
because of は「〜のために」「〜が原因で」を表す定型表現です。理由を伝えるという点では because と同じですが、後ろに置く形が違います。
- because of+名詞
- because+主語+動詞
この違いが分かれば、because of the rain と because it rained を迷わず使い分けられます。この記事では、because of の基本イメージ、語順、文頭・文末での使い方、動名詞や代名詞を続ける形、due to・thanks toとの違いまで自然な例文で解説します。
Contents
because ofの意味は「〜のために・〜が原因で」
because of は、出来事が起きた理由や原因を名詞で示す表現です。
The game was canceled because of the rain.
「雨のため、試合は中止になりました」
I was late because of heavy traffic.
「ひどい渋滞のため、遅刻しました」
She stayed home because of a headache.
「彼女は頭痛のため家にいました」
We chose this hotel because of its location.
「私たちは立地を理由にこのホテルを選びました」
悪い原因に限らず、立地・人柄・助言など、良い結果につながる理由にも使えます。
しゅみすけ(大山俊輔)
because ofのofはどんな役割?
because はもともと「理由」を示す表現です。そこに of が付くことで、その理由の中身を名詞として後ろにつなげます。
because of the weather
「天候という理由のために」
because of her advice
「彼女の助言という理由で」
because of this problem
「この問題が原因で」
日本語へ一語ずつ直訳するより、because of をひとまとまりにして「〜のために」と捉えるのが実用的です。そのうえで、of が後ろの名詞を理由として結び付けていると考えると語順が見えやすくなります。
because ofとbecauseの違いは後ろの形

because of と because は、どちらも理由を示します。最も大切な違いは、後ろに名詞を置くか、主語と動詞のある文を置くかです。
because of+名詞
We stayed home because of the rain.
「雨のため、私たちは家にいました」
the rain は名詞です。そのため because of の後ろに置けます。
because+主語+動詞
We stayed home because it rained.
「雨が降ったので、私たちは家にいました」
it が主語、rained が動詞です。文を続けるため because を使います。
意味はほぼ同じでも視点が少し違う
The flight was delayed because of the fog.
「霧のため、飛行機が遅れました」
The flight was delayed because it was foggy.
「霧が出ていたので、飛行機が遅れました」
1つ目は原因を「the fog」という名詞で短く示し、2つ目は「霧が出ていた」という状況を文で説明しています。どちらも自然ですが、because of のほうが情報をコンパクトにまとめられます。
because ofの後ろに置けるもの
普通の名詞・名詞句
The store closed early because of the storm.
「嵐のため、その店は早く閉まりました」
We changed our plans because of the train delay.
「電車の遅延のため、私たちは予定を変更しました」
He got the job because of his experience.
「彼は経験が評価され、その仕事を得ました」
代名詞
because of の後ろには me・you・him・her・it・us・them などの目的格を置けます。
We finished on time because of you.
「あなたのおかげで、時間どおりに終わりました」
Don’t cancel the trip because of me.
「私のために旅行を中止しないで」
I couldn’t sleep because of it.
「そのせいで眠れませんでした」
because of I ではなく because of me です。of は前置詞なので、後ろの代名詞は目的格になります。
動名詞(doing)
動詞を ing 形にして「〜すること」という名詞の働きにすれば、because of の後ろへ置けます。
She was tired because of working late.
「遅くまで働いたため、彼女は疲れていました」
He improved because of practicing every day.
「毎日練習したため、彼は上達しました」
ただし、会話では次のように because+文で言うほうが自然で分かりやすい場合もあります。
She was tired because she worked late.
「遅くまで働いたので、彼女は疲れていました」
名詞節:the fact that+文
because of the fact that+主語+動詞 という形なら、because of の後ろに文の内容を置けます。
The event was postponed because of the fact that the venue was unavailable.
「会場が使えなかったため、イベントは延期されました」
文法的には正しいものの、長く硬い表現です。普通は次のほうが自然です。
The event was postponed because the venue was unavailable.
「会場が使えなかったため、イベントは延期されました」
because ofは文頭と文末のどちらに置く?
文末:理由をあとから伝える
日常会話では、結果を先に述べて理由を後ろに足す形が非常に自然です。
I took a taxi because of the rain.
「雨のため、タクシーに乗りました」
We couldn’t hear her because of the noise.
「騒音のため、彼女の声が聞こえませんでした」
He moved here because of his job.
「彼は仕事の都合でここへ引っ越しました」
文頭:理由を先に示す
理由を強調したいときや、文章の流れを整理したいときは文頭にも置けます。
Because of the snow, the office opened late.
「雪のため、会社は遅れて営業を開始しました」
Because of her support, I didn’t give up.
「彼女の支えがあったので、私は諦めませんでした」
文頭の because of 句の後ろには、通常コンマを置きます。文末では短い句ならコンマは不要です。
because ofは悪い原因だけに使う?
いいえ。because of は中立的に理由を示すため、良い結果にも悪い結果にも使えます。
悪い結果
The concert was canceled because of the weather.
「天候のため、コンサートは中止されました」
I missed the meeting because of a family emergency.
「家族の緊急事態のため、会議に出られませんでした」
良い結果
I found this café because of your recommendation.
「あなたのおすすめのおかげで、このカフェを見つけました」
Our presentation went well because of everyone’s preparation.
