
bring upには、主に「話題に出す」「子どもを育てる」「食べたものなどを吐く」という意味があります。
一見するとバラバラですが、共通しているのは下や奥にあるものを、見えるところまで上へ持ってくる感覚です。話題を会話の場へ持ち上げ、子どもを大人へ育て上げ、胃の中のものを口まで上げる。bringとupの動きをつかめば、別々に丸暗記する必要はありません。
この記事では、bring upの意味がつながる理由、bring it upの語順、仕事と日常で使える例文、raise・grow up・throw upとの違いまで分かりやすく解説します。
Contents
Bring upの主な意味は3つ

| 意味 | イメージ | 例 |
|---|---|---|
| 話題に出す | 考え・問題を会話の場へ持ち上げる | bring up an issue |
| 育てる | 子どもを成長させ、大人まで育て上げる | bring up a child |
| 吐く | 胃や喉の中のものを上へ出す | bring up some food |
最もよく使われるのは「話題に出す」と「育てる」です。「吐く」は文脈が限られますが、辞書や医療・育児の説明などで見かけます。
bring+upが3つの意味につながる理由
bringの中心は、何かを会話や状況の中心へ伴ってくることです。単なる「持ってくる」ではなく、人・物・考えなどを今の場へ近づけます。
upは「下から上へ向かう」動きです。そこから「見える状態になる」「成長する」「最後まで仕上がる」といった意味にも広がります。
つまりbring upは、下・奥・背景にあるものを、今の中心や見える位置まで伴って上げること。話題なら頭の中から会話へ、子どもなら幼い状態から大人へ、食べ物なら胃から口へ上がります。
bring自体の矢印は、be:RIZEのbringのコアイメージ、upの広がりはupのコアイメージで詳しく確認できます。
Bring upの意味①「話題に出す・持ち出す」
会話・会議・メールなどで、ある話題や問題を話し合いの場へ持ち出すときに使います。日本語の「その話を出す」「その件に触れる」に近い表現です。
- She brought up an interesting point.
彼女は興味深い点を話題に出しました。 - I’d like to bring up one more issue.
もう一つ問題を取り上げたいと思います。 - Why did you bring that up?
どうしてその話を持ち出したの? - He brought up the budget during the meeting.
彼は会議中に予算の話を出しました。 - Don’t bring up work at dinner.
夕食中に仕事の話を持ち出さないで。
mentionも「言及する」ですが、mentionは短く触れるだけでも使えます。bring upは、それまで出ていなかった話題を会話のテーブルへ載せる動きがよりはっきりしています。
仕事で使えるBring upの例文
- Can I bring up something before we finish?
終わる前に一つ話題に出してもいいですか? - Thank you for bringing this issue up.
この問題を提起してくださり、ありがとうございます。 - She brought up a concern about the schedule.
彼女はスケジュールについての懸念を示しました。 - This was brought up at yesterday’s meeting.
これは昨日の会議で取り上げられました。 - I didn’t want to bring it up in front of everyone.
みんなの前でその話を出したくありませんでした。 - Could you bring this up with your manager?
この件を上司に相談してもらえますか?
bring something up with 人で「人にその話を持ち出す・相談する」です。少しデリケートな問題を誰に話すか伝えるときにも便利です。
Bring it upの語順|代名詞は真ん中
「話題に出す」のbring upは、目的語を間に入れられる分離可能な句動詞です。
- ○ bring up the issue
- ○ bring the issue up
- ○ bring it up
- × bring up it
目的語が名詞ならbring up the issueとbring the issue upの両方が可能です。it・this・that・themなどの短い代名詞は、必ずbring it upのように真ん中へ置きます。
- I wasn’t going to bring it up.
その話を出すつもりはありませんでした。 - She brought it up before I could say anything.
私が何か言う前に、彼女がその話を持ち出しました。 - If it bothers you, you should bring it up.
気になるなら、その話をしたほうがいいですよ。
Bring upの意味②「子どもを育てる」
bring upは、子どもを養育する・しつける・大人になるまで育て上げるという意味でも使います。過去分詞のbe brought upは「育てられる」「〜で育つ」という自己紹介の定番表現です。
- She brought up three children.
