
due to は「〜が原因で」「〜のために」を表す定型表現です。交通機関の案内、仕事のメール、ニュースなどでよく見かけます。一方、be due to do になると「〜する予定だ」という別の意味になるため、後ろに名詞が来るのか、動詞が来るのかを見ることが大切です。
- due to + 名詞:〜が原因で、〜のために
- because of より少し改まった響きがあり、案内・報告・ビジネスで便利
- be due to + 動詞:〜する予定だ、〜することになっている
- 節を続けるなら because + 主語 + 動詞 を使う
Contents
due toの基本的な意味は「〜が原因で」
due to + 名詞 で、ある出来事の原因や理由を示します。
The flight was canceled due to bad weather.
悪天候のため、その便は欠航になりました。
Our meeting was postponed due to a scheduling conflict.
日程の重複により、会議は延期されました。
遅延や中止など好ましくない出来事に使われることが多いものの、悪い原因だけに限定されません。
Sales increased due to strong demand.
強い需要によって売上が増加しました。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜdue toが「〜が原因で」になるの?
due には「支払われるべき」「当然与えられるべき」という意味のほか、「〜に帰すべき」「〜による」という考え方があります。そこで A is due to B は、直訳的には「AはBに帰せられる」、自然な日本語では「AはBが原因だ」と理解できます。
The delay was due to a technical problem.
遅延は技術的な問題が原因でした。
この形は「結果 + be動詞 + due to + 原因」なので、原因と結果の関係が見えやすい表現です。「AをBの結果だと考える」表現については、attribute A to Bの意味と使い方も参考になります。
due toの使い方と語順
1.be動詞の後ろで原因を説明する
The problem was due to a misunderstanding.
その問題は誤解が原因でした。
Her absence was due to illness.
彼女が欠席したのは病気のためでした。
「何が原因だったのか」を明確に説明する、due toの基本形です。
2.文の途中で「〜のために」と付け加える
The store closed early due to the storm.
嵐のため、その店は早く閉まりました。
I missed the deadline due to a family emergency.
家族の緊急事態があり、締め切りに間に合いませんでした。
3.文頭で原因を先に示す
Due to maintenance, the website will be unavailable tonight.
メンテナンスのため、今夜はウェブサイトをご利用いただけません。
「due toはbe動詞の後ろでしか使えない」と説明されることもあります。伝統的には形容詞的な用法が中心でしたが、現在では文頭や一般動詞の後ろで理由を示す使い方も広く定着しています。ただし、日常会話なら because of のほうが自然で柔らかいことも多いです。
due toとbe due to doは意味が違う

見た目は似ていますが、後ろの形で意味が変わります。
- due to + 名詞:〜が原因で
- be due to + 動詞の原形:〜する予定だ
The train was delayed due to fog.
霧のため列車が遅れました。
The train is due to arrive at six.
その列車は6時に到着する予定です。
2つ目の due は「予定時刻になっている」という意味です。さらに、be due for + 名詞 なら「〜の時期が来ている」、due date なら「期限・予定日」になります。
My car is due for an inspection.
私の車は点検の時期です。
When is the payment due?
支払期限はいつですか。
due toとbecause ofの違い
どちらも後ろに名詞を置き、「〜のために」と原因を示せます。大きな違いは響きと使われる場面です。
| 表現 | 響き・得意な場面 | 例 |
|---|---|---|
| due to | やや改まった客観的な響き。案内、報告、ニュース、仕事 | due to a system error |
| because of | 中立的で会話にも文章にも使いやすい | because of the rain |
The event was canceled due to safety concerns.
安全上の懸念により、イベントは中止されました。
We stayed home because of the rain.
雨だったので、私たちは家にいました。
日常会話では無理にdue toを使わず、because ofを選べば十分です。反対に、社内通知や交通案内ではdue toがすっきり収まります。
似た表現との違い
owing to:due toより硬め
owing to も「〜のために」ですが、やや硬く、特にイギリス英語や書き言葉で見かけます。
Owing to unforeseen circumstances, the ceremony has been postponed.
予期せぬ事情により、式典は延期されました。
thanks to:よい結果の原因に使いやすい
thanks to は「〜のおかげで」が基本です。よい結果に使うことが多いですが、皮肉で悪い結果に使う場合もあります。
Thanks to your help, we finished on time.
あなたの助けのおかげで、時間どおりに終わりました。
because:後ろに文を置ける
because の後ろには「主語 + 動詞」の節を置きます。
The game was canceled because it was raining.
雨が降っていたので、試合は中止になりました。
The game was canceled due to the rain.
雨のため、試合は中止になりました。
場面別:due toの自然な例文
海外旅行・交通
Our departure has been delayed due to heavy traffic.
交通渋滞のため、出発が遅れています。
Several trains were canceled due to snow.
雪のため、複数の列車が運休になりました。
仕事・ビジネス
We couldn’t process your order due to missing information.
情報が不足していたため、ご注文を処理できませんでした。
The launch was delayed due to a last-minute bug.
直前に見つかった不具合により、公開が延期されました。
予定を中止する表現も一緒に覚えたい方は、call offの意味と使い方も確認してみてください。
日常生活・人間関係
I couldn’t sleep due to the noise next door.
隣の騒音のせいで眠れませんでした。
She has been under a lot of stress due to work.
彼女は仕事が原因で大きなストレスを抱えています。
日本人が間違えやすいポイント
間違い1:due toの後ろに文をそのまま置く
× The picnic was canceled due to it rained.
○ The picnic was canceled because it rained.
雨が降ったので、ピクニックは中止になりました。
○ The picnic was canceled due to the rain.
雨のため、ピクニックは中止になりました。
due toの後ろは基本的に名詞です。「主語 + 動詞」を続けたいならbecauseを使います。
間違い2:due to ofと言う
× due to of the rain
○ due to the rain
toまで含めて1セットなので、ofは加えません。
間違い3:原因と予定を混同する
The meeting is due to start at ten. は「会議は10時に始まる予定です」であり、「会議は10時が原因です」ではありません。toの後ろが動詞の原形なら、予定・予想の意味をまず考えましょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語で言い換えるなら
- due to + 名詞 → because of + 名詞
- due to + 名詞 → because + 主語 + 動詞
- A was due to B → The reason for A was B.
- A was due to B → B caused A.
The delay was due to an accident.
= The delay happened because of an accident.
= An accident caused the delay.
表現を忘れたときは、知っている単語で原因と結果を分けて言えば通じます。
まとめ
due to + 名詞 は「〜が原因で」「〜のために」という意味です。because ofより少し改まった客観的な響きがあり、交通案内、仕事の報告、ニュースなどで特によく使われます。
一方、be due to + 動詞の原形 は「〜する予定だ」です。後ろが名詞なら原因、動詞なら予定という見分け方を出発点にすると、読み間違いが減ります。
ほかの表現も体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現の総合ガイドもご覧ください。








