take upの意味は?「始める・場所を取る・取り上げる」の使い方

女性がギターを新しい趣味として始めるtake upのイメージ

take up は、日常会話でよく使われる多義的な句動詞です。代表的な意味は「趣味・活動を始める」「時間・場所を占める」「話題や問題を取り上げる」「申し出を受ける」です。

I took up yoga last year.
私は昨年、ヨガを始めました。

This table takes up too much space.
このテーブルは場所を取りすぎます。

日本語訳はばらばらに見えますが、共通する感覚は「下にあったものを持ち上げ、自分の活動・空間・議題の中に載せる」です。この記事では、take up の意味のつながり、目的語の位置、start・occupy・bring up との違い、自然な例文まで解説します。

take upの基本イメージ

take は「手に取って自分の側へ動かす」、up は「上へ・活動状態へ」という感覚を持ちます。take up は、何かを拾い上げて自分の生活や時間、空間、議題の中へ入れるイメージです。

  • 活動を自分の生活に取り入れる → 趣味・仕事などを始める
  • 物や用事が空間・時間を取り込む → 占める
  • 問題を議題の上に載せる → 取り上げる
  • 申し出を自分のものとして受け取る → 応じる

しゅみすけ(大山俊輔)

訳を一つずつ暗記するより、「何かを持ち上げて、自分の活動や範囲に入れる」と捉えると、多くの意味を一本につなげられます。

意味1:趣味・活動・仕事などを始める

take up + 趣味・活動 で、「新しく始める」「本格的に取り組み始める」という意味です。特に、継続する活動を生活の一部として始める場面に合います。

She took up tennis after moving to Tokyo.
彼女は東京へ引っ越したあと、テニスを始めました。

I’m thinking of taking up photography.
写真を始めようかと考えています。

He took up teaching in his thirties.
彼は30代で教職に就きました。

My father has taken up gardening since retiring.
父は退職してからガーデニングを始めました。

take upとstartの違い

start は一回の動作から長期の活動まで広く使える一般的な「始める」です。take up は、新しい趣味・活動・職業などを自分の生活へ取り入れ、ある程度続ける響きがあります。

  • I started reading the book.
    その本を読み始めました。
  • I took up reading as a hobby.
    趣味として読書を始めました。

一度きりの作業を開始しただけなら start が自然です。新しい習慣を始める表現には、直前に紹介した take to doing の使い方 もありますが、take to doing は「しだいに習慣になった」、take up は「活動を新たに始めた」に焦点があります。

意味2:時間・場所を占める

物が空間を使ったり、用事が時間を使ったりする場合、take up + space / room / time を使います。

The sofa takes up most of the living room.
そのソファはリビングの大半を占めています。

These files take up a lot of space on my phone.
これらのファイルは携帯電話の容量をかなり使います。

The meeting took up the whole afternoon.
その会議で午後が丸々つぶれました。

I won’t take up any more of your time.
これ以上お時間を取りません。

最後の例のように、人の時間を使わせることにも使えます。丁寧な会話では Thank you for letting me take up some of your time. のようにも言えます。

take upとoccupyの違い

occupy も「占める」ですが、やや硬く、場所・地位・注意などを占有することを客観的に述べます。日常会話で家具や荷物が場所を取る、会議が時間を取ると言うなら take up が自然です。

  • The boxes take up too much room.(日常的)
  • The offices occupy two floors.(客観的・やや硬い)

take upの始める・場所を取る・取り上げる・申し出を受けるを表す比較図

意味3:話題・問題・課題を取り上げる

問題や案件を、話し合い・検討・処理の対象として「取り上げる」意味でも使います。

We’ll take up this issue at the next meeting.
この問題は次回の会議で取り上げます。

The committee took up the proposal yesterday.
委員会は昨日、その提案を審議しました。

I’d like to take this matter up with my manager.
この件を上司と話し合いたいです。

take something up with someone は「ある問題を人に持ちかける・その人と話し合う」という重要な形です。

take upとbring upの違い

bring up は、会話の中で話題を「持ち出す・切り出す」ことに焦点があります。take up は、話題や案件を正式に検討・処理の対象として扱い始める響きがあります。

