
「週末、出かける?」「この勉強法なら英語を話せるようになる?」「どちらのプランがいい?」――こんな質問に、いつもYesかNoでは答えられるとは限りません。
天気、時間、予算、相手など、条件によって答えが変わる。そんなときに便利なのが、英語の It depends. です。
It depends. は、日本語では「場合による」「状況次第」「一概には言えない」と訳されます。ただし、この一言だけで答えると、場面や声の調子によっては少しそっけなく聞こえることもあります。
この記事では、It dependsの意味と使い方、It depends on ~との違い、自然な返し方、It depends on youとIt’s up to youの違いまで、初心者向けの例文でわかりやすく解説します。
先に結論
It depends. は「場合によるね」。何に左右されるかまで言うなら、It depends on + 名詞を使います。
Contents
It dependsの意味は「場合による・状況次第」
It depends. は、質問への答えが条件によって変わるときに使う表現です。YesともNoとも即答できない場面で、「何とも言えないな」「そのときの状況によるね」と伝えられます。
A: Is this restaurant expensive?
このレストランは高い?
B: It depends.
場合によるね。
注文する料理や飲み物によって値段が変わるため、単純に「高い」「安い」とは決められない、という意味です。
dependという動詞には「~次第である」「~に左右される」「~に頼る」という意味があります。It depends. のItは、相手が尋ねたことや話題全体を指しています。
dependにsが付く理由
主語がItという三人称単数なので、現在形の動詞dependにsが付きます。正しくは It depends. であり、It depend. ではありません。
ただし、会話では文法を一語ずつ組み立てるよりも、It depends.を「場合によるね」という一つのかたまりで覚えるのがおすすめです。
It dependsはどんなときに使う?
YesかNoで答えられないとき
A: Do you work from home?
在宅勤務をしていますか?
B: It depends. I sometimes go to the office.
日によります。オフィスへ行くこともあります。
毎日同じではなく、日や予定によって変わる場合のIt depends.です。短い一言のあとに説明を加えると、相手にもわかりやすくなります。
予定がまだ確定していないとき
A: Are you coming to the party?
パーティーに来る?
B: It depends. I may have to work late.
状況次第かな。残業になるかもしれないの。
行きたくないと断っているのではなく、仕事の状況が決まらないため、今は確実な返事ができないことを表しています。
人によって答えが違うとき
A: Is English difficult to learn?
英語を学ぶのは難しいですか?
B: It depends. Everyone learns differently.
人によりますね。学び方は一人ひとり違います。
一般化しにくい質問にもIt depends.が便利です。「人による」と具体的に言う形は、後ほど紹介する It depends on the person. です。
It dependsだけでは失礼?自然に聞こえる言い方
It depends.自体は失礼な表現ではありません。ただし、質問にこの一言だけを返し、そこで会話を終えると、「答えたくない」「知らない」と突き放したように聞こえる場合があります。
日常会話では、次のように短い説明を一つ足すと自然です。
It depends. What time?
場合によるね。何時?
It depends. How much does it cost?
状況次第かな。いくらかかるの?
Well, it depends. If it rains, I’ll stay home.
うーん、場合によるね。雨なら家にいるよ。
It really depends, but probably yes.
本当に状況次第だけど、たぶん大丈夫。
Wellを最初に置くと、少し考えている柔らかい響きになります。また、何がわかれば答えられるのかを質問すると、会話も続きます。
It dependsとIt depends on ~の違い
違いはシンプルです。
- It depends.:場合による(条件を言わない)
- It depends on ~.:~による、~次第だ(条件を具体的に言う)
It depends.は、何に左右されるかが会話の流れからわかるときや、まだ条件を絞れないときに使います。条件を示したいなら、前置詞onのあとに名詞を置きます。

It depends on the weather.|天気次第です
A: Are you going hiking tomorrow?
明日ハイキングに行くの?
B: It depends on the weather.
天気次第だね。
It depends on the price.|値段によります
A: Are you going to buy it?
それを買うつもり?
B: It depends on the price.
値段次第かな。
It depends on the person.|人によります
A: How long does it take to learn English?
