
grow up は、基本的には「成長する・大人になる」という意味です。ただし、実際の会話では I grew up in Osaka. のように「大阪で育った」と生い立ちを話したり、Grow up! で「大人になってよ」と幼稚な態度を批判したりもします。
この記事では、grow up の中心的なニュアンスから、grow up in / with / to be の使い方、grow・raise・bring up との違い、自然な例文まで詳しく解説します。
Contents
grow upの基本的な意味
grow up には、大きく分けて次の2つの使い方があります。
- 子どもが成長して大人になる
- 精神的に成熟する・大人らしくなる
The kids are growing up so fast.
子どもたちは本当にあっという間に成長しています。
I wanted to be a pilot when I grew up.
私は大人になったらパイロットになりたいと思っていました。
He needs to grow up and take responsibility.
彼はもっと大人になって、責任を負う必要があります。
1つ目は年齢とともに大人になる身体的・社会的な成長、2つ目は態度や考え方が成熟する精神的な成長です。
grow+upからニュアンスを理解する
grow は「成長する・大きくなる」、up は「下から上へ向かう変化」を表します。grow up では、子どもの状態から年齢や成熟度が上がり、大人の段階へ進むイメージになります。
単に身長や大きさが増すだけではなく、子ども時代を通って大人になっていく過程を感じさせる表現です。
up が上昇・成長・完成へ意味を広げる仕組みは、be-rize.comのupのコアイメージ解説でも詳しく確認できます。
しゅみすけ(大山俊輔)
grow up in・with・to beの使い方

grow up in+場所:〜で育つ
育った町・国・環境を伝えるときは、grow up in + 場所 を使います。
I grew up in a small town near Kyoto.
私は京都近郊の小さな町で育ちました。
She grew up in a bilingual household.
彼女は二言語を使う家庭で育ちました。
in の後ろには都市や国だけでなく、a large family、a musical household のような「育った環境」も置けます。
grow up with+人・物:〜と一緒に/〜に親しんで育つ
I grew up with three older brothers.
私は3人の兄と一緒に育ちました。
We grew up with music in the house.
私たちは家にいつも音楽がある環境で育ちました。
人なら「一緒に育った」、音楽・動物・技術などなら「子どものころから身近にあった」という意味になります。
grow up to be+職業・人物像:成長して〜になる
She grew up to be a doctor.
彼女は成長して医師になりました。
He grew up to be a kind and reliable man.
彼は成長して、親切で頼りになる男性になりました。
to be の後ろには、実際に大人になったあとの職業や人物像を置きます。将来の夢なら、次の形が日常会話で特に自然です。
What do you want to be when you grow up?
大人になったら何になりたいですか?
生い立ちを話す定番表現
Where did you grow up?
Where did you grow up?
どこで育ちましたか?
出身地や子ども時代について尋ねる自然な質問です。出生地を尋ねる Where were you born? とは質問の焦点が異なります。
I was born in Tokyo, but I grew up in Fukuoka.
私は東京で生まれましたが、福岡で育ちました。
生まれた場所と育った場所が違う人には、この区別が重要です。
while growing up / growing up
Growing up, I spent every summer at my grandparents’ house.
子どものころ、毎年夏を祖父母の家で過ごしました。
I didn’t travel much while growing up.
私は子どものころ、あまり旅行をしませんでした。
文頭の Growing up, … や while growing up は、「成長期に・子どものころ」という背景を添える表現です。文の主語は、育った本人と一致させます。
Grow up!は「成長して」ではない
大人や年長の子どもに向かって命令形で Grow up! と言うと、「いい加減、大人になって」「子どもみたいなことはやめて」という批判になります。
Oh, grow up! It was just a joke.
もう大人になってよ。ただの冗談だったでしょう。
相手の態度を幼稚だと決めつける表現なので、かなり失礼・攻撃的に聞こえることがあります。親しい間柄で冗談めかして使う場合もありますが、仕事や初対面の相手には避けたほうが安全です。
やわらかく伝えるなら、次のように具体的な行動を求めましょう。
Can we talk about this calmly?
これについて落ち着いて話せますか?
grow up・grow・raise・bring upの違い
| 表現 | 意味 | 主語・目的語 |
|---|---|---|
| grow up | 自分が育つ・大人になる | 育つ本人が主語 |
| grow | 成長する・大きくなる | 人・植物・事業など |
| raise | 子どもを育てる | 育てる人+子ども |
| bring up | 子どもを養育する | 育てる人+子ども |
grow up:育つ本人が主語
I grew up in Kobe.
私は神戸で育ちました。
raise / bring up:育てる人が主語
My parents raised me in Kobe.
両親は私を神戸で育てました。
I was brought up by my grandparents.
私は祖父母に育てられました。
raise と bring up は他動詞なので、誰を育てるのかを目的語に取ります。bring upには「話題を持ち出す」という別の重要な意味もあります。詳しくはbring upの意味と使い方をご覧ください。
grow:人以外の成長にも広く使う
These tomatoes grow quickly.
このトマトは成長が速いです。
Our business has grown steadily.
私たちの事業は着実に成長してきました。
植物や会社は grow しますが、通常「大人になる」という意味の grow up は使いません。
grown-upの意味とハイフン
grown-up は、名詞で「大人」、形容詞で「大人らしい・大人向けの」という意味です。grow up という動詞とは形が異なります。
- grow up:動詞「大人になる」
- a grown-up:名詞「大人」
- grown-up children:形容詞「成人した子どもたち」
Ask a grown-up for help.
大人に助けを求めてください。
My children are all grown up now.
私の子どもたちは今では全員成人しています。
all grown up は「すっかり大きくなって・もう立派な大人になって」という感慨を込めやすい表現です。
よくある間違い
1.育てた人をbyでgrow upにつなげない
× I grew up by my grandparents.
○ I was raised by my grandparents.
私は祖父母に育てられました。
grow up は「本人が育つ」表現です。「〜によって育てられた」なら受け身の was raised by または was brought up by を使います。
2.場所には通常inを使う
× I grew up at Osaka.
○ I grew up in Osaka.
私は大阪で育ちました。
都市・国・地域という範囲の中で育つため、通常は in を使います。
3.身長が伸びたことだけにgrow upを使わない
My son grew five centimeters this year.
息子は今年5センチ身長が伸びました。
具体的な身長の増加なら grow を使います。grow up は子どもから大人への成長全体を表します。
中学英語での簡単な言い換え
grow up がすぐに出てこない場合でも、次のような表現で伝えられます。
- I lived in Osaka when I was a child.
私は子どものころ大阪に住んでいました。 - I spent my childhood in Osaka.
私は子ども時代を大阪で過ごしました。 - When I was a child, I wanted to be a doctor.
子どものころ、私は医師になりたいと思っていました。
特に when I was a child は、生い立ちや昔の夢を話すときに幅広く使える簡単な言い換えです。
まとめ
grow up は、子どもから大人へ成長すること、または精神的に成熟することを表します。
- grow up in + 場所:〜で育つ
- grow up with + 人・物:〜と一緒に/〜に親しんで育つ
- grow up to be + 職業・人物像:成長して〜になる
- Grow up!:いい加減、大人になって
まずは I grew up in … に自分の育った場所を入れ、そこから家族・音楽・子どものころの夢へ話を広げてみましょう。








