
日本語の「なる」は便利な言葉です。「寒くなる」「大人になる」「赤くなる」「悪くなる」「慣れてくる」まで、さまざまな変化を一語で表せます。しかし、英語では変化の種類によって get・become・turn・go・grow などを使い分けます。
日常会話の身近な変化なら get、客観的・正式な変化なら become が基本です。色や状態がはっきり切り替わるときは turn、悪化や正常でない変化には go、時間をかけた変化には grow がよく使われます。本記事では、日本語の「○○になる」から自然な英語を選ぶ考え方を、短い例文と関連記事で整理します。
Contents
「○○になる」の英語はgetとbecomeが基本
最初に覚えたいのは、会話でよく使う get+形容詞 と、少し客観的な become+形容詞・名詞 です。
It’s getting cold.
「寒くなってきました。」
I got nervous.
「緊張しました。」
She became a doctor.
「彼女は医師になりました。」
The problem became serious.
「問題が深刻になりました。」
get は会話的で、今感じている変化や身近な状態に自然です。become は書き言葉にも合い、職業・立場・客観的な状態変化を説明できます。ただし、becomeを使えば常に丁寧になるわけではありません。日常会話で It became cold. と言うと、文法的には正しくても少し説明的に響くことがあります。
get・become・turn・go・growの違い

get:身近で会話的な変化
get は、温度、気分、体調、難易度など、日常で感じる変化に幅広く使えます。
I’m getting tired.
「疲れてきました。」
It’s getting easier.
「だんだん簡単になっています。」
We got busy after lunch.
「昼食後、私たちは忙しくなりました。」
become:客観的・正式な変化
become は「ある状態・立場に至る」ことを客観的に述べます。形容詞だけでなく名詞も続けられるため、職業や役割にも使えます。
I became more confident.
「私は以前より自信がつきました。」
We became good friends.
「私たちは親しい友人になりました。」
He became the team leader.
「彼はチームリーダーになりました。」
turn:色や状態がはっきり切り替わる
turn は、色、年齢、方向性、目に見える状態の転換によく使われます。
The leaves turned red.
「葉が赤くなりました。」
I turned fifty this year.
「私は今年50歳になりました。」
The weather turned cold.
「天候が寒くなりました。」
go:悪化・異常・機能しない状態になる
go は、悪くなる、腐る、壊れた状態になる、見えなくなるなど、正常な状態から外れる変化によく使われます。
The milk went bad.
「牛乳が悪くなりました。」
My screen went black.
「画面が真っ暗になりました。」
He went quiet.
「彼は急に静かになりました。」
ただし、goは必ず悪い意味になるわけではありません。go quiet のように、単に状態が変わったことを表す組み合わせもあります。
grow:時間をかけて徐々に変わる
grow は、感情、理解、関係、性質などが徐々に強くなる変化に合います。
I grew more patient.
「私は徐々に忍耐強くなりました。」
We grew closer.
「私たちは次第に親しくなりました。」
She grew tired of waiting.
「彼女は待つことにだんだん嫌気が差しました。」
しゅみすけ(大山俊輔)
「なる」の後ろに何を置くか
形容詞:get cold・become difficult
状態を表す形容詞なら、getやbecomeをそのまま前に置けます。
It got dark.
「暗くなりました。」
The situation became difficult.
「状況が難しくなりました。」
名詞:become a parent・become friends
職業、役割、立場を表す名詞にはbecomeが使いやすい一方、日常会話では別の動詞の方が自然なこともあります。
We became parents last year.
「私たちは昨年、親になりました。」
I became a manager in April.
「私は4月に管理職になりました。」
「母親になる」は become a mother だけでなく、出産の意味なら have a baby が自然な場合があります。「友達になる」も become friends のほか、関係が深まった過程なら grow closer を選べます。
動作が始まる:start・come to
日本語では「好きになる」「分かるようになる」も「なる」を使いますが、英語では変化動詞を使わないことがあります。
I started to like the city.
「私はその街が好きになりました。」
I came to understand her idea.
「私は彼女の考えを理解するようになりました。」
I learned to enjoy speaking English.
「私は英語を話すことを楽しめるようになりました。」
よくある間違いと自然な直し方
何でもbecomeにしない
I became tired. も文法的には可能ですが、普通の会話なら I got tired. が自然です。becomeは経過を客観的に説明する響きがあります。
名詞の前の冠詞を忘れない
I became teacher. ではなく、可算名詞の単数には冠詞を付けて I became a teacher. とします。ただし、複数なら We became friends. のように冠詞は不要です。
比較級で「さらに〜になる」を表す
「より寒くなる」「もっと難しくなる」は get colder、get harder のように比較級を使います。
It’s getting more complicated.
「だんだん複雑になっています。」
この英語を知らなかったら?【しゅみすけ式】
get・become・turn・go・growが出てこなくても、「前はどうだったか」「今はどうか」を二つの短い文で説明できます。
It was easy before. Now it is difficult.
「前は簡単でした。今は難しいです。」
I was not nervous before. Now I am nervous.
「前は緊張していませんでした。今は緊張しています。」
We were not friends before. Now we are good friends.
「以前は友達ではありませんでした。今は仲のよい友達です。」
この言い換えは、変化の途中経過よりも「以前と現在の対比」を直接説明する方法です。そのため、gradually が持つ「徐々に」や、growが示す長い変化までは完全に再現しません。それでも、会話で状況を伝えるには十分に役立ちます。
しゅみすけ(大山俊輔)
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FAQ
getとbecomeは入れ替えられますか?
同じ状態を表せる場合もありますが、響きが異なります。getは会話的で身近、becomeは客観的・説明的です。職業や立場を名詞で表す場合はbecomeが基本です。
turnとgoの違いは何ですか?
turnは色や状態が別の状態へ切り替わること、goは悪化や異常、機能しない状態への変化によく使われます。ただし、実際の組み合わせは慣用的なので、形容詞との自然な組み合わせで覚えるのが安全です。
「だんだん〜になる」は何と言いますか?
get+比較級、grow+形容詞、または gradually を使えます。It’s getting colder.「だんだん寒くなっています」、I gradually became more confident.「徐々に自信がつきました」のように表します。
「〜になる予定」はbecomeを使いますか?
職業や役割なら I’m going to become a teacher. と言えます。ただし、予定として決まっている場合は I’m starting a new job as a teacher. のように具体的な動作で表す方が自然な場合もあります。
まとめ
日本語の「○○になる」は、英語では変化の性質に応じて動詞を選びます。日常的な変化はget、客観的・正式な変化はbecome、色や状態の転換はturn、望ましくない変化はgo、時間をかけた変化はgrowが基本です。迷ったときは、前の状態と今の状態を二文に分ければ、簡単な英語でも確実に伝えられます。