英語を習得するにはどのくらいかかりますか?
B: It depends on the person.
人によります。
It depends on the situation.|状況によります
It depends on the situation. は「状況によります」という意味ですが、situationはかなり広い言葉です。可能なら、time、weather、budgetなど、もう少し具体的な条件を言うと伝わりやすくなります。
It depends on whether・how・whatの使い方
onのあとには名詞だけでなく、疑問詞を使ったまとまりも置けます。
It depends on whether ~|~かどうかによる
It depends on whether I can get the day off.
休みを取れるかどうかによります。
It depends on whether she agrees.
彼女が賛成するかどうか次第です。
whether A or Bなら「AかBかによる」と条件を二つ示せます。
It depends on whether we go by train or by car.
電車で行くか車で行くかによります。
It depends on how ~|どのように・どの程度かによる
It depends on how busy I am.
私がどのくらい忙しいかによります。
It depends on how you use it.
それをどう使うかによります。
It depends on what・where・when ~
It depends on what you need.
何が必要かによります。
It depends on where you live.
どこに住んでいるかによります。
It depends on when you leave.
いつ出発するかによります。
初心者のうちは難しく考えず、まず It depends on + 名詞を使えるようにしてから、whetherやhowへ広げれば十分です。
It depends on youとIt’s up to youの違い
どちらも日本語では「あなた次第」と訳されますが、意味の焦点が異なります。
- It depends on you.:結果があなたの行動・状態に左右される
- It’s up to you.:決めるのはあなた、あなたに任せる
A: Can we finish this project today?
今日、このプロジェクトを終えられる?
B: It depends on you.
あなた次第だよ。
相手の働き方によって結果が決まるという意味で、ときにはプレッシャーや責任を感じさせる言い方です。
A: Should we eat Italian or Thai food?
イタリアンとタイ料理、どっちにする?
B: It’s up to you.
あなたに任せるよ。
こちらは選択権を相手に渡しています。「好きなほうを選んで」という場面ではIt depends on youではなく、It’s up to youが自然です。up toの詳しい意味や「私に任せて」の表現は、It’s up to you・Leave it to meの使い分けも参考にしてください。
That dependsとの違い
That depends.も「それは場合による」という意味です。It depends.と大きな違いはありませんが、thatを使うと、直前の質問や条件を少し強く指す響きがあります。
A: Is living in Tokyo expensive?
東京で暮らすのはお金がかかる?
B: That depends on where you live.
それは、どこに住むかによるね。
日常会話ではIt depends.のほうが非常によく使われ、初心者にも使いやすい表現です。まずはIt depends.を基本として覚えて問題ありません。
It dependsの発音
カタカナに近づけると「イッ・ディペンズ」ですが、Itの最後のtを強く破裂させず、次のdependsへつなげます。
発音のコツ
it-di-PENDSのように、最後のpendsをやや強く読みます。語尾は「ペンズ」と濁る音です。
また、onを続けるときは It depends_on the weather. のようにdependsとonをなめらかにつなげると自然です。
よくある間違い
It depends ofとは言わない
「~による」の後ろに条件を置くときの前置詞はonです。
○ It depends on the weather.
× It depends of the weather.
It depends fromとも言わない
日本語や他言語の感覚からfromを置きたくなることがありますが、英語ではdepend onを一つの組み合わせとして覚えます。
「わからない」とは少し違う
I don’t know.は「答えを知らない」、It depends.は「条件によって答えが変わる」です。知識がないのではなく、一つに決められないときにIt depends.を使います。
まとめ|It dependsのあとに条件を一つ足そう
It depends.は、「場合による」「状況次第」「一概には言えない」を表す、日常会話でとても便利なフレーズです。
- 条件を言わない:It depends.
- 条件を具体化する:It depends on the weather.
- ~かどうかによる:It depends on whether ~.
- 結果があなた次第:It depends on you.
- 決めるのはあなた:It’s up to you.
一言だけで終えるのが気になるなら、It depends. What time?のように質問を続けたり、It depends on the weather.のように条件を一つ添えたりしてみましょう。それだけで、曖昧な返事ではなく「考えたうえでの自然な返答」になります。
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