  • She brought up the budget during lunch.
    彼女は昼食中に予算の話を持ち出しました。
  • The board will take up the budget next week.
    取締役会は来週、予算案を審議します。

意味4:申し出・招待・挑戦を受ける

take someone up on + offer / invitation / challenge で、「人の申し出・招待・挑戦を受ける」という意味です。目的語の人は take と up の間に置き、受ける内容は on の後ろに置きます。

I’ll take you up on your offer.
その申し出、お受けします。

She took me up on my invitation to lunch.
彼女は私の昼食の誘いに応じてくれました。

He took them up on the challenge.
彼は彼らの挑戦を受けました。

また、take up an offer のように、人を示さず「申し出を受ける」と言う形もあります。

Only ten customers took up the offer.
その特典を利用した顧客は10人だけでした。

意味5:衣服を短くする

裁縫では take up a dress / trousers で「裾を上げて短くする」という意味になります。主にイギリス英語で見られ、アメリカ英語では hemshorten も一般的です。

Could you take up these trousers by two centimeters?
このズボンの裾を2センチ上げてもらえますか。

意味6:再開する・続きから始める

中断していた話・作業・物語などを「続きから再開する」という、やや硬めの用法もあります。

Let’s take up where we left off yesterday.
昨日中断したところから再開しましょう。

The second volume takes up the story ten years later.
第2巻は10年後から物語を再開します。

目的語の位置:take it upになる

take up が分離可能な意味では、名詞は両方の位置に置けます。

  • take up a new hobby
  • take a new hobby up

ただし、目的語が代名詞なら必ず間に置きます。

I took it up last year.
× I took up it last year.

一方、take someone up on an offer はこのまとまりで覚えましょう。

場面別の自然な例文

趣味・学び

Why don’t you take up a musical instrument?
何か楽器を始めてみたらどうですか。

She took up English again after a ten-year break.
彼女は10年のブランク後、英語学習を再開しました。

仕事・会議

This task shouldn’t take up much time.
この作業にはそれほど時間がかからないはずです。

Please take the complaint up with customer service.
その苦情はカスタマーサービスに相談してください。

家・デジタル

The old cabinet takes up too much space.
古い棚は場所を取りすぎます。

Videos take up most of my storage.
動画がストレージの大半を使っています。

日本人が間違えやすいポイント

1.「趣味を始める」でdoingを直接置かない

take up の後ろには、通常、活動を表す名詞を置きます。

She took up swimming.
She took up to swim.

swimming はここでは活動名として働いています。

2.代名詞をtake upの後ろに置かない

It takes up too much room.
Turn it down if you don’t want to take it up.
× take up it

3.take upとtake toを混同しない

  • She took up painting.:絵を描くことを新しく始めた
  • She took to painting.:絵を描くことが習慣になった/気に入った

4.take upとtake part inを混同しない

take up は活動を新しく始めること、take part in はすでにある活動に参加することです。参加表現の違いは take part in・join・attend・participate in の違い で詳しく解説しています。

簡単な英語で言い換えるなら

  • start a hobby / activity:趣味・活動を始める
  • use space / time:場所・時間を使う
  • discuss / deal with an issue:問題を取り上げる
  • accept an offer:申し出を受ける
  • make clothes shorter:服を短くする
  • continue:再開する・続きを行う

This desk takes up too much room.
This desk uses too much room.

I’ll take you up on that offer.
I’ll accept your offer.

しゅみすけ(大山俊輔)

会話中に多義語が出てこなくても大丈夫です。start、use、discuss、accept のような中学英語に言い換えれば、意味は十分に伝わります。

take upのまとめ

  • 基本イメージは「持ち上げて、自分の活動・範囲の中へ入れる」
  • 趣味・活動を新しく始める
  • 時間・場所・容量を占める
  • 問題・話題を検討対象として取り上げる
  • take someone up on an offer で「人の申し出に応じる」
  • 衣服の裾を上げる、話や作業を再開する意味もある
  • 代名詞は take it up の語順にする

take up は意味が多い句動詞ですが、「何かを拾い上げ、活動・時間・空間・議題の中へ載せる」という共通感覚を押さえると理解しやすくなります。

英熟語や句動詞を体系的に学びたい方は、英熟語・イディオム・定型表現の総合ガイドもあわせてご覧ください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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