
英語の資料を読むとき、「ざっと目を通す」のか、「細かい数字や表現まで時間をかけて読む」のかで使う表現は変わります。pore over は後者を表す表現です。この記事では、意味、語順、活用形、pour over とのスペルの違い、go through・skim through とのニュアンスの差まで例文で整理します。
Contents
pore overの意味は「細部までじっくり読む・調べる」
pore over+本・書類・資料・データ で、「〜を注意深く、細部までじっくり読む・調べる」という意味です。短時間で全体像をつかむというより、時間をかけて対象に集中する感じがあります。
- pore over a report:報告書を詳しく読む
- pore over the data:データを細かく調べる
- pore over a map:地図をじっくり見る
- pore over the details:細部を注意深く検討する
She pored over the contract before signing it.
彼女は署名する前に契約書を細部までじっくり読みました。
しゅみすけ(大山俊輔)
pore+overから意味を理解する
動詞の pore には「熱心に見つめる・注意深く読む」という意味があります。そこに over が加わることで、意識を対象の上に置き、細部を追いながら調べるイメージになります。
ネイティブが感じる中心は、単なる careful reading よりも強い集中と時間です。小さな文字、数字、手がかりなどを見逃さないように読み込む場面に自然です。

語順はpore over+目的語|分離できない
pore over は、overの後ろに対象を置く分離不可能な形です。
- ○ We pored over the figures.
- ○ We pored over them.
- × We pored the figures over.
- × We pored them over.
目的語が代名詞でも、pore over it / pore over them とします。look it over のような分離可能な句動詞につられて、pore it over としないようにしましょう。
活用形はpored・poring
- 原形:pore over
- 三人称単数:pores over
- 過去形・過去分詞:pored over
- ing形:poring over
ing形は最後のeを取って poring です。pouring ではありません。
pore overとpour overの違い
pore over は「じっくり読む・調べる」です。一方、pour は「液体などを注ぐ」という動詞なので、pour water over the plants なら「植物の上から水をかける」という文字どおりの意味になります。
- She was poring over the report.:彼女は報告書を詳しく読んでいました。
- She was pouring water over the soil.:彼女は土に水をかけていました。
発音が同じため混同しやすいのですが、「読む・調べる」なら pore と覚えましょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
よく使われる文型とコロケーション
spend+時間+poring over…
I spent all morning poring over the sales data.
午前中ずっと売上データを細かく調べました。
He spent hours poring over old photographs.
彼は何時間も古い写真をじっくり見ていました。
sit / stay up+poring over…
We sat at the kitchen table poring over travel maps.
私たちは台所のテーブルで旅行地図をじっくり見ました。
She stayed up late poring over her exam notes.
彼女は夜遅くまで試験ノートを読み込んでいました。
be found / be seen poring over…
You’ll often find him poring over design magazines.
彼がデザイン雑誌を熱心に読んでいる姿をよく見かけます。
場面別の自然な例文
仕事
The legal team is poring over every clause in the agreement.
法務チームは契約書のすべての条項を細かく確認しています。
We pored over the customer feedback to identify a pattern.
私たちは傾向を見つけるため、顧客の意見を詳しく調べました。
学習
Mika pored over her notes before the final exam.
ミカは期末試験の前にノートをじっくり読み込みました。
The students were poring over a difficult passage.
学生たちは難しい一節を注意深く読んでいました。
旅行・暮らし
We pored over the train schedule to find the best route.
私たちは最適な経路を見つけるため、列車の時刻表をじっくり調べました。
They pored over the menu before choosing dessert.
彼らはデザートを選ぶ前にメニューをじっくり見ました。
恋愛・人間関係
She pored over his message, wondering what he really meant.
彼女は彼の本当の意図を考えながら、メッセージを何度も注意深く読みました。
pore over・go through・skim throughの違い
| 表現 | 中心のニュアンス | 向いている場面 |
|---|---|---|
| pore over | 細部まで強く集中して読む | 契約書、データ、試験資料 |
| go through | 最初から順に確認・処理する | 手順、一覧、書類一式 |
| skim through | 短時間でざっと目を通す | 要点や全体像の把握 |
I skimmed through the report first, then pored over the financial section.
まず報告書にざっと目を通し、その後で財務の部分を細かく読み込みました。
速く要点をつかむ表現は「skim throughの意味・使い方」、気軽に複数の情報を見る表現は「browse throughの意味・使い方」も参考にしてください。書類をもう一度読む場面なら「read overの意味・語順」との違いも役立ちます。
日本人が間違えやすいポイント
- 「読む」の意味でpour overと書かない
- pore it overのように目的語を間に入れない
- poringのスペルに余分なuを入れない
- 短時間でざっと読む場面にはpore overを使わない
この句動詞が出てこなかったら?簡単な英語ならこう言える
pore over が思い出せなくても、難しい一語に置き換える必要はありません。何をどのように見たかを中学英語で直接伝えましょう。
- I read the report very carefully.
報告書をとても注意深く読みました。 - I spent a long time looking at the details.
細部を見るのに長い時間をかけました。 - We checked every number carefully.
すべての数字を注意深く確認しました。
この言い換えなら、pore overを忘れても「細かく、時間をかけて確認した」という目的を十分に達成できます。
まとめ
pore over は、本・資料・データなどを「細部まで集中してじっくり読む・調べる」表現です。語順は pore over+目的語 で分離できず、代名詞も pore over it。活用は pored / poring です。「注ぐ」の pour とのスペルの違いにも注意しましょう。
句動詞を基本動詞別にまとめて学びたい方は「句動詞一覧」もあわせてご覧ください。









