
「励ます」を英語にしようとして、まず encourage を思い浮かべる方は多いでしょう。もちろん正解ですが、相手が落ち込んでいるのか、挑戦をためらっているのか、長く支えたいのかで、自然な英語は変わります。
この記事では、初心者でも迷わないように encourage・cheer up・support の違いを整理します。「頑張って」「応援しているよ」を英語で言いたいときにも使える表現を、場面別の例文と一緒に見ていきましょう。
Contents
「励ます」は英語で?まずは3つの違い

encourage
行動する勇気や自信を与え、相手の一歩を後押しする。
cheer up
落ち込んでいる相手の気分を明るくする。
support
精神面・実務面などで相手を継続的に支える。
迷ったときは、行動を促すなら encourage、気分を明るくするなら cheer up、そばで支えるなら support と考えると整理しやすいです。
encourage|一歩踏み出す勇気を与える
encourage は、相手に自信を与えたり、何かをするよう後押ししたりするときの基本語です。日本語では「励ます」のほか、「促す」「勧める」と訳されることもあります。
My teacher encouraged me to speak English.
先生は私に英語を話すよう励ましてくれました。
「人に〜するよう勧める」は encourage+人+to+動詞 の形です。
- I encouraged her to apply for the job.
私は彼女にその仕事へ応募するよう勧めました。 - His words encouraged me.
彼の言葉に励まされました。 - Thank you for encouraging me.
励ましてくれてありがとう。
encouragementもよく使う
名詞の encouragement は「励まし」です。words of encouragement なら「励ましの言葉」という意味になります。
I really needed some encouragement.
私には励ましが必要でした。
cheer up|落ち込んだ気分を明るくする
cheer up は、悲しい・元気がない・落ち込んでいる人を元気づけるときに使います。行動を促すというより、相手の気分に焦点がある表現です。
- I tried to cheer her up.
私は彼女を元気づけようとしました。 - This song always cheers me up.
この曲を聴くといつも元気になります。 - Your message cheered me up.
あなたのメッセージで元気が出ました。
「Cheer up!」だけだと強く聞こえることも
命令形の Cheer up! は「元気出して!」ですが、深く悩んでいる相手には「そんなに落ち込まないで」と気持ちを軽く扱われたように聞こえる場合があります。そんなときは、まず共感する表現が安心です。
- I’m here for you.
いつでもそばにいるよ。 - Take your time.
ゆっくりでいいよ。 - That sounds really hard.
それは本当につらそうだね。
cheer upとcheer onの違い
よく似ていますが、cheer up は「気分を明るくする」、cheer someone on は試合や発表などで「声援を送る・応援する」です。
We cheered her on during the race.
私たちはレース中、彼女に声援を送りました。
つまり、落ち込んだ友達を元気づけるなら cheer her up。走っている友達に「いけー!」と声援を送るなら cheer her on です。
support|継続的に支える・応援する
support は、一度だけ励ますというより、相手の味方として支え続けるイメージです。精神的な支えだけでなく、実務的・経済的な支援にも使えます。
- I’ll support you no matter what.
何があってもあなたを支えるよ。 - Thank you for always supporting me.
いつも支えてくれてありがとう。 - My family supported my decision.
家族は私の決断を支持してくれました。
なお、support の直後には人や物を置きます。support to you ではなく、support you が自然です。
「応援する」の英語も場面で変わる
日本語の「応援する」は便利ですが、英語では何をどう応援するかによって表現を選びます。
- support a team:チームを支持・応援する
- cheer for a team:チームに声援を送る
- cheer someone on:頑張っている人に声援を送る
- root for someone:人の成功を願って応援する(主にアメリカ英語のカジュアル表現)
I’m rooting for you!
応援しているよ!
場面別|相手を励ます自然なひとこと
面接や発表の前で緊張している人に
- You’ve got this!
あなたならできるよ! - I believe in you.
あなたを信じているよ。 - Good luck!
頑張ってね!
すでに頑張っている人に
- Keep going!
その調子で続けて! - You’re doing great.
よく頑張っているよ。 - Keep it up!
その調子!
失敗して落ち込んでいる人に
- That must be hard.
それはつらいよね。 - One mistake doesn’t define you.
一度の失敗であなたの価値は決まらないよ。 - I’m here for you.
いつでもそばにいるよ。
「頑張って」はDo your bestだけではない
日本語の「頑張って」を毎回 Do your best! にすると、すでに頑張っている相手には「もっと努力して」と聞こえることがあります。状況に合わせて次のように言い換えると自然です。
- Good luck!:試験・面接・本番の前に
- You can do it!:できると背中を押す
- You’ve got this!:あなたなら大丈夫
- Keep it up!:今の調子を続けて
- Take your time.:焦らなくていいよ
紹介した英語が出てこないときは?初心者向けの簡単な言い換え
会話中に encourage や cheer up が出てこなくても大丈夫です。短い基本表現だけで、相手を十分に励ませます。
- You can do it!(できるよ!)
- I believe in you.(信じているよ)
- I’m here for you.(そばにいるよ)
- Keep going.(続けてみて)
- It’s okay.(大丈夫だよ)
- Take your time.(ゆっくりでいいよ)
大切なのは難しい単語ではなく、相手の状況に合うひとことを選ぶことです。迷ったら I’m here for you. のように、味方であることを伝えるだけでも温かい励ましになります。
よくある間違いをチェック
- × encourage her try → ○ encourage her to try
- × encourage to her → ○ encourage her
- × cheer up her → ○ cheer her up
- × support to her → ○ support her
- cheer up(元気づける)と cheer on(声援を送る)を混同しない
特に代名詞を使う場合、cheer her up / cheer me up のように、目的語は cheer と up の間に置きます。
会話例で使い方を確認しよう
A: I’m really nervous about tomorrow’s interview.
明日の面接、本当に緊張する。
B: You’ve got this. I believe in you.
あなたなら大丈夫。信じているよ。
A: I didn’t pass the exam.
試験に受からなかった。
B: I’m sorry. That must be hard. I’m here for you.
それはつらいね。いつでもそばにいるよ。
A: I’m thinking about studying abroad, but I’m scared.
留学を考えているけど、怖いんだ。
B: I’d encourage you to give it a try. I’ll support you.
挑戦してみるといいと思うよ。応援するから。
まとめ|何を励ましたいかで英語を選ぼう
- encourage:行動する勇気を与え、背中を押す
- cheer up:落ち込んだ気分を明るくする
- support:味方として継続的に支える
- cheer on:頑張っている人に声援を送る
「励ます」を一語で訳そうとせず、行動・気分・継続的な支えのどれを伝えたいか考えるのがコツです。短い You’ve got this! や I’m here for you. も、日常会話ではとても自然で心強い表現。まずはひとつ、身近な人への励ましに使ってみてください。










