
hit a snag は、「思わぬ問題にぶつかる」「予想外の障害で進行が止まる」という意味の英語表現です。仕事の計画、旅行の準備、買い物、手続きなど、順調に進んでいたことが小さな問題で一時的に止まったときに自然に使えます。
この記事では、snagがなぜ「問題」を表すのか、よく使う語順、run into a problemとの違い、会話で使いやすい例文まで解説します。
Contents
hit a snagの意味は「思わぬ問題にぶつかる」
hit a snag の基本的な意味は、次のとおりです。
- 思わぬ問題にぶつかる
- 予想外の障害に引っかかる
- 途中で問題が起きて、進行が一時的に止まる
ここで大切なのは、必ずしも「完全に失敗した」という意味ではないことです。多くの場合、解決できそうな問題によって予定や作業が少し止まっている状態を表します。
We hit a snag with the payment system.
支払いシステムで思わぬ問題が起きました。
The trip planning hit a snag when our flight was canceled.
フライトが欠航になり、旅行の計画が思わぬ問題にぶつかりました。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜsnagが「問題」になるの?
snag は、布や糸が突起物に引っかかること、または引っかける突起を表す単語です。服の糸が枝や釘に引っかかると、それまでの動きが急に止まります。
そこから、計画や作業が順調に進んでいる途中で、予想していなかった問題に「引っかかる」という比喩になりました。日本語の「計画が途中で引っかかった」に近い感覚です。

hit a snagの語順とよく使われる形
人・チーム+hit a snag
「誰が問題にぶつかったか」を主語にする最も基本的な形です。hitの過去形も同じhitなので、現在形と過去形は文脈で判断します。
We hit a snag during the move.
引っ越しの途中で思わぬ問題が起きました。
I’ve hit a snag with my visa application.
ビザ申請で問題にぶつかっています。
計画・作業+hit a snag
計画や交渉そのものを主語にすることもできます。
Our renovation has hit a snag.
リフォームが思わぬ問題にぶつかっています。
The negotiations hit a snag over the delivery date.
交渉は納期をめぐる問題で行き詰まりました。
hit a snag with / over / when
- with+物事:何について問題が起きたか
- over+争点:何をめぐって問題になったか
- when+文:どんな出来事で問題が起きたか
We hit a snag with the hotel reservation.
ホテルの予約で思わぬ問題が起きました。
The deal hit a snag over the price.
その取引は価格をめぐる問題で止まりました。
場面別:hit a snagの自然な例文
仕事
We’ve hit a small snag, but we should still finish by Friday.
小さな問題が起きましたが、それでも金曜日までには終えられるはずです。
The launch hit a snag during the final test.
最終テスト中に問題が起き、発売準備が止まりました。
旅行・手続き
I hit a snag while booking the train tickets.
列車の切符を予約している途中で問題にぶつかりました。
Our check-in hit a snag because my name was misspelled.
名前のスペルが間違っていたため、チェックインで問題が起きました。
家庭・買い物
We hit a snag when the new sofa wouldn’t fit through the door.
新しいソファがドアを通らず、思わぬ問題にぶつかりました。
Dinner hit a snag when the oven stopped working.
オーブンが動かなくなり、夕食の準備に問題が起きました。
学校・学習
My research hit a snag because I couldn’t access the data.
データにアクセスできず、研究が行き詰まりました。
I hit a snag on the last question.
最後の問題でつまずきました。
hit a snagと似た表現の違い
run into a problem:最も分かりやすい一般表現
run into a problemも「問題にぶつかる」という意味です。hit a snagのほうが、順調だった流れが予想外の引っかかりで止まるイメージを強く伝えます。run intoの意味の広がりは、run intoの意味と使い方で詳しく解説しています。
run up against:より強い障害・制限に直面する
run up againstは、規則、反対、予算、期限など、前進を阻むはっきりした壁にぶつかる感覚があります。hit a snagは、作業中に見つかった一時的・予想外の問題に向いています。詳しくはrun up againstの意味と使い方も参考にしてください。
suffer a setback:後退や痛手を受ける
suffer a setbackは、計画が遅れたり、以前より悪い状態へ後退したりすることを表します。hit a snagよりも影響が大きく、やや硬い表現です。
日本人が間違えやすいポイント
hit snagではなくhit a snag
snagはここでは数えられる名詞なので、通常はaが必要です。
× We hit snag.
○ We hit a snag.
hitは過去形でもhit
hitは不規則動詞で、原形・過去形・過去分詞がすべてhitです。
We hit a snag yesterday.
昨日、思わぬ問題にぶつかりました。
We have hit a snag.
問題にぶつかっているところです。
人に対する悪口としては使わない
hit a snagは、基本的に状況や進行上の問題を表します。「厄介な人に出会った」と言いたいときに、その人をa snagとは呼びません。
簡単な英語で言い換えるなら?
hit a snagがすぐ出てこなくても、次の基本表現で十分に伝わります。
- We have a small problem.
小さな問題があります。 - Something went wrong.
何か問題が起きました。 - We can’t continue right now.
今は続けられません。 - There’s a problem with the payment.
支払いに問題があります。
しゅみすけ(大山俊輔)
会話で使ってみよう
A: How’s the website redesign going?
A:ウェブサイトのリニューアルはどう?
B: We hit a snag with the booking page, but the developer is fixing it now.
B:予約ページで問題が起きたけど、開発担当者が今直しているよ。
A: Do we need to delay the launch?
A:公開を延期する必要はある?
B: Probably not. It looks like a quick fix.
B:たぶんないよ。すぐ直せそうだから。
まとめ
hit a snagは、「思わぬ問題にぶつかり、進行が一時的に止まる」という意味です。布や糸が突起に引っかかるsnagのイメージを持つと、意味を覚えやすくなります。
- 完全な失敗よりも、小さく予想外の障害に使う
- 人だけでなく、計画や交渉も主語にできる
- hitの過去形・過去分詞もhit
- 簡単に言うならWe have a small problem.
ほかの英熟語も学びたい方は、英熟語・定型表現のまとめもご覧ください。










