「藪をつついて蛇を出す」は英語で?stir up a hornet’s nestの意味

藪をつついて小さな蛇が出てきて驚く女性のイラスト

余計なことをして、自分から問題や災いを引き起こすことを「藪をつついて蛇を出す」と言います。英語では、厄介な反応を引き起こすなら stir up a hornet’s nest、自分から面倒を招くなら ask for trouble が近い表現です。

初心者の方は、Don’t stir up trouble.(問題をかき立てないで)や Leave it alone.(そのままにしておいて)と簡単に言っても十分に伝わります。

「藪をつついて蛇を出す」の意味

「藪をつついて蛇を出す」は、しなくてもよいことをしたために、隠れていた問題や災いを自分から引き起こすことのたとえです。「藪蛇」と短く言うこともあります。

たとえば、すでに収まっていた話を蒸し返して争いになる、余計な質問をして新しい仕事を増やす、触れなくてもよい問題に触れて反発を招く、といった場面で使えます。

「藪をつついて蛇を出す」は英語でどう言う?

  • stir up a hornet’s nest:危険な反発や大騒ぎを引き起こす
  • ask for trouble:自分から面倒を招く
  • stir up trouble:問題をかき立てる
  • open a can of worms:複雑な問題を新たに持ち出す
  • leave well enough alone:うまく収まっているものに手を出さない

どれも意味は近いものの、焦点が少しずつ違います。日本語のことわざと完全に一致する一つの表現を探すより、起きた問題に合わせて選びましょう。

stir up a hornet’s nest の意味

stir up a hornet’s nest は、直訳すると「スズメバチの巣をかき回す」です。危険な相手や問題を刺激して、強い反発や大騒ぎを引き起こすことを表します。動物は違いますが、「藪をつついて蛇を出す」とよく似た比喩です。

His comments stirred up a hornet’s nest.
彼の発言は大きな反発を引き起こしました。

If you ask about that issue, you may stir up a hornet’s nest.
その問題について尋ねると、藪蛇になるかもしれません。

ask for trouble の意味と使い方

ask for trouble は、直訳すると「トラブルを求める」です。危険または余計な行動をして、当然のように面倒を招くことを表します。

Bringing up that old argument is asking for trouble.
昔の口論を持ち出すのは、自分から面倒を招くようなものです。

You are asking for trouble if you ignore the warning.
その警告を無視すれば、トラブルを招くことになります。

大騒ぎや反発を強調する stir up a hornet’s nest よりも、日常会話で広く使える表現です。

open a can of worms との違い

open a can of worms は「虫の入った缶を開ける」という比喩で、一つの話題に触れた結果、次々と複雑な問題が出てくることを表します。

Changing the contract could open a can of worms.
契約を変更すると、次々と複雑な問題が出てくるかもしれません。

「災いを招く」というより、収拾しにくい複数の問題を新たに生むニュアンスが中心です。

問題を起こす前に止める英語

まだ余計な行動をしていない相手へ「藪蛇になるからやめておこう」と言うなら、次の表現が便利です。

Leave well enough alone.
今うまくいっているものは、そのままにしておきましょう。

Don’t stir things up.
話をかき回さないでください。

Let’s not bring that up again.
その話はもう持ち出さないようにしましょう。

しゅみすけ(大山俊輔)

すでに問題を起こした後なら stir up a hornet’s nest や ask for trouble、起こす前に止めるなら Leave it alone. や Let’s not bring that up. が自然です。行動の前後で表現を分けると使いやすくなります。

ぱっと英語で言うなら

You may stir up a hornet’s nest.
藪をつついて蛇を出すことになるかもしれません。

That is asking for trouble.
それは自分から面倒を招くようなものです。

もっと簡単に止めるなら、次の一言で十分です。

Leave it alone.
そのままにしておいてください。

初心者でも言える簡単な英語

藪をつついて蛇を出すを Don't stir up trouble. で表すイラスト

  • Leave it alone.(そのままにしておいてください)
  • Don’t stir up trouble.(問題をかき立てないでください)
  • It may cause a problem.(問題を起こすかもしれません)
  • Do not ask about it.(それについて尋ねないでください)
  • Let’s not talk about it again.(その話はもうしないようにしましょう)

しゅみすけ(大山俊輔)

難しいイディオムが出なくても、It may cause a problem. と Leave it alone. の二文で十分です。「問題になるかもしれない」「だから触らないで」と順番に言えば、ことわざの意図まで伝わります。

会話例

職場で昔の問題を蒸し返しそうな場面

A: Should we ask the manager about the old complaint?
B: I don’t think so. It may stir up a hornet’s nest.
A: So we should leave it alone?
B: Yes. The problem is already over.

A: 昔の苦情についてマネージャーに尋ねるべきでしょうか?
B: やめたほうがよいと思います。藪蛇になるかもしれません。
A: そのままにしておくべきですか?
B: はい。その問題はすでに終わっています。

余計な質問で仕事が増えそうな場面

A: I want to ask if there are any other reports to finish.
B: Be careful. You may be asking for trouble.
A: You think they will give us more work?
B: Probably.

場面別の使い分け

  • 強い反発や大騒ぎを起こす:stir up a hornet’s nest
  • 自分から面倒を招く:ask for trouble
  • 複雑な問題を次々に生む:open a can of worms
  • 話や感情をかき立てる:stir things up
  • 今の状態を触らずにおく:leave well enough alone

まとめ|問題を起こした後か、起こす前かで選ぶ

「藪をつついて蛇を出す」に近い英語は、状況によって次のように使い分けます。

stir up a hornet’s nest
ask for trouble
open a can of worms

初心者の方は、It may cause a problem. Leave it alone. と二文に分ければ、余計な行動を避けようという意味を簡単に伝えられます。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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