
go over は、資料・計画・説明などを「確認する」「見直す」「検討する」という意味でよく使われる句動詞です。
Let’s go over the schedule. と言えば、単に予定表を見るだけではなく、内容を順にたどりながら、間違いや問題がないか確認しようというニュアンスがあります。
ただし、go over には「もう一度説明する」「予算・時間を超える」「人の家へ行く」「提案などが受け入れられる」といった用法もあります。この記事では、overのイメージから意味のつながりを理解し、look over・go through・reviewとの違いまで自然な例文で整理します。
- 資料・予定・内容を確認する、見直す
- 説明やポイントをもう一度取り上げる
- 予算・時間・上限を超える
- ある場所へ行く、相手の家へ寄る
- 提案・冗談・発表などが受け入れられる
Contents
go overの基本的な意味は「確認する・見直す」
仕事や学校で最もよく使うのが、内容を一つずつたどって確認する用法です。資料、契約書、予定、計画、数字、ポイントなどを目的語に取ります。
Let’s go over the agenda before the meeting.
会議の前に議題を確認しましょう。
Could you go over this report with me?
この報告書を一緒に確認してもらえますか?
I need to go over my notes before the test.
テスト前にノートを見直す必要があります。
We went over the numbers and found a small mistake.
数字を確認したところ、小さな間違いが見つかりました。
日本語では「目を通す」「確認する」「復習する」「検討する」など訳が変わりますが、中心にあるのは対象の上をたどり、必要な点を確認する感覚です。
goとoverからニュアンスを理解しよう
go は、ある方向へ進む動きです。over には「上を越えて」「端から端まで覆うように」というイメージがあります。
この二つが合わさると、資料や話題の上を端から端へ進みながら確認する感覚になります。必ずしも一字一句を精査するとは限りませんが、ただ眺めるよりも、内容を意識して取り上げる表現です。
しゅみすけ(大山俊輔)
意味1:資料・予定・計画を確認する
会議前の確認、仕事の引き継ぎ、旅行計画、契約内容など、複数の項目を含むものと相性がよい表現です。
仕事で使うgo over
Let’s go over the proposal one more time.
提案書をもう一度確認しましょう。
My manager went over the contract with me.
上司が私と一緒に契約書を確認してくれました。
We’ll go over the details during tomorrow’s call.
詳細は明日の電話会議で確認します。
Please go over the figures before sending the file.
ファイルを送る前に数値を確認してください。
旅行・日常生活で使うgo over
Let’s go over our travel plans tonight.
今夜、旅行の計画を確認しよう。
We went over the packing list before leaving home.
家を出る前に持ち物リストを確認しました。
Can we go over the monthly budget together?
毎月の予算を一緒に見直せる?
勉強で使うgo over
The teacher went over the answers with the class.
先生はクラス全体で答えを確認しました。
I went over the vocabulary on the train.
電車の中で単語を復習しました。
Let’s go over what we learned today.
今日学んだことを復習しましょう。
意味2:もう一度説明する・話し合う
相手が理解できなかった説明や、重要なポイントをもう一度取り上げるときにも go over を使います。
Could you go over that again?
それをもう一度説明してもらえますか?
Let me go over the main points.
要点を確認しながら説明します。
We’ve already gone over this several times.
このことはすでに何度も話し合いました。
Can you go over how the system works?
そのシステムの仕組みを説明してもらえますか?
go over something with someone は「人と一緒に内容を確認する」です。目的語と相手の位置を入れ替えず、go over the plan with Sarah の順にすると安定します。
go overは目的語をどこに置く?
「確認する」の go over は、go over+目的語 の順で使います。代名詞も over の後ろです。
- ○ go over the report
- ○ go over it
- × go the report over
- × go it over
これは turn it off のように目的語を間へ挟める句動詞とは異なります。go と over の間を分けず、go over it を一つの語順として覚えましょう。
go over・look over・go throughの違い

| 表現 | 中心のニュアンス | 自然な場面 |
|---|---|---|
| go over | 要点や内容を確認・検討する | 計画、説明、資料、数字の確認 |
| look over | 全体にざっと目を通す | 短時間のチェック、第一印象の確認 |
| go through | 初めから終わりまで一通り詳しく確認する | 手順、長い書類、全項目の精査 |
go over:内容を取り上げて確認する
Let’s go over the presentation before the client arrives.
顧客が来る前にプレゼンを確認しましょう。
要点を確認したり、誰かと内容を話し合ったりする場面に向いています。
look over:ざっと目を通す
Could you look over my email before I send it?
送信前にメールへざっと目を通してもらえますか?
look が中心なので、「まず見てみる」という軽めの確認になりやすい表現です。ただし、文脈によっては丁寧に確認することもあるため、厳密な時間差ではなく話し手の焦点の違いです。
go through:一通り詳しく確認する
We need to go through every item on the checklist.
