
「せっかく来たんだから楽しもう」「せっかく作ったのに」「せっかくの機会だから」のように、日本語の「せっかく」は日常会話でよく使います。しかし、英語には「せっかく」にそのまま対応する一語がありません。
先に結論を言うと、今ある機会を活かすなら now that、遠くから来たことを強調するなら all the way、手間をかけたなら go to the trouble、努力したのに残念な結果になったなら even though などを使います。
Contents
- 1 「せっかく」は英語で?場面別の使い分け一覧
- 2 now that:せっかく今この状況になったのだから
- 3 all the way:せっかく遠くから・わざわざここまで
- 4 go to the trouble of:せっかく手間をかけて〜する
- 5 even though・after all that:「せっかく〜したのに」の残念さ
- 6 a great opportunity:「せっかくの機会」を表す
- 7 might as well:「どうせなら・せっかくだから」
- 8 「せっかく」を英語にするときの3つの注意点
- 9 初心者でも言える簡単な英語への言い換え
- 10 よくある質問
- 11 まとめ:「せっかく」の中身を英語にしよう
- 12 気持ち・意志・行動を表す関連表現
「せっかく」は英語で?場面別の使い分け一覧
| 言いたいこと | 自然な英語 | 例 |
|---|---|---|
| せっかく〜だから | now that / since | Now that we’re here, … |
| せっかく遠くまで | all the way | You came all the way here. |
| せっかく手間をかける | go to the trouble of | She went to the trouble of making it. |
| せっかく〜したのに | even though / after all that | Even though I prepared, … |
| せっかくの機会 | a great / rare opportunity | It’s a great opportunity. |
| どうせなら・せっかくだから | might as well | We might as well look around. |

now that:せっかく今この状況になったのだから
now that + 文 は、「今や〜なので」「こうなったからには」という表現です。すでにある状況や機会を活かそうとする「せっかく〜だから」によく合います。
- Now that we’re here, let’s look around.
せっかくここまで来たんだから、見て回ろう。 - Now that we have some time, let’s get coffee.
せっかく時間があるんだから、コーヒーを飲もう。 - Now that everyone is here, let’s take a photo.
せっかく全員そろったんだから、写真を撮ろう。
since でも軽く理由を示せます。Since you’re here, why don’t you stay for dinner? なら「せっかく来たんだから、夕食も食べていかない?」です。
all the way:せっかく遠くから・わざわざここまで
移動した距離や労力を含めて「せっかく遠くまで」「わざわざ来てくれた」と言いたいときは、all the way が自然です。
- You came all the way to Tokyo, so let’s make the most of your trip.
せっかく東京まで来たんだから、旅行を満喫しよう。 - Thank you for coming all the way here.
わざわざここまで来てくれてありがとう。 - We traveled all the way from Osaka to see the show.
その公演を見るために、せっかく大阪からはるばる来ました。
日本語の「せっかく」は感情を含みますが、英語では 距離を all the way、機会を now that で具体的に表します。両方を一緒に使うこともできます。
Now that you’ve come all the way here, you should stay a little longer.
せっかく遠くから来たんだから、もう少しいてください。
go to the trouble of:せっかく手間をかけて〜する
go to the trouble of + 動名詞 は、「わざわざ手間をかけて〜する」という意味です。人が時間や労力を使ったことに焦点を当てます。
- She went to the trouble of baking a cake for us.
彼女はせっかく私たちのためにケーキを焼いてくれました。 - You didn’t have to go to all that trouble.
そんなに手間をかけなくてもよかったのに。 - Thank you for taking the time to explain everything.
せっかく時間を取って、すべて説明してくれてありがとう。
感謝を伝える場面では、Thank you for taking the time to … のほうがやわらかく使いやすいこともあります。
even though・after all that:「せっかく〜したのに」の残念さ
努力したのに期待した結果にならなかった「せっかく〜したのに」は、even though で事実をつなぐか、after all that effort で労力を強調します。
- Even though I made a reservation, we had to wait.
せっかく予約したのに、待たなければなりませんでした。 - Even though I came all this way, the shop was closed.
