
get on は、まず「バス・電車・飛行機などに乗る」という意味で習う表現です。ただし実際の英語では、「人とうまくやる」「仕事を進める」「物事がうまく進む」まで意味が広がります。
代表例は I got on the train at Shinjuku.(新宿で電車に乗りました)です。仕事なら How are you getting on with the report?(レポートはどのくらい進んでいますか)もよく使われます。
しゅみすけ(大山俊輔)
Contents
get onの意味をひとことでいうと?
get on の中心は「乗る」ですが、文脈によって主に次の4つに分かれます。
- 乗り物に乗る:get on the bus
- 人とうまくやる:get on with a colleague
- 仕事などを進める:get on with the task
- 物事が進む・調子よくやる:How are you getting on?

getとonから見るコアイメージ
get は「ある状態に到達する・変化する」、on は「接触している・その状態が続く」という感覚を持ちます。そこから get on は、文字どおりには「上に接した状態になる」、さらに「流れに乗って先へ進む」という意味になります。
基本動詞とパーティクルを別々に理解したい方は、be-rize.comのgetのコアイメージとonのコアイメージもあわせて読むと、丸暗記を減らせます。
意味1:バス・電車・飛行機などに「乗る」
人が中で立ったり歩いたりできる比較的大きな乗り物には、通常 get on を使います。
- We got on the bus near the hotel.
ホテルの近くでバスに乗りました。 - What time did she get on the plane?
彼女は何時に飛行機に乗りましたか。 - Get on the train at platform three.
3番ホームから電車に乗ってください。
車にはget inを使う
車やタクシーのような小さな乗り物は、箱の「中」に入る感覚で get in または get into を使います。したがって get on the car は通常「車の屋根の上に乗る」という意味になってしまいます。
- get on the bus / train / plane / ship
- get in(to) the car / taxi
反対の「降りる」も、大きな乗り物なら get off、車やタクシーなら get out of が基本です。
意味2:人と「うまくやる」
get on with + 人 は「人とうまくやる・良い関係でいる」という意味です。特にイギリス英語でよく使われ、アメリカ英語では get along with がより一般的です。
- I get on well with my new manager.
新しい上司とはうまくやっています。 - Do you get on with his family?
彼の家族とはうまくいっていますか。 - They don’t get on very well.
二人はあまり折り合いがよくありません。
詳しい温度差はget along with・get on with・hit it offの違いで比較しています。
意味3:仕事や話を「続ける・進める」
get on with + 仕事・作業 では「中断せずに取りかかる・先へ進める」という意味になります。これもイギリス英語で特に自然です。
- I need to get on with my work.
仕事を進めないといけません。 - Let’s get on with the meeting.
会議を進めましょう。 - She got on with the task after lunch.
彼女は昼食後、その作業を進めました。
Get on with it.は強く聞こえることがある
Get on with it. は「さあ、続けて」「早くやって」という意味です。親しい間柄では背中を押す一言になりますが、上司が部下に強い口調で言えば、いら立ちや命令の響きが出ます。
柔らかくするなら Shall we get started?(そろそろ始めましょうか)や Let’s move on.(先へ進みましょう)を使うと安全です。
意味4:物事が「進む・うまくいく」
How are you getting on? は、イギリス英語で「調子はどう?」「進み具合はどう?」と尋ねる表現です。何についてかを明確にするなら with + 名詞 を続けます。
- How are you getting on with the new project?
新しいプロジェクトはどんな具合ですか。 - I’m getting on quite well, thanks.
かなり順調です、ありがとう。 - How did you get on in the interview?
面接はどうでしたか。
アメリカ英語では How is it going? や How are things going? のほうが広く使われます。
そのほかのget on:成功・年齢・時間
get on in life / at work:成功する・出世する
get on には「人生や仕事で前進する」という意味もあります。
She worked hard to get on in her career.
彼女はキャリアで成功するために懸命に働きました。
get on in years:年を取る
be getting on in years は「年を重ねている」という少し婉曲的な表現です。ただし本人に直接使うと、遠回しでも年齢を指摘することになるため注意しましょう。
My parents are getting on in years.
両親も年を重ねてきました。
get on for:時刻・年齢が〜に近づく
イギリス英語では It’s getting on for midnight.(もう真夜中近くです)のように使うことがあります。
get on・board・rideの違い
| 表現 | 中心の意味 | ニュアンス |
|---|---|---|
| get on | 乗る動作 | 日常会話で自然 |
| board | 乗車・搭乗する | 案内、旅行、やや改まった場面 |
| ride | 乗って移動する | 乗車後の移動・体験に焦点 |
- We got on the train at Kyoto. 京都で電車に乗った。
- Passengers may now board the aircraft. 乗客の皆様はご搭乗いただけます。
- We rode the train to Osaka. 電車に乗って大阪まで移動した。
文中での位置と文法
乗車の get on は get on + 乗り物、人間関係や作業は get on with + 人・物 が基本です。時制に応じて get–got–got/gotten と変化します。
- 現在:I get on the bus here.
- 過去:I got on the wrong train.
- 進行形:We are getting on well.
get it on は語順が似ていますが、俗語で「性的な関係を持つ」という意味になることがあります。「それに取りかかる」なら、文脈を明確にして get on with it と言うほうが安全です。
仕事で使えるget onの例文
- How are you getting on with the proposal?
提案書の進み具合はいかがですか。 - I’ll get on with the revisions this afternoon.
午後に修正作業を進めます。 - We need to get on with the next item.
次の議題へ進む必要があります。 - She gets on well with everyone on the team.
彼女はチームの誰ともうまくやっています。
進捗確認では、相手を責めないよう How are you getting on with …? と穏やかな声で尋ねるのがポイントです。締切を明確にしたい場合は、別文で Do you think it will be ready by Friday? を添えると実務的です。
恋愛・人間関係・日常会話の例文
- How do you get on with your partner’s parents?
パートナーのご両親とはうまくいっていますか。 - We didn’t get on at first, but now we’re close.
最初は合わなかったけれど、今は親しいです。 - Let’s get on the next bus.
次のバスに乗ろう。 - How did you get on at your first lesson?
初めてのレッスンはどうだった?
しゅみすけ(大山俊輔)
日本人が間違えやすいポイント
- 車に get on を使わない
通常は get in(to) a car、降りるなら get out of a car です。 - get on with の後ろを見て意味を決める
人なら「うまくやる」、仕事なら「進める」です。 - Get on with it.の強さに注意する
語調によっては命令・催促になります。 - get onとget alongを完全に別物と思わない
人間関係では重なりますが、地域差があります。
まとめ
get on の中心は「上・流れに乗って先へ進む」です。乗り物なら「乗る」、人なら「うまくやる」、仕事なら「進める」、状況なら「順調に進む」と考えれば、文脈に合う意味を選びやすくなります。
英熟語全体の分類や覚え方は、英熟語とは?句動詞・イディオム・定型表現・重要構文の違いと覚え方にまとめています。近い表現として、乗り物から「降りる」get off、人間関係のget along withも続けて確認してみてください。








