
一つの目標に心を集中させ、ほかのことに気を取られず努力する。そんな姿勢を表す四字熟語が一意専心(いちいせんしん)です。
英語では devote yourself to、focus wholeheartedly on、single-minded などが近い表現です。ただし、「身をささげる」「心から集中する」「一つの目標しか見ない」と、それぞれ焦点が少し異なります。
この記事では、一意専心を自然に表す英語の違いと例文、難しい表現が出ないときに基本動詞で説明する方法を紹介します。
Contents
「一意専心」の意味は?
一意専心とは、ほかのことに心を動かされず、一つのことだけに集中することです。
「一意」は一つのことに心を向けること、「専心」は心を集中させること。仕事、勉強、スポーツ、芸術などに打ち込む姿を表せます。
- 英語学習に一意専心する
- 作品の完成に一意専心する
- 一つの研究テーマへ力を注ぐ
「一意専心」に近い英語表現
devote yourself to:一つのことに自分の力を注ぐ
devote yourself to は、時間や力、注意をある目的へ深く注ぐことです。一意専心の「全力で打ち込む」ニュアンスに近く、仕事・学習・研究・人を支える活動など幅広く使えます。
She devoted herself to learning English.
彼女は英語学習に一意専心しました。
He devoted himself to completing the project.
彼はそのプロジェクトを完成させることに全力を注ぎました。
devote yourself to の to は前置詞なので、後ろには名詞または動詞の -ing 形を置きます。
focus wholeheartedly on:心から一つのことへ集中する
focus wholeheartedly on は、「心を込めて」「心の底から」という意味の wholeheartedly を使い、気持ちを一つへ向けることを強調します。
I want to focus wholeheartedly on my studies.
私は勉強に一意専心したいです。
She focused wholeheartedly on building her new career.
彼女は新しいキャリアを築くことに心から集中しました。
自然な会話では、より短く focus completely on や focus all my energy on と言っても伝わります。
single-minded:一つの目標だけを追う
single-minded は、ほかに気を取られず、一つの目的へ強く集中している人や姿勢を表す形容詞です。
She was single-minded in her pursuit of her goal.
彼女は目標の達成に一意専心していました。
His single-minded dedication helped the team succeed.
彼の一途な献身がチームの成功につながりました。
肯定的には「ひたむきな」ですが、文脈によっては「一つのことしか見えていない」という強すぎる印象になることもあります。

3つの英語表現の違い
| 表現 | 中心となる意味 | よく合う場面 |
|---|---|---|
| devote yourself to | 時間や力を深く注ぐ | 学習・仕事・研究・活動 |
| focus wholeheartedly on | 心から集中する | 今取り組む課題や目標 |
| single-minded | 一つの目的だけを強く追う | 人の姿勢や強い意志の描写 |
一意専心を一語で直訳しようとせず、「何に」「どのように集中しているのか」を英語にすると自然です。
しゅみすけ
仕事・英語学習・趣味で使える例文
仕事で
For the next three months, I will devote myself to this project.
これから3か月、このプロジェクトに専念します。
Let’s focus all our energy on solving this problem.
この問題の解決に全力を集中させましょう。
英語学習で
She devoted herself to studying English for a year.
彼女は1年間、英語学習に打ち込みました。
I need to focus on speaking practice now.
今はスピーキング練習に集中する必要があります。
趣味や創作で
He devoted all his time to painting.
彼は絵を描くことにすべての時間を注ぎました。
She was completely focused on finishing her novel.
彼女は小説を完成させることだけに集中していました。
初心者向け|基本動詞とSVOで「一意専心」を伝える
devote や wholeheartedly が出なくても、focus・work・give・think などで簡単に説明できます。
I focus on one thing.
私は一つのことに集中します。
I give all my time to this.
私はこれにすべての時間を使います。
I work only on this goal now.
今はこの目標だけに取り組みます。
I think about this goal every day.
私は毎日この目標について考えています。
I do not let other things distract me.
ほかのことに気を取られないようにしています。
さらに簡単にするなら、This is my main goal now.(今、これが私の一番大切な目標です)と伝えても、一意専心の背景を説明できます。
「初志貫徹」と「一意専心」の違い
どちらも目標に向かう強い姿勢を表しますが、重点が異なります。
- 一意専心:今、一つのことだけに心を集中させる
- 初志貫徹:最初に決めた志を最後まで変えずにやり通す
集中の深さを言いたいなら一意専心、継続して最後までやり遂げることを言いたいなら初志貫徹です。英語表現の違いは、「初志貫徹」は英語で?でも詳しく解説しています。
まとめ
「一意専心」は、場面に応じて次のように表せます。
- devote yourself to:一つのことへ自分の力を注ぐ
- focus wholeheartedly on:心から一つのことへ集中する
- single-minded:一つの目的だけを強く追う
- focus all your energy on:すべての力を集中させる
難しい表現を忘れたときは、I focus on one thing. や I work only on this goal now. のような短い文で十分に伝わります。
仲間と互いに高め合う姿勢なら、「切磋琢磨」は英語で?もあわせてご覧ください。ほかの表現は、日本語のことわざ・四字熟語を英語での一覧から確認できます。








