I hadn’t thought of it that way.の意味は?「その見方はなかった」の使い方

I hadn’t thought of it that way. 「そういう見方は思いつかなかった」の英語

I hadn’t thought of it that way. は、「そういうふうに考えたことはありませんでした」「その見方は思いつきませんでした」という意味の会話表現です。

相手の説明をただ理解しただけでなく、相手の言葉によって新しい視点に気づいたことを伝えます。仕事の会議や相談、恋人・友人との対話など、相手の意見をきちんと受け止めたい場面で役立ちます。

しゅみすけ(大山俊輔)

「なるほど」だけで終わらず、「その見方は自分になかった」と伝えられるのがポイントです。相手は、自分の話がちゃんと届いたと感じやすくなります。

I hadn’t thought of it that way.の意味

直訳すると「私はそれをそのようには考えていませんでした」です。自然な日本語では、次のように訳せます。

  • そういうふうに考えたことはありませんでした
  • その見方は思いつきませんでした
  • なるほど、そういう考え方もありますね
  • その視点はありませんでした

I hadn’t thought of it that way.
そういう見方は思いつきませんでした。

ここでの that way は「その方法で」ではなく、文脈に応じて「そのような見方で」「その角度から」という意味です。

なぜ過去完了のhadn’t thoughtを使う?

hadn’t thought は過去完了です。相手が今その説明をする前までは、自分はそう考えていなかった、という時間関係を表します。

  • 相手が説明する前:その視点を持っていなかった
  • 相手の説明を聞いた今:新しい見方に気づいた

そのため、I hadn’t thought of it that way. は「今聞いて、見方が変わった」という会話の動きを自然に伝えられます。

I never thought of it that way. もよく使われます。「今まで一度もそう考えたことがなかった」という驚きを、少し強く表します。

どんな場面で使う?

相手の説明で見方が変わったとき

A: Working from home could also help us hire people who live farther away.
在宅勤務なら、遠くに住む人も採用しやすくなるかもしれません。

B: I hadn’t thought of it that way. That could widen our options.
そういう見方はしていませんでした。選択肢が広がりそうですね。

相談相手から新しい助言をもらったとき

A: Maybe she isn’t ignoring you. She might just need time to think.
彼女はあなたを無視しているのではなく、考える時間が必要なのかもしれないよ。

B: I hadn’t thought of it that way. I’ll give her some space.
そういうふうには考えていなかった。少しそっとしておくよ。

反対意見の中に新しい視点を見つけたとき

I still prefer the original plan, but I hadn’t thought of it that way.
私は今でも元の案のほうがよいと思いますが、その見方はしていませんでした。

このように、相手の視点を認めても、必ずしも全面的に賛成する必要はありません。

That makes sense.・You have a point.との違い

I hadn’t thought of it that way.とThat makes sense.、You have a point.の違い

I hadn’t thought of it that way.

相手の話によって、自分になかった視点に気づいたと伝えます。理解だけでなく、自分の認識の変化まで含みます。

That makes sense.

「なるほど」「筋が通っていますね」と、説明の内容や理由が理解できたことを示します。新しい視点だったとは限りません。

You have a point.

「一理ありますね」と、相手の指摘や主張に妥当な部分があると認めます。部分的な同意に近い表現です。

相手の意見を認めつつ自分の考えも伝えたいときは、I see your point, but … の意味と使い方も便利です。

I hadn’t considered that.との違い

I hadn’t considered that. も「それは考慮していませんでした」という近い表現です。

  • I hadn’t thought of it that way.:見方・解釈・考え方が新しかった
  • I hadn’t considered that.:要素・可能性・影響を検討に入れていなかった

I hadn’t considered the cost of maintaining the system.
そのシステムを維持する費用は考慮していませんでした。

会話で「なるほど、そういう見方か」と返すなら I hadn’t thought of it that way. が自然です。計画上の見落としを認めるなら I hadn’t considered that. がよく合います。

仕事で使える例文

I hadn’t thought of it that way. The delay may actually give us more time to test the product.
そういう見方はしていませんでした。遅れによって、むしろ製品をテストする時間が増えるかもしれませんね。

That’s an interesting perspective. I hadn’t thought of it that way.
興味深い視点ですね。そういうふうには考えていませんでした。

I hadn’t considered the customer’s experience from that angle.
その角度から顧客体験を考えていませんでした。

I hadn’t thought of it that way, but I see why you’re recommending a smaller launch.
そういう見方はしていませんでしたが、小規模な開始を勧める理由は分かりました。

ビジネスでは、続けて That could work.Let’s look into it.Could you tell me more? などを添えると、次の行動や検討につながります。

恋愛・日常会話で使える例文

A: Maybe spending time apart will make us appreciate our time together more.
少し離れて過ごせば、一緒にいる時間をもっと大切に思えるかもしれないよ。

B: I hadn’t thought of it that way.
そういうふうには考えていなかったよ。

I hadn’t thought of it that way. Maybe he was trying to help.
そういう見方はしていなかった。彼は助けようとしていたのかもしれないね。

Wow, I never thought of it that way.
わあ、今までそんなふうに考えたことはなかった。

しゅみすけ(大山俊輔)

驚きを強く出したいなら never、落ち着いて「今聞くまでは考えていなかった」と返すなら hadn’t が使いやすいです。どちらも相手への敬意が伝わる反応です。

この表現は「賛成します」という意味?

必ずしも賛成ではありません。認めているのは、相手の結論そのものではなく、その視点が自分にとって新しかったことです。

I hadn’t thought of it that way, but I’m still not convinced.
そういう見方はしていませんでしたが、まだ納得はしていません。

I hadn’t thought of it that way. Let me think about it.
そういう見方はしていませんでした。少し考えさせてください。

意見が最後まで一致しない場合は、Let’s agree to disagree.の意味と使い方のように、違いを認めて議論を締める表現もあります。

よくある間違い

× I hadn’t thought it that way.

「そのことを思いつく・考える」は think of を使うので、of が必要です。

I hadn’t thought of it that way.

that wayを「その方法で」とだけ訳す

that way は文脈によって「そのように」「その見方で」「その角度から」を表します。この表現では、物理的な方法よりも考え方や捉え方を指すのが普通です。

I didn’t think of it that way.も間違い?

文法的には可能です。ただし、今の会話より前の状態を振り返る定番の反応としては、I hadn’t thought of it that way. のほうが時間関係をはっきり表せます。

この英語を知らなかったら?【しゅみすけ式】

過去完了がすぐに出てこなくても、知っている英語で十分伝えられます。

That’s a new idea for me.
それは私には新しい考えです。

I didn’t see it that way before.
以前はそのように見ていませんでした。

Now I understand.
今、分かりました。

たとえば、That’s a new idea for me. Now I understand. と言えば、「その視点はなかった。今分かった」という中心的な意味をやさしく表せます。

まとめ

I hadn’t thought of it that way. は、「そういう見方は思いつかなかった」と、新しい視点に気づいたことを伝える表現です。

  • 相手の話を理解しただけでなく、自分の見方が広がったと伝える
  • hadn’t thought は「相手の説明を聞く前までは考えていなかった」を表す
  • 相手の視点を認めても、全面的な賛成とは限らない
  • That makes sense.は理解、You have a point.は一理あるという部分的同意

まずは、意外な見方を教えてもらったときに I hadn’t thought of it that way. と返してみましょう。「ちゃんと聞いています」より一歩進んだ、相手を尊重するリアクションになります。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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