
break the bank は、「大金がかかる」「予算を使い果たすほど高くつく」という英語イディオムです。ただし、会話や広告では It won’t break the bank. のような否定形で、「そこまで高くない」「無理なく買える」と伝える使い方が特によく見られます。
この記事では、直訳から意味をつかむ考え方、自然な語順と例文、cost an arm and a leg や go over budget との違いまで解説します。
Contents
break the bankの基本的な意味
break the bank の基本イメージは、「銀行の資金をなくすほどお金を使わせる」です。実際の銀行を壊すという意味ではなく、ある買い物や計画が資金に大きな打撃を与えるほど高いことを、少し大げさに表します。
- break the bank:大金がかかる、資金を使い果たす
- not break the bank:高すぎない、手の届く値段である
That vacation could break the bank.
その旅行はかなりの出費になりかねません。
This restaurant is nice, but it won’t break the bank.
このレストランは素敵ですが、そこまで高くありません。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜ「銀行を壊す」が「大金がかかる」になる?
bank はここでは「銀行」から連想される資金・蓄え、break は「壊す」から「持ちこたえられなくする」という感覚です。つまり、支払いによって蓄えが持ちこたえられなくなる景色から、「非常に高くつく」という意味になります。
もっとも、日常会話の break the bank は本当に破産する場合だけに使うわけではありません。「自分の予算から見ると負担が大きい」という、話し手の感覚を含むカジュアルな誇張です。
よく使われる形と語順
1.主語+won’t break the bank
商品・サービス・旅行などを主語にして、「それなら高すぎない」と勧める定番の形です。
A weekend trip won’t break the bank.
週末旅行なら大きな出費にはなりません。
These earrings look elegant and won’t break the bank.
このイヤリングは上品に見えて、値段も高すぎません。
2.do something without breaking the bank
without breaking the bank は「大金をかけずに」という副詞的なかたまりです。節約術、旅行、インテリア、贈り物などの話でよく使えます。
We decorated the room without breaking the bank.
私たちは大金をかけずに部屋を飾りました。
You can eat well in this city without breaking the bank.
この街では、出費を抑えながらおいしいものを食べられます。
3.主語+might / could break the bank
肯定形では、費用が大きくなることへの警戒や冗談めいた大げささが出ます。
Replacing all the windows could break the bank.
窓を全部取り替えたら、かなりの出費になりそうです。
Four concert tickets might break the bank this month.
今月コンサートのチケットを4枚買うのは、家計にかなり響くかもしれません。
場面別の自然な例文
買い物
I want a reliable laptop that won’t break the bank.
高すぎず、信頼できるノートパソコンが欲しいです。
海外旅行
Let’s find a hotel near the station that doesn’t break the bank.
駅の近くで、あまり高くないホテルを探しましょう。
家庭・暮らし
Cooking at home lets us celebrate without breaking the bank.
家で料理すれば、大金をかけずにお祝いできます。
仕事
We need a marketing plan that gets results without breaking the bank.
大きな費用をかけずに成果を出せるマーケティング計画が必要です。
恋愛・人間関係
A thoughtful date doesn’t have to break the bank.
心のこもったデートに、大金をかける必要はありません。
cost an arm and a leg・go over budgetとの違い

break the bank:負担できる範囲を壊すほど高い
値段そのものだけでなく、買い手の資金や予算への打撃に焦点があります。否定形なら「負担できる範囲に収まる」という安心感を出せます。
cost an arm and a leg:ものすごく高い
cost an arm and a leg は、価格の高さを強く大げさに表します。自分の予算を明示しなくても、「びっくりするほど高い」と言いたいときに向いています。
The sofa cost an arm and a leg.
そのソファはものすごく高かったです。
go over budget:決めた予算額を超える
go over budget は、あらかじめ決めた予算を超えるという客観的な表現です。必ずしも「非常に高い」とは限りません。
The renovation went over budget by 10 percent.
改装費は予算を10%超えました。
日本人が間違えやすいポイント
本当に銀行が破綻する話だと思わない
日常会話では比喩です。会社や銀行の経営破綻を正式に述べるなら、go bankrupt や fail などを文脈に応じて使います。
cheapと同じではない
won’t break the bank は単に「安い」のではなく、「こちらの予算に大きな負担をかけない」という見方です。値段が絶対的に安くなくても使えます。
人を主語にしないのが基本
通常は、出費の原因になる物・計画・行為を主語にします。
自然: The repair won’t break the bank.
不自然になりやすい: I won’t break the bank.
「私は大金を使わない」と直接言うなら、I won’t spend too much. の方が明確です。
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語で言い換えるなら
break the bank がすぐに出てこなくても、基本語で十分伝えられます。
- It isn’t too expensive.(それは高すぎません)
- It doesn’t cost too much.(それほどお金はかかりません)
- We can afford it.(私たちには買える余裕があります)
- I don’t want to spend too much.(あまりお金を使いたくありません)
とくに It isn’t too expensive. は短く、買い物・旅行・食事など幅広い場面で使える安全な言い換えです。
関連表現
「支払う側の不満」まで表したいときは、fork out が役立ちます。fork out は、必要に迫られて、しぶしぶお金を出すニュアンスです。
I had to fork out $200 for the repair.
修理に200ドルもしぶしぶ払わなければなりませんでした。
まとめ
break the bank は「大金がかかる」「予算を使い果たすほど高くつく」というイディオムです。会話では It won’t break the bank.(そこまで高くない)と、without breaking the bank(大金をかけずに)の2つから覚えると使いやすくなります。
価格の高さを強調する cost an arm and a leg、決めた予算を超える go over budget と区別すれば、買い物や旅行の費用について自然に話せます。ほかの表現は、英熟語・定型表現の一覧から探してみてください。











