
hit on には、大きく分けて2つの意味があります。
- hit on an idea:よい考え・解決策をふと思いつく
- hit on someone:人を恋愛的に口説く、言い寄る
We finally hit on a solution.
私たちはついに解決策を思いつきました。
Was that guy hitting on you?
あの人、あなたを口説いていたの?
同じ hit on でも、後ろに「案」が来るか「人」が来るかで意味が大きく変わります。
先に結論
- hit on + idea / solution:ふと良い案に行き当たる
- hit on + 人:その人を恋愛対象として積極的に口説く
- come up with:意図的か偶然かを問わず、案を考え出す中立的な表現
Contents
hit onの意味①「思いつく・見つけ出す」
hit on + idea / solution / method で、「考えや解決策を思いつく」「試行錯誤の末に見つける」という意味になります。
She hit on a clever idea for the campaign.
彼女はそのキャンペーンのための巧妙なアイデアを思いつきました。
After several failed attempts, we hit on the right method.
何度か失敗したあと、私たちは正しい方法を見つけました。
I suddenly hit on a way to fix the problem.
私は突然、その問題を解決する方法を思いつきました。
単に頭の中で案を作るというより、考えたり探したりする中で、「これだ」という一点に行き当たる感覚があります。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜhit onで「思いつく」になるの?
hit の中心には、「動きが対象まで届き、ぱっと接触する」という感覚があります。物理的にボールが的に当たるだけでなく、考えが答えや重要な点に届く場合にも広がります。
on は、意識や動きがその対象に接触している状態を示します。そこから hit on an idea は、「思考があるアイデアに当たる」「答えに行き着く」というイメージになります。
hitという基本動詞の意味の広がりは、be-rize.comのhitのコアイメージで詳しく確認できます。
hit onとcome up with・think ofの違い

hit on:よい案・答えに行き当たる
We hit on a simple solution by accident.
私たちは偶然、簡単な解決策を思いつきました。
偶然性や「発見した」という感覚が出やすい表現です。
come up with:案や答えを考え出す
We need to come up with a new marketing plan.
私たちは新しいマーケティング計画を考え出す必要があります。
come up with は、会議で意図的に案を考える場合にも、ふと案が浮かぶ場合にも使える中立的で非常に一般的な表現です。
think of:思い浮かべる・考えつく
Can you think of a better name?
もっと良い名前を思いつけますか?
think of は、アイデアを作るだけでなく、人や物を思い浮かべる、思い出すという広い意味で使えます。
| 表現 | 中心のニュアンス | 使いやすい場面 |
|---|---|---|
| hit on an idea | よい案に行き当たる | 発見・ひらめき |
| come up with an idea | 案を考え出す | 仕事・会議・日常全般 |
| think of an idea | 案を思い浮かべる | 広く一般的 |
hit uponも同じ意味
hit upon も「ふと思いつく」「偶然発見する」という意味です。hit on より少し文章的・改まった響きになることがあります。
The researchers hit upon a possible explanation.
研究者たちは、可能性のある説明を思いつきました。
日常会話では hit on や come up with のほうが使いやすいでしょう。
hit onの意味②「人を口説く・言い寄る」
hit on + 人 は、相手に恋愛的・性的な興味を示して「口説く」「言い寄る」というカジュアルな表現です。特にアメリカ英語の会話でよく聞かれます。
A man at the bar kept hitting on me.
バーにいた男性が、ずっと私に言い寄ってきました。
I think she’s hitting on him.
彼女は彼を口説いていると思います。
He wasn’t being friendly. He was hitting on you.
彼は単に親切だったのではなく、あなたを口説いていたんだよ。
この用法には、単に好意を持っているだけでなく、褒める、連絡先を聞く、デートに誘うなど、相手へ積極的にアプローチするニュアンスがあります。
hit onとflirt with・make a pass atの違い
hit on:相手を口説こうとする
He hit on me at the party.
彼はパーティーで私を口説いてきました。
一方向の積極的なアプローチを表しやすく、相手が望んでいなければ「しつこく言い寄られた」という否定的な響きにもなります。
flirt with:好意をにおわせて軽くいちゃつく
They were flirting with each other.
彼らはお互いに好意をにおわせて、楽しそうに話していました。
flirt は、言葉や視線で軽く恋愛的な雰囲気を作ることです。お互いに楽しんでいる場面にも使えます。
make a pass at:より露骨に言い寄る
He made a pass at his coworker.
彼は同僚に言い寄りました。
make a pass at は、はっきりした恋愛的・性的アプローチを表し、文脈によっては hit on より直接的に聞こえます。
なお、相手の気持ちを誤解させる態度については、give mixed signals・lead someone onの違いも参考になります。
目的語で意味を見分ける
会話では、onの後ろに何があるかを見れば意味を判断できます。
- hit on a solution:解決策を思いつく
- hit on an idea:アイデアを思いつく
- hit on a method:方法を見つける
- hit on me / her / him:私・彼女・彼を口説く
Did he hit on a good idea?
彼は良い案を思いつきましたか?
Did he hit on you?
彼はあなたを口説きましたか?
たった一語の違いですが、話題は仕事のアイデアから恋愛へ大きく変わります。
日本人が間違えやすいポイント
「殴る」と直訳しない
He hit on me. は通常「彼が私を殴った」ではありません。「彼が私を口説いた」です。「彼が私を殴った」なら He hit me. とonを使いません。
人を間に挟まない
hit someone on ではなく、口説く意味では hit on someone の語順です。
- ○ He was hitting on her.
- × He was hitting her on.
仕事ではcome up withのほうが無難なことも多い
hit on an idea は自然ですが、仕事で単に「案を出す」と言いたいなら come up with an idea のほうが広く使えて誤解もありません。
口説く意味はカジュアル
hit on は日常会話向きです。正式な報告や職場の問題として説明するなら、状況に応じて make unwanted advances(望まれないアプローチをする)など、より具体的な表現を使うことがあります。
簡単な英語で言い換えるなら
「思いつく」の言い換え
- I got an idea.
アイデアが浮かびました。 - I found a good answer.
良い答えを見つけました。 - I thought of a solution.
解決策を思いつきました。
「口説く」の言い換え
- He was trying to get her attention.
彼は彼女の気を引こうとしていました。 - He was showing romantic interest in her.
彼は彼女に恋愛的な関心を示していました。 - He asked her out.
彼は彼女をデートに誘いました。
しゅみすけ(大山俊輔)
hit onのまとめ
- hit on an idea / solution は「案・解決策を思いつく」
- 答えや良い考えに「行き当たる」という発見のニュアンスがある
- hit on someone は「人を口説く・言い寄る」
- come up with は「案を考え出す」という中立的で一般的な表現
- flirt with は軽く恋愛的な雰囲気を作ること
- 目的語が「案」か「人」かを見れば意味を判断できる
hit on を聞いたら、まずonの後ろを確認しましょう。an idea ならひらめき、me / you / her / him なら恋愛的なアプローチです。








