
I see your point, but … は、直訳すると「あなたの要点は見えますが……」。実際の会話では、「おっしゃる点は分かりますが……」と相手の論点をいったん認め、そのあとに異論・懸念・別案を伝える表現です。
反対から入るのではなく、「あなたの考えを理解した」という共通地点を先に作るため、意見が違う場面でも会話を続けやすくなります。
Contents
I see your point, but … の意味
自然な日本語は、場面に応じて次のようになります。
- おっしゃる点は分かりますが……
- 言いたいことは分かります。ただ……
- その考えにも一理ありますが……
I see your point, but we may need more time.
おっしゃる点は分かりますが、もう少し時間が必要かもしれません。
I see your point, but I’m concerned about the cost.
言いたいことは分かりますが、費用が気になります。
I see your point, but this may not work for every customer.
その点は分かりますが、すべてのお客様に通用するとは限りません。
ここでの point は「点」ではなく、相手が主張している要点・論点・理由です。
しゅみすけ(大山俊輔)
会話では3つの働きをする

- I see your point:相手の論点を理解したと伝える
- but:別の見方へ会話を切り替える
- 理由・懸念・代案:自分の異論を具体的に伝える
but の後ろには、本当に伝えたい内容が来ます。したがって、前半だけを儀礼的に言い、相手の話を聞いていなければ不自然です。相手のどの論点を理解したのかを意識して使いましょう。
仕事で使う I see your point, but …
スケジュールへの懸念
I see your point, but launching next week may be too risky.
おっしゃる点は分かりますが、来週の開始はリスクが高すぎるかもしれません。
予算について反対する
I see your point, but cutting the budget now could affect quality.
おっしゃる点は分かりますが、今予算を削ると品質に影響する可能性があります。
顧客対応で別案を出す
I see your point, but perhaps we should contact the customer first.
その点は分かりますが、まずお客様へ連絡したほうがよいかもしれません。
データの解釈に異論を出す
I see your point, but the sample size is quite small.
おっしゃる点は分かりますが、サンプル数がかなり少ないです。
相手の人格ではなく、スケジュール・費用・データなど検討対象そのものへ焦点を戻せるため、会議で使いやすい表現です。
短い会話例
A: We should remove this feature to save time.
時間を節約するため、この機能を削除すべきです。
B: I see your point, but several customers use it every day.
おっしゃる点は分かりますが、毎日その機能を使うお客様が何人もいます。
A: Online training would be cheaper.
オンライン研修のほうが安く済みます。
B: I see your point, but new employees may need more direct support.
その点は分かりますが、新入社員にはもっと直接的な支援が必要かもしれません。
You have a point.との違い
You have a point. は「一理ありますね」と、相手の主張に一定の妥当性があることを認める表現です。そのまま同意の返答として終えることもできます。
I see your point. は「あなたの論点を理解しています」に重点があります。理解していても、必ずしも賛成とは限りません。そのため but … と続けて異論を出しやすい形です。
You have a point. の詳しいニュアンスは「You have a point.の意味と似た同意表現との違い」も参考にしてください。
I know what you mean.との違い
I know what you mean. は「言いたいことは分かる」「その感じ、分かる」と、意味の理解や経験・気持ちへの共感に使います。
I see your point. は議論や意見の論点を理解する響きが強く、仕事の話し合いや討論と相性がよい表現です。
- I know what you mean. Long meetings are exhausting.
分かります。長い会議は疲れますよね。 - I see your point, but shorter meetings may not solve the underlying problem.
おっしゃる点は分かりますが、会議を短くしても根本的な問題は解決しないかもしれません。
I’m not sure I agree.との違い
I’m not sure I agree. は、自分が賛成できないことを控えめに示します。相手の論点を認める部分は必ずしも含みません。
I see your point, but … は、理解できる部分を明示してから異論へ進みます。相手の考えにも合理性があると伝えたい場合はこちらが自然です。
反対自体を控えめに示す方法は「I’m not sure I agree.の意味とやんわり反対する使い方」もあわせてご覧ください。
イントネーションと間の取り方
I see your point を落ち着いて言い、短く間を置いてから but … に進むと、理解を示した部分が伝わりやすくなります。
逆に、前半を急いで流し、BUT だけを強調すると、「分かったふりをして反論している」印象になりかねません。前半にも意味を持たせることが大切です。
使うときの注意点
理解できないときに形式だけで使わない
相手の主張をまだ理解していないなら、先に質問します。
Could you explain what you mean by “efficiency”?
「効率」という言葉が何を指すのか、説明していただけますか。
butの後ろを人格批判にしない
I see your point, but you don’t understand our customers.
おっしゃる点は分かりますが、あなたは顧客を理解していません。
文法的には成立しても、後半が相手への批判なので強く響きます。次のように問題へ焦点を移しましょう。
I see your point, but our customer data suggests a different pattern.
おっしゃる点は分かりますが、顧客データからは異なる傾向が見られます。
毎回同じ型を使うと儀礼的に聞こえる
繰り返しすぎると、反論前の決まり文句に聞こえます。That’s a fair point, but …、I understand your concern. However, … なども使い分けましょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語で言い換えるなら
- I understand, but …:分かりますが……
- Maybe, but …:そうかもしれませんが……
- That may be true, but …:それはそうかもしれませんが……
- I agree about X, but not about Y.:Xには賛成ですが、Yには賛成しません
I understand, but … は簡単ですが、何を理解したのかが曖昧になる場合があります。必要なら I understand your concern, but … のように対象を加えます。
まとめ
I see your point, but … は、「おっしゃる点は分かりますが」と相手の論点への理解を示し、異論・懸念・代案へ会話をつなぐ表現です。
理解することと賛成することは別です。相手の考えを受け止めたうえで、理由を添えて別の見方を示すことで、反対を対立ではなく建設的な会話に変えられます。











