
「人間万事塞翁が馬(にんげんばんじさいおうがうま)」は、幸運に見える出来事が不運につながったり、不運に見える出来事が幸運につながったりするため、目の前の出来事だけで幸不幸を決めつけられない、という意味のことわざです。
英語では、短く言うなら Fortune is unpredictable. が近い表現です。ただし、日本語の意味をより正確に伝えたいときは、幸運と不運が入れ替わる様子を簡単な英語に分けるほうが伝わります。
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「人間万事塞翁が馬」の意味とは
このことわざは、中国の古い故事に由来します。国境近くに住む老人の馬が逃げたとき、周囲の人は不幸だと言いました。しかし馬は別の立派な馬を連れて戻ります。その後、老人の息子がその馬から落ちて足をけがしますが、そのけがのため戦争に行かずに済みました。
この話が示すのは、「今は良いことに見えても先は分からない」「今は悪いことに見えても、あとで良い結果になるかもしれない」という考え方です。なお、「人間」は一般に「にんげん」と読まれますが、もともとは「人の世」という意味から「じんかん」と読む説明もあります。
「人間万事塞翁が馬」は英語でどう言う?
Fortune is unpredictable.
Fortune is unpredictable. は「運は予測できない」という意味で、短く自然に要点を伝えられます。ことわざの直訳ではありませんが、「幸運と不運はどう転ぶか分からない」という中心的な考えに近い表現です。
Good luck can turn into bad luck, and bad luck can turn into good luck.
Good luck can turn into bad luck, and bad luck can turn into good luck. は「幸運が不運に変わることも、不運が幸運に変わることもある」という説明的な英語です。日本語の意味を最も誤解なく伝えやすい言い方です。
You never know what will turn out to be good or bad.
You never know what will turn out to be good or bad. は「何が良い結果や悪い結果になるかは分からない」という自然な会話表現です。出来事を早く判断しすぎない、という含みがあります。
主要な英語表現の意味と違い
- Fortune is unpredictable.:運の先行きは読めない、と簡潔に述べる
- Good luck can turn into bad luck, and bad luck can turn into good luck.:幸運と不運の両方向の変化を明確に説明する
- You never know what will turn out to be good or bad.:日常会話で「結果はまだ分からない」と伝える
- What seems bad may turn out well.:悪く見えた出来事が良い結果になる場合に絞る
しゅみすけ(大山俊輔)
ぱっと英語で言うなら
短くまとめるなら、次の一文が使いやすいでしょう。
Fortune is unpredictable.
運は予測できません。
会話で相手を励ますなら、次の言い方も自然です。
You never know. This may turn out well.
まだ分かりませんよ。これが良い結果になるかもしれません。
初心者でも言える簡単な英語
難しい fortune や unpredictable が出てこなくても、good luck、bad luck、become で意味を説明できます。

Good luck can become bad luck.
Bad luck can become good luck.
「良い運が悪い運になることもあります。悪い運が良い運になることもあります」という、基本語だけの言い換えです。
しゅみすけ(大山俊輔)
基本動詞・SVO中心の短文
- I thought it was bad.(私はそれを悪いことだと思いました)
- Later, it helped me.(あとで、それが私の助けになりました)
- Good things can bring problems.(良いことが問題をもたらす場合もあります)
- Bad things can bring new chances.(悪いことが新しい機会をもたらす場合もあります)
- We do not know yet.(まだ分かりません)
「人間万事塞翁が馬」を使う英会話例
予定がなくなったとき
A: Our trip was canceled. I’m so disappointed.
B: I know, but you never know. This may turn out well.
A: That’s true. We may find a better time to go.
A:旅行が中止になった。すごく残念。
B:そうだね。でも先のことは分からないよ。これが良い結果になるかもしれない。
A:そうだね。もっと良い時期に行けるかもしれない。
不採用のあとに良い仕事が決まったとき
A: I did not get that job, but I found a better one later.
B: It was a blessing in disguise.
A: Yes. Bad luck became good luck.
A:あの仕事には受からなかったけど、あとでもっと良い仕事が見つかったよ。
B:災い転じて福となす、だったね。
A:うん。不運が幸運に変わったよ。
良い知らせをすぐに喜びすぎないとき
A: I got promoted, but now I work every weekend.
B: Good luck can sometimes bring problems.
A: Exactly. Fortune is unpredictable.
A:昇進したけど、今は毎週末働いているよ。
B:良いことが問題をもたらす場合もあるね。
A:まさにそう。運はどう転ぶか分からないね。
似た英語表現との違い
a blessing in disguiseとの違い
a blessing in disguise は「一見悪いことが、実は幸運だった」という意味です。不運から幸運への変化には合いますが、幸運から不運への変化までは表しません。そのため「人間万事塞翁が馬」の一部分を表す英語と考えるとよいでしょう。
Every cloud has a silver lining.との違い
Every cloud has a silver lining. は「どんな悪い状況にも良い面がある」という励ましのことわざです。苦境の中に希望を見つける表現であり、幸運と不運が交互に変わるという意味は中心ではありません。
「雨降って地固まる」との違い
「雨降って地固まる」は英語で?は、問題や争いを経験したあとに、関係や状況が以前より良くなることを表します。「人間万事塞翁が馬」は、出来事の幸不幸そのものが予測できず、あとから入れ替わり得ることに焦点があります。
場面別の使い分け
- ことわざの意味を短く説明:Fortune is unpredictable.
- 幸運と不運の両方の変化を説明:Good luck can turn into bad luck, and bad luck can turn into good luck.
- 落ち込む相手をやさしく励ます:You never know. This may turn out well.
- 悪い出来事が結果的に幸運だった:It was a blessing in disguise.
- 初心者が基本語だけで説明:Bad luck can become good luck.
まとめ|難しいことわざも簡単な英語にほどけば伝わる
「人間万事塞翁が馬」は、英語で短く言えば Fortune is unpredictable. です。意味を丁寧に伝えるなら、Good luck can turn into bad luck, and bad luck can turn into good luck. が分かりやすいでしょう。
難しい表現を忘れても、I thought it was bad. Later, it helped me. のように、起きたことを基本動詞と短い文へ分ければ大丈夫です。ことわざをそのまま訳すのではなく、意味を目に見える出来事へほどくことが、伝わる英会話につながります。