チェックリストの全項目を一つずつ確認する必要があります。
始めから終わりまで通り抜ける through の感覚があり、全項目や全手順を順に処理するニュアンスが強くなります。詳しくはgo throughの意味と使い方でも解説しています。
「目を通す」を表す別の句動詞は、look throughの意味と使い方も参考になります。
go overとreviewの違い
review は「見直す・検討する・復習する」を広く表す一語の動詞です。仕事でも教育でも使え、go over より少し形式的に聞こえることがあります。
I’ll review the document and get back to you.
書類を確認して折り返します。
Let’s go over the document together.
その書類を一緒に確認しましょう。
一人で正式に検討するなら review、会話の中で「一緒に確認しよう」と言うなら go over が特に自然です。ただし、意味が重なる場面は多くあります。
意味3:予算・時間・上限を超える
over の「越える」がそのまま現れる用法です。予算、制限時間、文字数、速度など、決められた境界より先へ進むことを表します。
We went over budget by about 10 percent.
予算を約10%超過しました。
The meeting went over by twenty minutes.
会議は予定より20分長引きました。
Your essay is slightly over the word limit.
あなたの作文は語数制限を少し超えています。
Try not to go over the time limit.
制限時間を超えないようにしてください。
go over budget は冠詞なしで「予算を超過する」という定番表現です。go over the budget とすると、文脈によっては「その予算内容を確認する」という別の意味にもなるため注意しましょう。
意味4:人の家・ある場所へ行く
会話では go over to+場所 や go over to someone’s place で、「そちらへ行く」「人の家へ寄る」という意味になります。話し手が意識している場所から、少し離れた場所へ移動する感覚です。
Do you want to go over to Emma’s place tonight?
今夜、エマの家に行かない?
I went over to my parents’ house after work.
仕事のあと、両親の家へ行きました。
Can I come over around seven?
7時ごろ、そちらへ行ってもいい?
相手のいる場所へ「行く」場合、英語では相手側の視点を取って come over がよく使われます。誘われた側が I’ll come over at eight. と答えるのが自然です。
意味5:提案・冗談・発表などが受け入れられる
go over well は「評判がよい・うまく受け入れられる」、go over badly は「受けが悪い」という意味です。発表、冗談、アイデア、変更などへの反応を表します。
Her presentation went over well with the client.
彼女のプレゼンは顧客に好評でした。
That joke didn’t go over very well.
その冗談はあまり受けませんでした。
The new policy may not go over well with employees.
新しい方針は社員にあまり歓迎されないかもしれません。
with+人 を足すと、「誰に受け入れられたか」を示せます。
場面別の自然な例文
会議・プレゼン
Before we begin, I’d like to go over today’s goals.
始める前に、今日の目標を確認したいと思います。
Can we go over the last slide once more?
最後のスライドをもう一度確認できますか?
恋人・家族との相談
We should go over the guest list before booking the venue.
会場を予約する前に招待客リストを確認したほうがいいね。
Let’s go over our plans for the weekend.
週末の予定を確認しよう。
海外旅行
Let’s go over the hotel address before we leave the airport.
空港を出る前にホテルの住所を確認しよう。
The guide went over the safety rules in English.
ガイドは安全上の注意を英語で説明しました。
日本人が間違えやすいポイント
1.checkとまったく同じだと思う
check は、正しいか・問題がないかを確かめる広い表現です。go over は、内容をたどりながら確認・検討する感覚があります。
Check the departure time.
出発時刻を確認して。
Let’s go over the entire itinerary.
旅程全体を確認しよう。
2.代名詞をgoとoverの間に置く
× go it over
○ go over it
3.過去形をgoed overにする
go の過去形は went、過去分詞は gone です。
- We went over the plan yesterday.
- We’ve gone over every detail.
4.go over budgetとgo over the budgetを混同する
- go over budget:予算を超過する
- go over the budget:その予算内容を確認する/予算額を超える
冠詞の有無と文脈で意味が変わります。
しゅみすけ(大山俊輔)
go overが出てこないときの簡単な言い換え
| go overを使う表現 | 簡単な言い換え |
|---|---|
| Let’s go over the plan. | Let’s check the plan. |
| Could you go over that again? | Could you explain that again? |
| I need to go over my notes. | I need to review my notes. |
| We went over budget. | We spent too much. |
| I’ll go over to her house. | I’ll go to her house. |
句動詞が出てこなくても、check・explain・review・go to などの基本語で十分に伝えられます。
ミニクイズ
「会議の前に、この資料を一緒に確認しましょう」に最も自然なのはどれでしょうか。
- Let’s go this document over before the meeting.
- Let’s go over this document before the meeting.
- Let’s go over to this document before the meeting.
正解は2です。「確認する」は go over+目的語 の語順になります。
まとめ
go over の中心は、対象の上をたどるように進み、内容を確認するイメージです。
- go over the report:報告書を確認する
- go over it again:もう一度説明・確認する
- go over budget:予算を超える
- go over to a friend’s house:友人の家へ行く
- go over well:好評を得る
まずは会話で特によく使う Let’s go over … と Could you go over that again? を一つのかたまりで覚え、自分の仕事や日常の名詞へ置き換えて使ってみましょう。








