書き方・フレーズガイドでも確認できます。