「みんなの準備のおかげで、プレゼンはうまくいきました」
ただし、良い理由への感謝をはっきり示したいなら thanks to が便利です。
because of・due to・thanks toの違い
because of:最も広く使える「〜のため」
会話でも文章でも使え、良い理由と悪い原因のどちらにも対応できます。
The picnic was canceled because of the rain.
「雨のため、ピクニックは中止になりました」
due to:やや改まった「〜が原因で」
due to は案内、報告、ニュース、ビジネス文書などでよく使われます。
The delay was due to a technical problem.
「遅延は技術的な問題が原因でした」
The flight was canceled due to bad weather.
「悪天候により、飛行機は欠航しました」
現代英語では due to と because of が同じように使われる場面も多くありますが、due to のほうが少し硬く、公式な説明に向きます。詳しくは、be-rize.comのdue toの意味・使い方とbecause ofとの違いも参考にしてください。
thanks to:良い結果への「〜のおかげで」
Thanks to your help, we finished early.
「あなたの助けのおかげで、早く終わりました」
thanks to は通常、話し手が原因を好意的に評価するときに使います。ただし皮肉で、悪い結果に使うこともあります。
Thanks to the traffic, we missed the show.
「渋滞のおかげで、ショーを見逃したよ」
この例では「渋滞のせいで」という皮肉です。誤解を避けたいなら because of を使うほうが中立的です。
because ofを使った場面別の例文
仕事
The meeting was moved online because of the storm.
「嵐のため、会議はオンラインに変更されました」
We won the contract because of our quick response.
「迅速な対応が決め手となり、契約を獲得しました」
旅行
Our flight was delayed because of strong winds.
「強風のため、私たちの飛行機は遅れました」
We chose the hotel because of its convenient location.
「便利な立地を理由に、そのホテルを選びました」
恋愛・人間関係
We had an argument because of a misunderstanding.
「誤解が原因で、私たちは口論になりました」
I became more confident because of her encouragement.
「彼女に励まされたことで、私は以前より自信を持てるようになりました」
家庭・暮らし
The baby woke up because of the noise.
「物音のため、赤ちゃんが目を覚ましました」
We ate outside because of the beautiful weather.
「天気がよかったので、私たちは外で食事をしました」
学校・学習
She missed class because of a fever.
「彼女は熱のため、授業を欠席しました」
My English improved because of daily practice.
「毎日の練習によって、英語が上達しました」
日本人が間違えやすいポイント
because ofの後ろにそのまま文を置かない
× We stayed home because of it rained.
it rained は主語+動詞の文です。of を外して because にします。
○ We stayed home because it rained.
「雨が降ったので、家にいました」
becauseの後ろに名詞だけを置かない
× We stayed home because the rain.
the rain は名詞です。because of にします。
○ We stayed home because of the rain.
「雨のため、家にいました」
because of to doとはしない
because of は前置詞として働くため、動作を続けるなら doing 形にします。
× She was tired because of work late.
△ She was tired because of working late.
○ She was tired because she worked late.
「遅くまで働いたので、彼女は疲れていました」
文法的な形を作るだけでなく、自然さを考えると because+文がよい場合があります。
理由と目的を混同しない
because of は、すでにある理由・原因を示します。「〜するために」という目的なら to や in order to を使います。
I went to the store to buy milk.
「牛乳を買うために店へ行きました」
I went to the store because of the sale.
「セールが理由で店へ行きました」
日本語ではどちらも「〜のため」と訳せますが、英語では目的か原因かを区別します。
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語で言い換えるなら
because of の語順に迷ったら、because+短い文に言い換えると簡単です。
I was late because of the traffic.
「渋滞のため遅れました」
I was late because there was a lot of traffic.
「渋滞がひどかったので遅れました」
She stayed home because of a cold.
「風邪のため彼女は家にいました」
She stayed home because she had a cold.
「風邪をひいていたので彼女は家にいました」
難しい名詞が分からなくても、because+I was / I had / there was のような中学英語で十分に理由を説明できます。
because ofに関するよくある質問
because ofの後ろにコンマは必要?
文頭に置く場合は、because of 句の終わりにコンマを置くのが一般的です。
Because of the rain, we stayed home.
文末なら通常コンマは置きません。
We stayed home because of the rain.
because of youは失礼?
失礼とは限りませんが、結果が悪いと「あなたのせいで」と責める響きになります。
I missed the train because of you.
「あなたのせいで電車に乗り遅れた」
良い結果なら「あなたのおかげで」です。
I kept going because of you.
「あなたがいたから頑張り続けられた」
相手への感謝を明確にするなら Thanks to you. も自然です。
because of thatは会話で使える?
はい。「そのために」「それが原因で」と前の内容を受ける便利な表現です。
The last train was canceled. Because of that, we took a taxi.
「終電が運休になりました。そのため、私たちはタクシーに乗りました」
会話では So we took a taxi. と簡単に言うこともできます。
まとめ
because of は「〜のために・〜が原因で」と、理由を名詞で示す表現です。
- because of+名詞:because of the rain
- because+主語+動詞:because it rained
- 代名詞は because of me / you / him / her / it の形
- 動作を続けるなら doing 形だが、because+文のほうが自然なこともある
- 文頭では because of 句の後ろにコンマを置く
- due to はやや硬く、thanks to は「〜のおかげで」を表しやすい
- 目的の「〜するために」には because of ではなく to を使う
まずは because of the rain と because it rained をセットで声に出し、後ろが名詞か文かを意識してみましょう。ほかの定型表現は、英熟語・定型表現のまとめから確認できます。









