
on boardは、文字どおりには「船・飛行機・列車などに乗って」、会話や仕事では「チームに加わって」「計画に賛成して」という意味で使われます。
たとえば Are you on board? は、乗り物の中にいるかを尋ねる場合もありますが、会議なら「この案に賛成ですか?」「一緒に進めてもらえますか?」という確認です。この記事では、意味が広がる理由、自然な語順、aboardや1語のonboardとの違いまで例文で整理します。
Contents
on boardの意味は大きく3つ
1.船・飛行機・列車などに乗って
boardはもともと板を表す語で、船の甲板(deck)や船そのものを指すようになりました。そこに接触・位置の感覚を持つonが付くため、on boardは「乗り物の上・中にいる」というイメージになります。
All passengers are now on board.
乗客は全員、すでに搭乗しています。
We had lunch on board the train.
私たちは列車内で昼食を取りました。
Is everyone on board?
全員乗りましたか?
大型の乗り物にはonを使うため、船だけでなく飛行機や列車にも自然に使えます。旅行で使う乗車表現は、get onの意味と使い方も参考になります。
2.チーム・組織・企画に加わって
同じ乗り物に乗れば、同じ目的地へ向かう仲間になります。このイメージから、on boardは「チームやプロジェクトに参加している」という意味でも使われます。
We’re happy to have Maya on board.
マヤを仲間に迎えられてうれしいです。
They brought an experienced designer on board.
彼らは経験豊富なデザイナーをチームに迎えました。
When did you come on board?
いつチームに加わったのですか?
have / bring someone on boardは、人を採用したりプロジェクトへ迎えたりする仕事の場面でよく使われます。単に行事へ参加するなら、join・attend・participate inの違いも確認してみてください。
3.案・計画に賛成して、協力する気で
比喩的なon boardには、ただ話を聞いたという以上に「同じ方向へ進むことを受け入れ、協力する」というニュアンスがあります。
I’m on board with the new schedule.
私は新しいスケジュールに賛成です。
Are you on board with this idea?
この案に賛成ですか?
We need to get the whole team on board.
チーム全員の賛同を得る必要があります。
She wasn’t on board at first, but the data changed her mind.
彼女は最初は賛成ではありませんでしたが、データを見て考えを変えました。
しゅみすけ(大山俊輔)
on boardのよく使う形と語順
- be on board:乗っている/参加している/賛成している
- be on board with+案・考え:〜に賛成している
- have+人+on board:人を仲間として迎えている
- bring+人+on board:人をチームに迎える
- get+人+on board:人に賛同・参加してもらう
- come on board:仲間に加わる
withの後ろには、賛成する計画・案・変更などを置きます。
Our manager is on board with the proposal.
上司はその提案に賛成しています。
How can we get our clients on board?
どうすれば顧客の賛同を得られるでしょうか?
なお、get on boardは文脈によって「乗り込む」と「賛同する」の両方になります。
Get on board before the doors close.
ドアが閉まる前に乗ってください。
It’s time to get on board with the plan.
そろそろその計画に賛同するときです。
on board・aboard・onboardの違い

on board:2語のフレーズ
「乗っている」「参加している」「賛成している」を表します。人の状態を説明するbe on boardや、on board with a planが典型です。
aboard:副詞・前置詞
aboardは「乗り物に乗って・乗り物へ」という意味で、物理的な乗車・乗船に焦点があります。
Welcome aboard!
ご乗船・ご搭乗ありがとうございます!/ようこそ!
She went aboard the ship.
彼女は船に乗り込みました。
on boardには比喩的な「賛成している」がありますが、通常aboard with the planとは言いません。
onboard:1語の動詞・形容詞
ビジネスやITで使う1語のonboardは、動詞なら「新しい社員・顧客を受け入れ、必要な説明や設定を行う」、形容詞なら「機内・車載・搭載の」という意味です。
We onboard new employees over two days.
当社では2日間かけて新入社員の受け入れ研修を行います。
The car has an onboard computer.
その車には車載コンピューターがあります。
つまり、We have a new engineer on board.は「新しいエンジニアが仲間にいる」、We are onboarding a new engineer.は「その人の受け入れ手続きを進めている」です。
agree・support・joinとの違い
agree
agreeは「同意する」を直接表します。on boardは、同意に加えて「一緒に実行する側に入っている」という協力的な響きがあります。
I agree with your point.
あなたの意見に同意します。
I’m on board with your plan.
あなたの計画に賛成で、一緒に進めるつもりです。
語順の違いはagree to・agree with・agree onの違いで詳しく解説しています。
support
supportは人・案・活動を「支持する、支える」という広い語です。外から支援する場合にも使えます。一方、on boardは同じ船に乗る感覚があり、当事者として協力するニュアンスが出やすい表現です。
join
joinはグループや活動へ「加わる」という動作を表します。come on boardも似ていますが、特に会社・チーム・企画へ新しく加わる場面で、歓迎の気持ちを込めて使われます。
日本人が間違えやすいポイント
「乗る」なら常にon boardではない
乗り込む動作を言うなら、board the planeやget on the trainが自然です。be on boardは多くの場合、すでに乗っている状態を表します。
We boarded the plane at 8:30.
私たちは8時30分に飛行機へ搭乗しました。
We were on board by 8:30.
私たちは8時30分までには搭乗していました。
boardの後ろにonを入れない
boardを動詞で使うときは、board the planeのように目的語を直接続けます。board on the planeとはしません。
賛成の対象にはwithを使う
「その案に賛成している」はbe on board with the ideaです。人に参加・賛同してもらうget someone on boardとは語順が異なります。
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語で言い換えるなら
- be on board(乗っている)→ be on the plane / train / ship
- come on board(仲間に加わる)→ join the team
- be on board with the plan(計画に賛成)→ agree with the plan
- get someone on board(賛同を得る)→ get someone to agree
- bring someone on board(人を迎える)→ ask someone to join
まとめ
on boardの基本は「同じ乗り物に乗っている」です。そこから「同じチームに加わっている」「同じ方向へ進む案に賛成し、協力する」という意味へ広がります。
- be on board:乗っている/参加している/賛成している
- on board with+案:その案に賛成している
- get / bring+人+on board:人に賛同してもらう/仲間に迎える
- aboard:乗り物への乗車・乗船を表す
- onboard:動詞「受け入れ準備をする」、形容詞「搭載された」
まずは仕事の会話で使いやすいI’m on board.「賛成です」とWe’re happy to have you on board.「仲間に迎えられてうれしいです」から覚えてみましょう。ほかの表現は、英熟語・定型表現の一覧から探せます。









