
on dutyは「勤務中で」「当番で」「職務に就いて」という意味です。ただ仕事をしているだけでなく、その時間帯に担当として責任を負っているというニュアンスがあります。
病院の当直医、ホテルの責任者、警察官、警備員、客室乗務員など、交代勤務や当番制の仕事で特によく使われます。一方、一般的な「仕事中」ならat workやworkingのほうが自然な場合もあります。この記事では語感の違い、よく使う形、off dutyとの対比まで例文で整理します。
Contents
on dutyの基本的な意味
1.勤務中・職務中
勤務時間内で、担当する仕事を行う立場にあることを表します。
The security guard is on duty until midnight.
その警備員は深夜0時まで勤務中です。
Alcohol is not allowed while you’re on duty.
勤務中の飲酒は禁止されています。
She was injured while on duty.
彼女は勤務中にけがをしました。
while on dutyは、while you are on dutyの主語とbe動詞を省略した形としてよく使われます。
2.当番中・担当として待機中
常に手を動かして働いているとは限らず、その時間帯の担当者として、必要があれば対応できる状態も表します。
Which doctor is on duty tonight?
今夜の当直医は誰ですか?
There is always a manager on duty.
常に当番の責任者がいます。
I’m on duty this weekend.
今週末は私が当番です。
この用法では「今まさに作業している」より、「対応責任を持つ番である」ことが中心です。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜon dutyで「勤務中」になる?
dutyは「義務・職務・任務」です。前置詞onには、何かに接触しているだけでなく、活動・任務・制度などが「作動中・継続中」という感覚があります。
そのためon dutyは、職務という状態の上に乗っている、つまり「職務モードに入っている」と考えると理解しやすくなります。
同じような感覚は、on call「呼び出し待機中」、on patrol「巡回中」、on business「仕事で」にも見られます。
on dutyのよく使う形と語順
- be on duty:勤務中・当番中である
- go on duty:勤務・当番に入る
- come on duty:勤務を始める、交代して担当に入る
- while on duty:勤務中に
- the doctor / manager on duty:当直医/当番の責任者
be on duty:勤務中の状態
I’ll be on duty from six to ten.
私は6時から10時まで勤務です。
Two nurses are on duty tonight.
今夜は看護師が2人勤務しています。
go on duty:勤務に入る変化
I go on duty at 8 a.m.
私は午前8時に勤務に入ります。
What time do you go on duty?
何時から勤務ですか?
be on dutyが状態、go on dutyが勤務開始への変化です。
名詞の後ろから説明する形
on dutyは名詞の後ろに置いて「当番の〜」と説明できます。
Please ask for the manager on duty.
当番の責任者を呼んでください。
The officer on duty took my statement.
勤務中の警察官が私の供述を取りました。
the duty managerも「当番の責任者」を表しますが、特にイギリス英語やホテル・店舗などでよく見られる複合名詞です。
on duty・at work・working・off dutyの違い

on duty:勤務・当番の責任がある
シフトや当番の時間に入り、担当として対応する責任があることを強調します。
The pharmacist on duty can help you.
勤務中の薬剤師が対応できます。
at work:職場にいる・仕事中である
at workは一般的に「職場にいる」「仕事中である」という意味です。当番制でなくても使えます。
Ken is at work right now.
ケンは今、仕事中です/職場にいます。
会社員の家族に「今どこ?」と聞かれて「仕事中」と答えるなら、通常はI’m at work.が自然です。
working:実際に仕事・作業をしている
workingは、実際に仕事や作業をしている動作に焦点があります。
I’m working on the monthly report.
私は月次報告書を作成中です。
当直医は仮眠や待機をしていてもon dutyですが、その瞬間に診察していなければworking with a patientとは限りません。
off duty:非番・勤務時間外
off dutyはon dutyの反対で、「非番で」「勤務時間外で」という意味です。
I’m off duty now.
今は勤務時間外です。
She went off duty at six.
彼女は6時に勤務を終えました。
詳しい使い分けは、対になる専門記事off dutyの意味と使い方で解説しています。
on dutyとon callの違い
on callは「呼び出しがあれば勤務できるよう待機している」です。職場にいない場合もあります。
The doctor is on duty.
その医師は現在、勤務に就いています。
The doctor is on call tonight.
その医師は今夜、呼び出し待機です。
勤務制度によっては両方が重なることもありますが、on dutyはすでに勤務担当、on callは必要時に呼び出される待機という違いがあります。
日常・仕事で使える例文
ホテル・店舗
Could I speak to the manager on duty?
当番の責任者とお話しできますか?
There will be a staff member on duty all night.
一晩中、勤務中のスタッフがいます。
病院・医療
Who is the nurse on duty?
当番の看護師は誰ですか?
Only one doctor was on duty when we arrived.
私たちが到着したとき、勤務中の医師は1人だけでした。
警察・警備
The officers on duty responded immediately.
勤務中の警察官たちはすぐに対応しました。
Uniforms must be worn while on duty.
勤務中は制服を着用しなければなりません。
家庭・学校の当番
家庭内の軽い「今日は皿洗い当番」のような場面では、It’s my turn to do the dishes.のほうが自然です。on dutyは仕事上のシフトや公式な担当に使われやすい表現です。
ただし冗談っぽく、親がI’m on bedtime duty tonight.「今夜は私が寝かしつけ当番」のように言うことはあります。
日本人が間違えやすいポイント
一般的な「仕事中」に使いすぎない
デスクワークをしている友人にAre you on duty?と聞くと、シフトや当番を確認している響きになります。単純に「今仕事中?」なら、次が自然です。
Are you working right now?
今、仕事中ですか?
Are you at work?
今、職場ですか?
dutyの前に冠詞を付けない
定型表現ではon dutyであり、通常on a dutyやon the dutyとは言いません。
「義務で」はon dutyではない
「義務として〜する」はhave a duty to doやbe required to doを使います。
Employers have a duty to provide a safe workplace.
雇用主には安全な職場を提供する義務があります。
これは「勤務中」を表すon dutyとは別の使い方です。
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語で言い換えるなら
- I’m on duty. → I’m working now.(今仕事中です)
- I’m on duty tonight. → It’s my shift tonight.(今夜は私のシフトです)
- the manager on duty → the manager working now(今勤務している責任者)
- I go on duty at eight. → My shift starts at eight.(シフトは8時に始まります)
- Who is on duty? → Who is working now?(今誰が勤務していますか?)
まとめ
on dutyは「勤務中・当番中で、担当として責任を持っている」状態を表します。
- be on duty:勤務中・当番中である
- go on duty:勤務に入る
- while on duty:勤務中に
- the manager on duty:当番の責任者
- at work / working:一般的に仕事中・作業中
- off duty:非番・勤務時間外
- on call:呼び出し待機中
まずはWho is on duty tonight?「今夜の当番は誰ですか?」と、I’m on duty until six.「6時まで勤務です」から覚えてみましょう。ほかの表現は、英熟語・定型表現の一覧から確認できます。









