
自分にはそれほど力がないのに、有力者の名前や立場を利用して威張る。日本語では、そんな人を「虎の威を借る狐」と表します。
英語には完全に同じ動物のことわざはありません。古い表現では in borrowed plumes や an ass in a lion’s skin が近いものの、会話では He uses someone else’s power. や He acts tough because his boss is powerful. と意味をそのまま言うほうが自然です。
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「虎の威を借る狐」の意味と由来
「虎の威を借る狐」は、自分より強い人の権力や威勢を利用して、偉そうに振る舞う人のたとえです。中国の故事では、虎に捕まった狐が「動物たちは私を恐れている」と言い、虎を後ろに従えて歩きます。動物たちは本当は虎を恐れて逃げたのですが、虎は狐の言葉を信じました。
職場で上司の名前を持ち出して人を従わせる人や、有名人とのつながりを利用して強く見せる人などに使われます。
「虎の威を借る狐」は英語でどう言う?
- in borrowed plumes:借り物の羽で自分を立派に見せる
- an ass in a lion’s skin:ライオンの皮をかぶったロバ
- ride on someone’s coattails:人の成功や影響力に便乗する
- use someone else’s power:他人の力を利用する
- act tough because of someone:後ろ盾があるため強気に振る舞う
どれも一部の意味は近いですが、日本語のことわざと完全に一致するわけではありません。日常会話では、状況を具体的に説明するのが最も確実です。
in borrowed plumes の意味
plume は飾り羽です。in borrowed plumes は、他人から借りた名声・知識・外見などで自分を立派に見せることを表します。「虎の威を借る狐」に近いものの、現代の日常会話ではかなり古風です。
He is showing off in borrowed plumes.
彼は借り物の力で自分を立派に見せています。
an ass in a lion’s skin の意味
an ass in a lion’s skin は、ロバがライオンの皮をかぶって強そうに見せる寓話由来の表現です。他人の威光で強く見せるという点は似ていますが、「正体はいずればれる」というニュアンスもあります。これも現代会話で頻繁に聞く表現ではありません。
ride on someone’s coattails との違い
ride on someone’s coattails は、成功者や有力者との関係を利用して、自分も成功したり注目されたりすることです。「権力を借りて威張る」より、「成功に便乗する」という意味が中心です。
He rose through the company by riding on his boss’s coattails.
彼は上司の影響力に便乗して社内で出世しました。
しゅみすけ(大山俊輔)
ぱっと英語で言うなら
He uses someone else’s power.
彼は他人の力を利用しています。
「偉そうにする」まで含めるなら、次が自然です。
He acts tough because his boss is powerful.
彼は上司に力があるので強気に振る舞っています。
初心者でも言える簡単な英語

- He uses someone else’s power.(彼は他人の力を使っています)
- He is not strong by himself.(彼自身は強くありません)
- His boss is powerful.(彼の上司には力があります)
- That is why he acts tough.(だから彼は強気に振る舞います)
- People are afraid of his boss, not him.(人々が恐れているのは彼ではなく上司です)
しゅみすけ(大山俊輔)
会話例
上司の権力を利用している場面
A: Why is he so rude to everyone?
B: His boss is very powerful.
A: So he uses his boss’s power?
B: Exactly. He is not strong by himself.
A: なぜ彼はみんなにあんなに失礼なのですか?
B: 彼の上司に大きな力があるからです。
A: 上司の力を利用しているのですか?
B: その通りです。彼自身が強いわけではありません。
有名人との関係を利用する場面
A: He always talks about his famous friend.
B: Yes. He rides on his friend’s coattails.
A: Does that help his business?
B: It seems so.
場面別の使い分け
- 借り物で自分を立派に見せる:in borrowed plumes
- 強者のふりをする:an ass in a lion’s skin
- 成功者に便乗する:ride on someone’s coattails
- 権力を利用すると簡単に言う:use someone else’s power
- 後ろ盾で強気になる:act tough because someone powerful is behind him
まとめ|誰の力で強く見えるのかを英語にする
「虎の威を借る狐」に完全一致する現代英語の定番ことわざはありません。古い表現を無理に使うより、次のように意味を分けて伝えましょう。
He uses someone else’s power.
He is not strong by himself.
He acts tough because his boss is powerful.
「本人の力ではない」「後ろ盾が強い」「そのために偉そうにする」と順番に説明すれば、中学英語だけでも十分にニュアンスを再現できます。








