使役動詞let・have・make・getの違いは?意味・文型・例文で使い分け

使役動詞let・have・makeの違いを学ぶ女性のイラスト

英語のlet・have・make・getは、日本語にするとどれも「人に〜させる」「〜してもらう」になり得ます。しかし、相手に許可するのか、役割として頼むのか、強制するのか、働きかけて実現するのかで使う動詞が変わります。

先に結論

  • let:本人が望むことを許可する
  • have:役割・手配としてしてもらう
  • make:本人の意思に関係なくさせる/ある状態を生む
  • get:頼む・説得するなど、働きかけて実現する

使役動詞とは?基本の文型

使役動詞は、誰かに行動をさせたり、何かをある状態にしたりするときに使います。基本の形は次のとおりです。

動詞 基本の形 中心イメージ
let let+人+動詞の原形 許可
have have+人+動詞の原形 役割・手配
make make+人+動詞の原形 強制・原因
get get+人+to+動詞 働きかけて実現

let・have・makeの後ろはtoを付けず、動詞の原形です。一方、getはget+人+to+動詞になります。

let・have・make・getの意味と文型の比較図

しゅみすけ(大山俊輔)

日本語の「〜させる」だけで覚えると区別しにくくなります。相手に選択肢があるのか、誰がその行動を望んでいるのかを見ると、かなり分かりやすくなります。

letは「本人がしたいことを許可する」

let+人+動詞の原形は、相手がしたいことを止めずに「〜させてあげる」「〜することを許す」という表現です。

My boss let me leave early.
上司は私を早く帰らせてくれました。

Please let me explain.
説明させてください。

Let her decide.
彼女に決めさせてあげてください。

丁寧・フォーマルに「許可する」と言うなら、allow+人+to+動詞も使えます。

They allowed us to use the meeting room.
会議室を使うことを許可してくれました。

haveは「役割・手配としてしてもらう」

have+人+動詞の原形は、その人の仕事や役割として、当然の流れで何かをしてもらうイメージです。makeほど強制的ではなく、単なるお願いを表すaskとも少し違います。

I’ll have Sarah call you back.
サラから折り返し電話させます。

The manager had me prepare the report.
マネージャーは私にその報告書を準備させました。

I’ll have the front desk check it.
フロントに確認してもらいます。

have+物+過去分詞は「〜してもらう」

美容院・修理・業者への依頼など、サービスを受ける場面ではhave+物+過去分詞がよく使われます。

I had my hair cut yesterday.
昨日、髪を切ってもらいました。

We had the air conditioner repaired.
エアコンを修理してもらいました。

I’m having my nails done tomorrow.
明日、ネイルをしてもらいます。

I cut my hair.では「自分で髪を切った」という意味になるため、誰かに切ってもらったならhaveを使います。

makeは「強制する」だけでなく「その状態を生む」

make+人+動詞の原形は、本人の希望とは関係なく行動させるときに使います。

My boss made me work late.
上司は私を遅くまで働かせました。

The teacher made us rewrite the essay.
先生は私たちに作文を書き直させました。

ただし、makeはいつも怖い「強制」ではありません。人や物が、自然に感情・反応を引き起こす場合にも使います。

This song makes me smile.
この曲を聴くと笑顔になります。

The news made her cry.
その知らせで彼女は泣きました。

Coffee keeps me awake.のような状態表現と同じく、直訳より「それが原因でそうなる」と捉えると自然です。

getは「働きかけて、相手にしてもらう」

get+人+to+動詞は、お願い・説得・工夫などによって、最終的に相手に行動してもらう表現です。

I got him to help me.
彼に頼んで手伝ってもらいました。

How did you get them to agree?
どうやって彼らを説得して同意してもらったのですか?

We need to get everyone to join the meeting.
全員に会議へ参加してもらう必要があります。

haveが「役割として手配する」なら、getは相手が動くまでに何らかの働きかけがある点が特徴です。

同じ場面で比べると違いが分かる

残業の例

  • My boss let me work late.
    上司が、私が遅くまで働くことを許可した。
  • My boss had me work late.
    上司が仕事として私に残業させた。
  • My boss made me work late.
    上司が私に無理やり残業させた。
  • My boss got me to work late.
    上司が頼む・説得するなどして、私に残業してもらった。

電話の例

  • Let me call her.
    私に彼女へ電話させてください。
  • I’ll have her call you.
    彼女からあなたへ電話させます。
  • Don’t make her call him.
    彼女に無理やり彼へ電話させないで。
  • Can you get her to call me?
    彼女に私へ電話するよう頼んでもらえますか?

受け身ではmakeの後ろにtoが戻る

能動態ではmake+人+動詞の原形ですが、受け身になるとbe made to+動詞になります。

They made me wait for an hour.
彼らは私を1時間待たせました。

I was made to wait for an hour.
私は1時間待たされました。

「能動態ではtoなし、受け身ではtoあり」が重要なポイントです。

仕事・日常・旅行で使える例文

仕事

Let me check the schedule.
予定を確認させてください。

I’ll have our team send the file today.
本日、担当チームからファイルを送らせます。

The delay made us change the plan.
遅延のため、計画を変更することになりました。

日常・美容

My parents let me travel alone.
両親は私の一人旅を許してくれました。

I had my dress altered.
ワンピースのサイズを直してもらいました。

She got her husband to cook dinner.
彼女は夫に夕食を作ってもらいました。

旅行・ホテル

Could you have someone bring up another towel?
誰かにタオルをもう1枚持ってきてもらえますか?

Please don’t make me wait here.
ここで待たせないでください。

Let us know if you need anything.
何か必要でしたらお知らせください。

初心者向け|難しければ簡単な英語で言い換えよう

使役動詞がすぐ出てこなくても、短い文に分ければ十分伝わります。

  • Is it OK if I leave early?
    早く帰っても大丈夫ですか?(letの代わり)
  • Please ask Sarah to call me.
    サラに私へ電話するよう頼んでください。(have / getの代わり)
  • My boss said I had to work late.
    上司に残業しなければならないと言われました。(makeの代わり)
  • A salon cut my hair.
    美容院で髪を切りました。(have my hair cutが難しいとき)
  • This song makes me happy.
    この曲を聴くと嬉しくなります。

しゅみすけ(大山俊輔)

会話中に文法名を思い出す必要はありません。「許可ならlet」「仕事として手配するならhave」「本人の意思に反するならmake」「頼んで動いてもらうならget」と、場面の絵で覚えておきましょう。

動画で基本動詞のコアイメージを確認

let・have・makeを含む基本動詞は、日本語訳の丸暗記よりコアイメージで理解すると応用しやすくなります。

関連する使役表現

まとめ

  • let+人+動詞の原形:本人が望むことを許可する
  • have+人+動詞の原形:役割・手配としてしてもらう
  • make+人+動詞の原形:強制する/ある反応を生む
  • get+人+to+動詞:働きかけて実現する
  • have+物+過去分詞:サービスとして〜してもらう

「〜させる」という日本語訳だけでなく、相手の意思と働きかけ方を意識すれば、let・have・make・getの違いが自然に見えてきます。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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