
a foregone conclusion は、「結果が出る前から、どうなるかほぼ分かっていること」を表す英語イディオムです。日本語では「初めから分かっている結果」「当然の結末」「既定の結論」などと訳せます。
よく使う形は be a foregone conclusion。試合の勝敗、選挙、会議での承認、交渉の結果などについて、「正式にはまだ終わっていないが、結果はもう見えている」と言いたいときに使います。
この記事では、a foregone conclusion の意味、foregone と conclusion からニュアンスを理解する方法、語順と例文、inevitable・a done deal・in the bag との違いを解説します。ほかの表現は英熟語・定型表現の一覧からも探せます。
Contents
a foregone conclusionの意味
a foregone conclusion は、十分な証拠や状況がそろっていて、正式な結果が出る前から結末を予測できる状態を指します。
- 初めから分かっている結果
- ほぼ確実な結末
- 既定路線となっている結論
Her victory was a foregone conclusion.
彼女の勝利は初めから分かっていました。
ここで大切なのは、単なる予想ではないことです。「おそらくそうなる」よりも確信度が高く、今さら驚く余地がほとんどないという響きがあります。
しゅみすけ(大山俊輔)
foregoneとconclusionから意味を理解する
conclusion は「結論」のほか、出来事の「結末・結果」も表します。foregone はこの表現の中で「前もって決まった」「すでに起こることが確実になった」という意味を添えます。
したがって、a foregone conclusion は「前もって決まってしまった結果」。そこから「結果は初めから見えている」という意味になります。

なお、日常英語では foregone を単独で頻繁に使うわけではありません。まずは a foregone conclusion を一つのまとまりとして覚えるのが実用的です。
ネイティブが感じるニュアンス
a foregone conclusion には、「結果は確実に近い」「競争や議論をしている形は残っていても、実質的には決着している」という冷静な評価があります。
文脈によっては、次のような含みも生まれます。
- 驚きがない:結果が予想どおりすぎる
- 勝負にならない:一方が圧倒的に有利
- 公平性への疑問:話し合う前から結論が決まっている
The meeting felt pointless because the decision was already a foregone conclusion.
結論はすでに決まりきっていたので、会議は無意味に感じられました。
この例では、単に予測できたというより、「会議を開く前から実質的に決まっていた」という批判も感じられます。
よく使う形・語順
A be a foregone conclusion
最も基本的な形です。Aには victory、defeat、result、approval、outcome など、結果を表す語句が入ります。
A + be動詞 + a foregone conclusion
The bill’s approval is a foregone conclusion.
その法案が承認されることは既定路線です。
By halftime, their defeat was a foregone conclusion.
前半終了時には、彼らの敗北はほぼ決まっていました。
It is not a foregone conclusion that …
否定形もよく使われます。「〜になると決まったわけではない」「結果はまだ分からない」と、早すぎる断定を戒める形です。
It’s not a foregone conclusion that she’ll get the promotion.
彼女が昇進すると決まったわけではありません。
Success is by no means a foregone conclusion.
成功は決して約束されたものではありません。
treat A as a foregone conclusion
「Aを決まったこととして扱う」という形です。
Don’t treat the contract as a foregone conclusion.
その契約が成立すると決めつけないでください。
場面別の自然な例文
仕事・会議
Everyone knew his appointment was a foregone conclusion.
彼の任命は既定路線だと、全員が分かっていました。
The board hasn’t voted yet, but approval looks like a foregone conclusion.
取締役会はまだ採決していませんが、承認はほぼ確実に見えます。
We shouldn’t assume the client’s renewal is a foregone conclusion.
顧客が契約を更新して当然だと思い込むべきではありません。
スポーツ・競争
After the third goal, the match became a foregone conclusion.
3点目が入った後、試合の結果はほぼ決まりました。
With two laps left, her victory seemed a foregone conclusion.
残り2周の時点で、彼女の勝利は確実に見えました。
学校・試験
Passing isn’t a foregone conclusion, even if you did well on the practice test.
模試の出来が良くても、合格が決まったわけではありません。
Given his strong portfolio, his admission felt like a foregone conclusion.
彼の優れた作品集を見れば、合格は当然の結果のように思えました。
日常・人間関係
I thought our marriage was a foregone conclusion, but she wanted more time.
私は結婚するものと決め込んでいましたが、彼女はもっと時間が欲しいと考えていました。
Don’t act as if my answer is a foregone conclusion.
私の返事が決まっているかのように振る舞わないでください。
似た表現との違い
inevitableとの違い
inevitable は「避けられない」という形容詞です。原因や流れから、何かが起こるのを防げないことに焦点があります。
a foregone conclusion は、結末がすでに予測可能であることに焦点があります。
Some change is inevitable.
ある程度の変化は避けられません。
The result was a foregone conclusion.
その結果は初めから分かっていました。
a done dealとの違い
a done deal は「すでに決定・合意されたこと」です。交渉や手続きが事実上完了していて、元に戻りにくいという意味です。
a foregone conclusion は、正式決定前でも、証拠や情勢から結果が明白なら使えます。
The merger is a done deal.
その合併はすでに決まった話です。
The merger’s approval is a foregone conclusion.
その合併が承認されるのは既定路線です。
in the bagとの違い
in the bag は「成功・勝利が確実」という口語的な表現です。話し手側の自信や明るい気分が出やすくなります。
a foregone conclusion は、良い結果にも悪い結果にも使える、より客観的でややフォーマルな表現です。
predictableとの違い
predictable は「予測しやすい」で、展開・行動・物語などにも広く使えます。a foregone conclusion は特に、最終的な結果がほぼ確定している場合に使います。
日本人が間違えやすいポイント
「結論を出す」という動作ではない
a foregone conclusion は名詞句であり、「結論を出す」という動作ではありません。「結論を出す」なら reach a conclusion や come to a conclusion を使います。
forgoneと混同しない
foregone は fore- で始まります。forgo(〜を諦める・なしで済ませる)の過去分詞 forgone とは綴りも意味も異なります。
- foregone conclusion:前もって分かっている結果
- forgone opportunity:断念した機会
100%の運命を表すとは限らない
この表現は非常に高い確実性を示しますが、未来が物理的に変更不能だと断言する語ではありません。そのため It seemed like a foregone conclusion, but … のように、予想が覆った話にも使えます。
しゅみすけ(大山俊輔)
しゅみすけ式:簡単な英語で言い換える
a foregone conclusion が出てこなければ、結果が明らかだと直接説明すれば十分です。
- Everyone already knows what will happen.
何が起こるか、みんなすでに分かっています。 - The result is almost certain.
結果はほぼ確実です。 - It looks like the decision has already been made.
決定はすでになされたように見えます。 - We still don’t know the result.
結果はまだ分かりません。 - Don’t assume we will win.
勝てると決めつけないでください。
会話では The result is almost certain. が短く、仕事でも日常でも使いやすい言い換えです。
まとめ
a foregone conclusion は、「正式な結果が出る前から、結末がほぼ明らかなこと」を表します。
- 日本語では「初めから分かっている結果」「当然の結末」「既定路線」
- be a foregone conclusion が基本形
- 否定形は「まだ決まったわけではない」という注意になる
- inevitable は回避不能、a done deal は決定済み、in the bag は口語的な成功の確信
- foregone と forgone の綴りを混同しない
まずは It’s not a foregone conclusion.(まだ決まったわけではありません)から覚えると、早すぎる楽観や決めつけを止める場面ですぐに使えます。