せっかくここまで来たのに、お店は閉まっていました。 - After all that effort, the event was canceled.
せっかくあれだけ準備したのに、イベントは中止になりました。 - It would be a shame to waste it.
せっかくなのに、無駄にするのはもったいないです。
ここでは「せっかく」を直訳するのではなく、努力した事実+期待外れの結果を英語で組み立てています。
a great opportunity:「せっかくの機会」を表す
「せっかくの機会だから挑戦したい」のように、機会そのものを大切にするなら、a great opportunity や a rare chance を使います。
- This is a great opportunity, so I don’t want to miss it.
せっかくの機会なので、逃したくありません。 - It’s not often we get a chance like this.
こんな機会はめったにありません。 - Let’s make the most of this opportunity.
せっかくの機会を最大限に活かしましょう。
might as well:「どうせなら・せっかくだから」
すでに条件がそろっていて、「それなら、せっかくだから〜しよう」と軽く提案するときは might as well + 動詞の原形 が使えます。
- We’re already here. We might as well look around.
もうここまで来たし、せっかくだから見て回ろう。 - We have an hour. We might as well get lunch.
1時間あるし、せっかくだから昼食を食べよう。
ただし、might as wellには「ほかに良い案もないし」という消極的な響きが出ることもあります。詳しくはmight as wellの意味と使い方で解説しています。
「せっかく」を英語にするときの3つの注意点
1. alwaysやspeciallyを足せばよいわけではない
日本語の「特別に」という感覚から specially を使いたくなりますが、多くの場面では不自然です。機会なら now that、距離なら all the way、手間なら go to the troubleのように具体化します。
2. now thatは「今そうなった」という変化を含む
単なる一般的な理由ではなく、今すでに成立した状況を受けて次の行動を提案するときに向いています。
3. might as wellは感謝には使わない
相手が手間をかけてくれたことへの「せっかく」は、Thank you for taking the time. などで感謝を表します。might as wellを使うと、仕方なく選ぶように聞こえる可能性があります。
初心者でも言える簡単な英語への言い換え
難しい表現がすぐに出てこなくても、「なぜせっかくなのか」を簡単な英語で説明すれば伝わります。
| 言いたい日本語 | 簡単な英語 |
|---|---|
| せっかくここまで来たんだから | We’re here, so let’s enjoy it. |
| せっかく作ったのに | I made it, but we couldn’t use it. |
| せっかくの機会だから | This is a good chance. Let’s try it. |
| せっかく来てくれてありがとう | Thank you for coming. |
「せっかく」にぴったりの単語を探して止まるより、We’re here, so … や I made it, but … と二つの事実に分けるほうが、初心者には会話で使いやすい方法です。
よくある質問
「せっかく」は英語で一語なら何ですか?
一語には固定できません。「機会を活かす」「遠くまで来る」「手間をかける」「努力したのに残念」という場面ごとに、now that・all the way・go to the trouble・even thoughなどを選びます。
「せっかくなので」は英語で?
Now that … や Since … が使いやすい表現です。「せっかくここにいるので」は Now that we’re here, … と続けます。
「せっかく〜したのに」は英語で?
Even though … で努力した事実を示し、その後ろに残念な結果を続けます。労力を強調するなら after all that effort も使えます。
まとめ:「せっかく」の中身を英語にしよう
- 今ある状況を活かす:now that / since
- 遠くまで来る:all the way
- 手間をかける:go to the trouble of
- 努力したのに残念:even though / after all that effort
- 貴重な機会:a great opportunity / a rare chance
- どうせなら:might as well
日本語のニュアンスから自然な英語を選ぶ記事は、英語チャンク・文頭表現のまとめでも紹介しています。
知っている英語を「使える英語」に変えたい方へ
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気持ち・意志・行動を表す関連表現
「せっかく」「あえて」「一応」「とりあえず」「つい」「どうしても」など、行動に込めた気持ちが似た言葉は、気持ち・意志・行動を表す日本語の英語表現一覧でまとめて比較できます。
ほかの直訳しにくい表現は、日本語のニュアンス表現を英語で|直訳しにくい言葉一覧から探せます。