彼女は3人の子どもを育てました。 - I was born in Osaka but brought up in Tokyo.
私は大阪で生まれましたが、東京で育ちました。 - He was brought up by his grandparents.
彼は祖父母に育てられました。 - They brought their children up to be independent.
彼らは子どもたちが自立するように育てました。 - She was brought up in a bilingual family.
彼女はバイリンガルの家庭で育ちました。
この意味でも代名詞は真ん中です。bring them upが正しく、bring up themとは言いません。
Bring upとgrow upの違い
| 表現 | 意味 | 主語 |
|---|---|---|
| bring up | 子どもを育てる | 親・家族など育てる側 |
| grow up | 子どもが育つ・成長する | 育つ本人 |
- My parents brought me up in Kobe.
両親は私を神戸で育てました。 - I grew up in Kobe.
私は神戸で育ちました。
bring upは誰かが子どもを育てる他動詞、grow upは子ども自身が育つ自動詞です。「私は東京で育ちました」は通常I grew up in Tokyo.が自然です。育てた人や家庭環境に焦点を当てるなら、I was brought up in Tokyo.も使えます。
Bring upとraiseの違い
raiseも「子どもを育てる」という意味で、bring upとかなり近い表現です。
- She raised two children.
- She brought up two children.
どちらも「彼女は2人の子どもを育てた」です。一般にraiseはアメリカ英語で特によく使われ、bring upはイギリス英語でも非常に一般的です。bring upには、生活習慣・価値観・しつけを含めてどのように育てたかを感じさせることがあります。
- I was brought up to respect others.
私は他人を尊重するように育てられました。 - They raised their family in the countryside.
彼らは田舎で子どもたちを育てました。
Bring upの意味③「吐く・せき上げる」
bring upには、胃・喉・胸の中にあるものを口まで上げて出すという意味もあります。食べ物のほか、痰などについて使われることがあります。
- The baby brought up some milk.
赤ちゃんがミルクを少し吐き戻しました。 - He felt sick and brought up his lunch.
彼は気分が悪くなり、昼食を吐きました。 - She was coughing and bringing up phlegm.
彼女は咳をして痰を出していました。
日常会話で「吐く」と言うなら、特にアメリカ英語ではthrow upが一般的です。bring upは「中にあるものが上がって出てくる」点に焦点があり、赤ちゃんの吐き戻しや医療的な説明でも見かけます。
Bring upとthrow upの違い
| 表現 | ニュアンス | 例 |
|---|---|---|
| bring up | 胃・喉から何かを上げて出す。目的語を取れる | bring up some milk |
| throw up | 日常的な「吐く」。会話で一般的 | I threw up. |
| vomit | 直接的で医学的・説明的 | The patient vomited. |
単に「昨日吐いた」ならI threw up yesterday.が自然です。「赤ちゃんがミルクを吐き戻した」のように出てきたものを目的語で示すなら、The baby brought up some milk.が使えます。
Bring someone up to speedの意味
仕事でよく使う関連表現に、bring someone up to speedがあります。「人に最新状況を伝える」「必要な情報を共有して、皆と同じ理解レベルにする」という意味です。
- Can you bring me up to speed?
最新状況を教えてもらえますか? - I’ll bring her up to speed before the meeting.
会議の前に彼女へ状況を共有しておきます。 - Let me bring you up to speed on the project.
プロジェクトの進捗をご説明します。
情報を相手のところへbringし、理解のレベルをupさせると考えると覚えやすい表現です。
Bring upの意味・使い方まとめ
- bring upの主な意味は「話題に出す・育てる・吐く」
- 共通イメージは「下・奥にあるものを上へ持ってくる」
- 問題や話を会話の場へ持ち出す:bring up an issue
- 子どもを大人まで育て上げる:bring up a child
- 胃や喉の中のものを上へ出す:bring up some food
- 代名詞は真ん中に置き、bring it upとする
- bring upは育てる、grow upは育つ
3つの日本語訳だけを見ると覚えにくいbring upですが、すべて「内側や下にあるものを、今の場へ持って上げる」動きです。まずは会話や仕事で使いやすいI’d like to bring up one more point.とWhy did you bring that up?から練習してみてください。










