
「この仕事は私に任せて」「最終判断は彼女に任せよう」は、英語では leave A to B を使って表せます。
とくによく耳にするのが Leave it to me.。直訳の「それを私に残して」から一歩進んで、「私の担当として預けておいて」→「私に任せて」という頼もしいひと言になります。
この記事では、leave A to Bの基本、Leave it to me.のニュアンス、leave A up to Bとの違い、さらに「財産をBに残す」という用法まで、自然な例文とともに解説します。
- leave A to B:A(仕事・問題・責任など)をBに任せる
- Leave it to me.:私に任せて
- leave A up to B:A(選択・判断)をBに決めてもらう
- leave A to B:文脈によって「A(財産など)をBに残す」
Contents
leave A to Bの意味と形
基本の形は次のとおりです。
= AをBに任せる・委ねる
- Leave the arrangements to Ken.
手配はケンに任せてください。 - I’ll leave the final decision to you.
最終判断はあなたにお任せします。 - She left the negotiations to her lawyer.
彼女は交渉を弁護士に任せました。
Aには it、the job、the details、the decision など「処理してほしいこと」が入り、Bには me、you、人名など「引き受ける人」が入ります。
なぜleaveで「任せる」になる?
leaveの中心には「ある状態・場所に残して、自分はそこから離れる」という感覚があります。仕事や問題を相手のもとに置き、自分が手を引くと考えると、「相手に任せる」へつながります。
Leave it to me. は、単に「手伝います」ではなく、「その件をこちら側に置いて、あなたは心配しなくていい」というニュアンスです。
leaveという基本動詞のイメージをもう少し深く知りたい方は、姉妹サイトbe-rize.comのleaveのコアイメージと使い方も参考になります。
しゅみすけ(大山俊輔)
Leave it to me.の使い方|「私に任せて」
Leave it to me. は、日常会話でも仕事でも使える定番表現です。命令文の形ですが、実際には相手を安心させる申し出として使われます。
仕事で
A: We still need someone to contact the venue.
会場に連絡する人がまだ必要です。
B: Leave it to me. I’ll call them this afternoon.
私に任せてください。今日の午後、電話します。
旅行で
A: I can’t figure out the train schedule.
電車の時刻がよく分からないよ。
B: Leave it to me. I use this app all the time.
任せて。このアプリはいつも使っているから。
家庭で
A: Who’s going to make dinner tonight?
今夜の夕食は誰が作る?
B: Leave dinner to me. You look tired.
夕食は私に任せて。疲れているみたいだから。
相手に任せるとき
I’ll leave the design to you.
デザインはあなたに任せます。
Can I leave the kids to you for an hour?
1時間、子どもたちをあなたに任せてもいい?
後者のように人をAに置くこともできますが、「世話を任せる」という文脈では leave the kids with you も自然です。to は責任・判断を委ねる感覚、with は人や物を相手のもとに預ける感覚が前に出ます。
leave A to Bとleave A up to Bの違い

どちらも「任せる」と訳せますが、焦点が少し違います。
| 表現 | 主な焦点 | 例 |
|---|---|---|
| leave A to B | 仕事・対応・責任をBに委ねる | Leave the repairs to a professional. |
| leave A up to B | 選択・判断をBの裁量に委ねる | I’ll leave the restaurant up to you. |
We’ll leave the technical details to Maya.
技術的な詳細はマヤに任せます。
→ マヤに処理・担当してもらう。
We’ll leave the date up to Maya.
日程はマヤに決めてもらいます。
→ いつにするかという選択をマヤに委ねる。
会話では It’s up to you. もよく使います。「あなた次第です」「あなたが決めて」という意味です。
受け身のbe left to Bもよく使う
「AはBに任されている」と言いたいときは、A is left to B の形にできます。
- The final choice is left to the customer.
最終的な選択はお客様に委ねられます。 - The planning was left to our local team.
計画は現地チームに任されました。 - Some things are best left to experts.
専門家に任せたほうがよいこともあります。
最後の be best left to experts は「専門家に任せるのがいちばん」という自然な定型表現です。
「財産をBに残す」という意味もある
leave A to Bは、遺言や相続の文脈では「AをBに遺す」という意味になります。同じ形でも、Aが財産・家・お金などなら意味を判断しやすいでしょう。
- She left her house to her daughter.
彼女は娘に家を残しました。 - He left most of his money to charity.
彼は財産の大部分を慈善団体に遺しました。
She left her daughter the house. のように、to を使わず「人+物」の順にすることもできます。会話で「任せる」のか「遺す」のか迷ったら、周囲の語と文脈を確認してください。
似た表現との違い
Leave it to me.とI’ll handle it.
- Leave it to me.:その件を私に渡して。私に任せて。
- I’ll handle it.:私が対処します。
どちらも頼もしい表現ですが、Leave it to me. は相手に「こちらへ任せて」と伝え、I’ll handle it. は自分が対応する行動を強調します。
Leave it to me.とI’ll take care of it.
I’ll take care of it. は「きちんと対処します」「こちらで済ませます」。仕事でも日常でも幅広く使えます。相手の負担を引き取る点は共通しています。
引き継いで担当する意味を表すtake overの意味と使い方や、責任を持って対処するdeal withの意味と使い方も、あわせて覚えると使い分けやすくなります。
Leave it to me.とLeave me to it.
この2つは語順が似ていますが、意味は異なります。
- Leave it to me.:それを私に任せて。
- Leave me to it.:私一人でそれをやらせておいて。
Leave me to it. は、すでに作業している人が「大丈夫だから、あとは一人でやらせて」と言う場面で使われます。
よくある間違い
Aを抜いてしまう
× I’ll leave to you.
○ I’ll leave it to you.
あなたに任せます。
何を任せるかが文脈で分かっていても、通常は目的語の it が必要です。
代名詞の語順を逆にする
× Leave to me it.
○ Leave it to me.
基本は必ず leave + A + to + B の順です。
人に仕事を押しつける場面では強く聞こえることも
I’ll leave it to you. は文脈によって「では、あなたに全部任せます」と突き放すように聞こえることがあります。依頼なら、次のように質問形にすると柔らかくなります。
Would it be okay if I left this part to you?
この部分をあなたにお願いしても大丈夫ですか?
すぐ出てこないときの簡単な言い換え
leave A to Bがすぐ出てこなくても、中学英語で十分伝えられます。
- I’ll do it. 私がやります。
- Can you do this? これをやってもらえますか?
- You can decide. あなたが決めていいですよ。
- Please ask Ken. ケンに頼んでください。
まずは短い英語で意図を伝え、慣れてきたら Leave it to me. や I’ll leave it up to you. に置き換えていきましょう。
まとめ
- leave A to B は「AをBに任せる・委ねる」
- Leave it to me. は「あとは私に任せて」と相手を安心させる表現
- 選択や判断を相手の裁量に委ねるなら leave A up to B
- 相続の文脈では「財産などをBに遺す」という意味になる
- 語順は leave + A + to + B。it を落とさない
「何を」「誰に」任せるのかを順番どおりに置けば、形は難しくありません。まずは使う機会の多い Leave it to me. から、会話で試してみてください。




