「可能になる」は英語で?become possible・be able to・make it possibleの違い

「可能になる」の英語表現 become possible・be able to

「可能になる」は、何が可能になるかによって英語が変わります。物事や方法が実現可能な状態になるなら become possible、人が何かをできるようになるなら be able to do が基本です。

また、技術や制度などが「〜を可能にする」と原因を主語にするなら、make it possibleenable A to do を使います。

しゅみすけ(大山俊輔)

日本語では全部「可能になる」と言えますが、英語では主語が大事です。可能になるのが「物事」なのか「人」なのか、それとも何かが「可能にする」のかを先に決めましょう。

物事が「可能になる」はbecome possible

become possible は、以前は難しかった計画・方法・行動などが、条件の変化によって実現可能な状態になることを表します。

  • Online reservations became possible last year.
    昨年、オンライン予約が可能になりました。
  • With the new system, same-day delivery became possible.
    新しいシステムにより、即日配送が可能になりました。
  • This may become possible in the near future.
    これは近い将来、可能になるかもしれません。

possible の主語は、人ではなく「実現できる物事」です。

  • × I became possible to work from home.
  • It became possible for me to work from home.

人を含めたい場合は、It became possible for A to do の形にできます。

人が「できるようになる」はbe able to do

人が能力・機会・条件を得て何かできるようになる場合は、become possible より be able to do が自然です。

  • I was able to work from home.
    在宅勤務が可能になりました。
  • Customers will be able to pay by card.
    お客様はカードで支払えるようになります。
  • We are now able to offer lessons online.
    現在はオンラインでレッスンを提供できるようになりました。

日本語の「〜が可能になった」は、英語では単純に canbe able to で表すことが多くあります。

  • You can now book lessons online.
    レッスンをオンラインで予約できるようになりました。

現在の新機能を案内する You can now … は、短く自然で実用的な表現です。

become possible・be able to・make it possibleの違い

「〜が可能になる」は主語で選ぶ

伝えたいこと 自然な英語 主語
物事が実現可能になる become possible 予約・計画・方法など
人ができるようになる be able to do 人・会社・利用者など
何かが実現を可能にする make it possible 技術・制度・支援など
何かが人に〜できるようにする enable A to do 技術・機能・制度など

make it possibleは「それを可能にする」

make it possible は、技術、制度、努力、支援などが原因となって、何かを可能にする表現です。

  • New technology made it possible to work from anywhere.
    新しい技術によって、どこからでも働くことが可能になりました。
  • Your support made this project possible.
    皆さんの支援によって、このプロジェクトが可能になりました。
  • The app makes it possible for users to study anywhere.
    そのアプリによって、利用者はどこでも学習できるようになります。

語順は make it possible for A to do です。詳しい構造は、既存記事のmake it possible for A to doの意味・語順でも解説しています。

enable A to doは簡潔でフォーマル

enable A to do は「Aが〜することを可能にする」という意味です。ビジネス文書や製品説明でよく使われます。

  • The new feature enables users to edit videos easily.
    新機能により、利用者は動画を簡単に編集できるようになります。
  • This program enabled her to return to work.
    この制度によって、彼女は仕事に復帰できるようになりました。

enable は「許可する」よりも、「必要な手段や条件を与えて実行可能にする」というニュアンスです。

be possibleとbecome possibleの違い

be possible は「可能である」という状態、become possible は「不可能・困難だったものが可能になる」という変化です。

  • Same-day delivery is possible.
    即日配送が可能です。
  • Same-day delivery became possible after the system update.
    システム更新後、即日配送が可能になりました。

単に現在できることを案内するなら is possible、以前との変化を強調するなら became possible を使います。

「〜することが可能になった」の自然な言い換え

日本語をそのまま It became possible to … にしても正しいですが、会話や案内文では次の形がより自然なことがあります。

  • We can now accept online payments.
    オンライン決済が可能になりました。
  • You can now change your booking online.
    予約をオンラインで変更できるようになりました。
  • Customers are now able to choose their preferred time.
    お客様は希望時間を選べるようになりました。

特に「新しくできるようになりました」という告知では、can now が最も簡単です。

よくある間違い

人+become possibleにはしない

possible は通常、行為や状況が可能であることを表します。人を主語にして I became possible とは言いません。

  • × I became possible to join the meeting.
  • I was able to join the meeting.
  • It became possible for me to join the meeting.

possible to meではなくpossible for me

「私にとって可能」は possible for me です。

  • × It is possible to me.
  • It is possible for me.

会話ですぐ使える例文

  • A: Can I book a lesson on the app now?
    もうアプリでレッスンを予約できますか?
    B: Yes, online booking is now possible.
    はい、オンライン予約が可能になりました。
  • A: What changed after the update?
    アップデート後、何が変わりましたか?
    B: Users can now download the files.
    利用者がファイルをダウンロードできるようになりました。
  • A: How did you offer lessons nationwide?
    どうやって全国でレッスンを提供できるようになったのですか?
    B: Video technology made it possible.
    ビデオ技術によって可能になりました。

しゅみすけ(大山俊輔)

迷ったら、物事ならbecome possible、人ならbe able to、原因ならmake it possible。この主語の整理ができれば、「可能になる」を自然に言い分けられます。

この英語を知らなかったら?【しゅみすけ式】

become possiblemake it possible が出てこなくても、canとnowを使えば簡単に伝えられます。

  • We can do it now.
    今はそれができます。
  • You can now book online.
    今ではオンラインで予約できます。
  • We couldn’t do this before, but we can now.
    以前はできませんでしたが、今はできます。
  • The new system helps us do this.
    新しいシステムのおかげで、これができます。

「可能になる」を直訳せず、以前はできなかったことと、今できることを順番に言えば十分です。

しゅみすけ(大山俊輔)

possibleが出てこなくても、can nowでほとんど対応できます。We couldn’t before, but we can now.なら変化もはっきり伝わります。

まとめ

「可能になる」は、主語によって英語を選びます。

  • become possible:物事・方法が実現可能になる
  • be able to do:人が〜できるようになる
  • can now do:新しく〜できるようになったと簡潔に伝える
  • make it possible:何かが実現を可能にする
  • enable A to do:何かがAに〜できる手段・条件を与える

日本語の名詞表現「可能になる」に引っ張られず、英語では「誰が何をできるのか」を動詞で組み立てると自然です。

関連記事:enable A to doの意味は?語順・使い方とallow・make it possibleとの違い「現実になる」は英語で?become a reality・come trueの違い

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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