make do withの意味は?get by・settle forとの違いと使い方

限られた食材で料理を工夫する女性とmake do withの意味・使い方・例文を示すアイキャッチ

make do with …は、「理想的ではないが、手元にあるもので間に合わせる」「不十分なものを工夫して使う」という意味です。

We don’t have a large table, so we’ll have to make do with this one.
大きなテーブルがないので、これで間に合わせるしかありません。

単にuse「使う」と違い、必要な物・量・質が十分ではないという背景があります。それでも文句を言うだけでなく、今ある物を活用して状況を成立させる、実用的で前向きな表現です。

しゅみすけ(大山俊輔)

make do withは「これが欲しかったわけではないけれど、今はこれを工夫して使おう」という感覚です。旅行中の代用品や、仕事で人手が足りない場面にも使えます。

make do withの意味と基本形

意味
make do with+名詞 …で間に合わせる We made do with one laptop.
make do without+名詞 …なしで済ませる Can you make do without a car?
have to make do with … …で間に合わせるしかない We’ll have to make do with less space.
make do 何とか間に合わせる It isn’t ideal, but we can make do.

過去形はmade do withです。doは過去形にせず、makeだけがmadeに変わります。

We made do with what we had.
私たちは手元にあるもので何とか間に合わせました。

なぜmake doで「間に合わせる」になる?

makeは、材料や状況に手を加えて新しい結果・状態を成立させる動詞です。doには、活動や役割を実行して用を果たす感覚があります。

make doは、十分ではない材料からでも「これで用が足りる」という状態を作る表現だと考えると、意味がつながります。withは、その状態を作るために手元で使うものを示します。

makeとdoそれぞれの感覚は、be-rize.comのmakeのコアイメージは「作る」ではないdoのコアイメージは「する」ではないで詳しく解説しています。

make do withが持つニュアンス

この表現には、次の3点が含まれます。

  • 本当に欲しい物・十分な量がない
  • 代わりに使える物はある
  • 不便でも工夫して目的を果たす

The hotel had no desks, so I made do with a small coffee table.
ホテルに机がなかったので、小さなコーヒーテーブルで間に合わせました。

「仕方なく妥協する」という不満がにじむ場合もありますが、状況への適応力を評価する前向きな文脈でも使えます。

She’s good at making do with limited resources.
彼女は限られた資源で工夫するのが得意です。

場面別の自然な例文

家庭・料理

We’re out of butter, but we can make do with olive oil.
バターを切らしていますが、オリーブオイルで代用できます。

I didn’t have the right tool, so I made do with a kitchen knife.
適切な道具がなかったので、包丁で間に合わせました。

仕事

Two team members are absent, so we’ll have to make do with fewer people today.
チームの2人が休みなので、今日は少ない人数で回すしかありません。

Until the new computers arrive, we’ll make do with the old ones.
新しいパソコンが届くまでは、古いもので間に合わせます。

The budget is tight, but we can make do with what we already have.
予算は厳しいですが、すでにある物で何とかできます。

海外旅行

My suitcase was delayed, so I had to make do with the clothes in my carry-on.
スーツケースが遅れたため、機内持ち込み荷物の服で間に合わせる必要がありました。

There were no taxis, so we made do with the local bus.
タクシーがなかったので、路線バスを利用して間に合わせました。

勉強・英語学習

I didn’t have a dictionary, so I made do with a translation app.
辞書がなかったので、翻訳アプリで間に合わせました。

You don’t need expensive materials. You can make do with a notebook and your phone.
高価な教材は必要ありません。ノートとスマホで十分やっていけます。

make do withoutの使い方

make do without …は、「…がなくても何とかやっていく」「…なしで済ませる」という意味です。

We’ll have to make do without air conditioning tonight.
今夜はエアコンなしで過ごすしかありません。

Can you make do without me for an hour?
1時間、私がいなくても何とかできますか?

withは「代わりに何を使うか」、withoutは「何なしで済ませるか」に焦点があります。

make do with・get by with・settle for・useの違い

make do with・get by with・settle for・useのニュアンスの違いを示す比較イラスト

表現 中心となる感覚
make do with 不十分な物を工夫して使う We made do with one room.
get by with 最低限の物・能力でやっていく I can get by with basic English.
settle for 本当の希望を諦め、妥協して選ぶ Don’t settle for less.
use 単に道具・物を使う I used my phone.

get by with:最低限で切り抜ける

get by withは、少ないお金や基礎的な能力などで「どうにか生活・状況を切り抜ける」ことに焦点があります。

You can get by with a few basic phrases.
基本的なフレーズをいくつか知っていれば何とかなります。

settle for:妥協して選ぶ

settle forは、もっと良い物を望んでいたが、それを諦めて低い選択肢を受け入れる表現です。make do withよりも「選択・妥協」に焦点があります。

We wanted a direct flight, but we settled for one with a layover.
直行便がよかったのですが、乗り継ぎ便で妥協しました。

use:不足のニュアンスはない

useは単に「使う」です。代用品や不十分さを示す必要がなければuseで十分です。

よくある間違い

過去形をmade didにしない

× We made did with one computer.
○ We made do with one computer.

make do全体が一つの表現で、時制はmakeだけに付けます。

make dueは通常誤り

発音が似ているためmake dueと書かれることがありますが、「手元の物で間に合わせる」はmake doです。

withの後ろには利用する物を置く

We made do with two chairs.
私たちは椅子2脚で間に合わせました。

不足している物を言いたいならwithoutを使います。

We made do without a table.
私たちはテーブルなしで何とかしました。

簡単な英語で言い換えるなら

  • use what we have:ある物を使う
  • use this instead:代わりにこれを使う
  • manage with …:…で何とかする
  • It’s not ideal, but it will work.:理想的ではないが、これで使える

We don’t have a printer, so let’s use the copy shop instead.
プリンターがないので、代わりにコピー店を使いましょう。

It’s not ideal, but it will work for today.
理想的ではありませんが、今日のところはこれで大丈夫です。

しゅみすけ(大山俊輔)

make do withが出てこなくても、We can use this instead.で十分伝わります。まず簡単に伝え、あとから「限られた物で工夫する」ニュアンスを加えていきましょう。

関連表現

  • make ends meet:収入の範囲で生活を成り立たせる
  • get by:何とかやっていく
  • do without:…なしで済ませる
  • improvise:即席で工夫する
  • make the best of …:好ましくない状況をできるだけ良く活かす

生活費のやりくりを表す場合は、make ends meetの意味は?「生活費をやりくりする」の使い方も参考になります。

まとめ

  • make do withは「不十分でも、手元にある物で間に合わせる」
  • 過去形はmade do withで、made didとはしない
  • make do withoutは「…なしで何とかする」
  • get byは最低限で切り抜ける、settle forは妥協して選ぶ
  • 難しければuse what we haveやuse this insteadで言い換えられる

まずは、We’ll have to make do with what we have.(手元にある物で何とかするしかありません)を、そのまま使える一文として覚えてみてください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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