as … as possibleの意味は?as soon as possible・as you canとの違い

as ... as possible(できるだけ〜)の意味を表すイラスト

as … as possibleは「できるだけ〜」「可能な限り〜」という意味の定型表現です。as soon as possible(できるだけ早く)、as much as possible(できるだけ多く)、as carefully as possible(できるだけ注意深く)のように、2つのasの間へ形容詞または副詞を入れて使います。

この表現のポイントは、単に「とても〜」と言うのではなく、その状況で現実的に可能な上限までという範囲を示すことです。時間・量・速さ・丁寧さなど、いろいろな尺度に使える便利な型です。

しゅみすけ(大山俊輔)

as … as possibleは、真ん中の言葉を入れ替えるだけで表現が一気に増えます。「possible=その状況で可能なところまで」と捉えると、丸暗記せずに使えるようになりますよ。

as … as possibleの意味と基本の形

意味
as+形容詞+as possible できるだけ〜な状態で as simple as possible
as+副詞+as possible できるだけ〜に行う as quickly as possible
as+much/many+as possible できるだけ多く as much information as possible

最初のasは程度を示し、2つ目のasは比較の基準につなげます。普通の同等比較ならas tall as Tom(トムと同じくらい背が高い)のように具体的な基準を置きます。as tall as possibleでは、その基準がpossible=可能な範囲になります。

  • Please keep your explanation as simple as possible.
    説明はできるだけ簡単にしてください。
  • We need to finish this as quickly as possible.
    これをできるだけ早く終える必要があります。
  • Try to be as specific as possible.
    できるだけ具体的にしてください。

なぜ「できるだけ〜」という意味になる?

as A as Bは「Bと同じ程度にA」という比較の型です。Bの位置にpossibleを置くと、「可能であるのと同じ程度まで」つまり可能な限界までAという意味になります。

たとえばas soon as possibleは「可能であるのと同じくらい早く」から「可能な限り早く」へ、as carefully as possibleは「可能な範囲いっぱいまで注意深く」へつながります。

ここでいう上限は世界記録のような絶対的な最大値ではありません。予定・能力・安全性・相手の都合などを含めた、その場で実現できる範囲です。

as soon as possibleなどas ... as possibleの代表例を示す図解
asとasの間へ、早さ・量・速さ・注意深さなどの尺度を入れます。

よく使うas … as possibleの表現

as soon as possible:できるだけ早く

開始時刻や対応時期について「可能な限り早く」と伝える最頻出表現です。

  • Please reply as soon as possible.
    できるだけ早く返信してください。
  • I’ll call you back as soon as possible.
    できるだけ早く折り返します。
  • We need to make a decision as soon as possible.
    できるだけ早く決定を下す必要があります。

ただし、依頼文で使うと急かしている印象になる場合があります。相手の都合を尊重したいときは、at your earliest convenienceの意味と丁寧な言い換えも参考にしてください。

as quickly as possible:できるだけ速く

soonは「いつ行うか」という時期、quicklyは「どのような速さで行うか」という動作の速度に焦点があります。

  • She finished the report as quickly as possible.
    彼女はできるだけ速く報告書を仕上げました。
  • Move away from the door as quickly as possible.
    できるだけ速くドアから離れてください。

as much as possible:できるだけ多く/可能な限り

muchは量や程度を表します。目的語を置かずに「可能な限り」という副詞的なまとまりとしても使えます。

  • Try to speak English as much as possible.
    できるだけ多く英語を話してみてください。
  • Get as much rest as possible.
    できるだけ十分に休んでください。
  • We reused as much material as possible.
    私たちはできるだけ多くの資材を再利用しました。

as many … as possible:できるだけ多くの〜

数えられる名詞にはmanyを使い、名詞をmanyの直後に置きます。

  • Ask as many questions as possible.
    できるだけ多く質問してください。
  • I’d like to meet as many people as possible.
    できるだけ多くの人に会いたいです。

as carefully/clearly/simply as possible

  • Read the instructions as carefully as possible.
    説明書をできるだけ注意深く読んでください。
  • Please explain the problem as clearly as possible.
    問題をできるだけ明確に説明してください。
  • Keep the design as simple as possible.
    デザインはできるだけシンプルにしてください。

形容詞と副詞はどう選ぶ?

名詞や主語の状態を説明するなら形容詞、動作のやり方を説明するなら副詞を使います。

説明するもの 使う語 例文
説明の状態 simple(形容詞) Keep it as simple as possible.
作業の速さ quickly(副詞) Finish it as quickly as possible.
情報の正確さ accurate(形容詞) The data must be as accurate as possible.
運転の注意深さ carefully(副詞) Drive as carefully as possible.

Be as quiet as possible.ではbe動詞の後で主語の状態を表すため形容詞quietSpeak as quietly as possible.ではspeakという動作を説明するため副詞quietlyです。

as … as possibleとas … as you canの違い

as … as you canも「できるだけ〜」を表します。基本的な意味はよく似ていますが、焦点が少し異なります。

表現 主な焦点 響き
as … as possible 状況全体で可能な範囲 中立的・文章でも使いやすい
as … as you can 相手本人の能力・努力 会話的・直接的
  • Please come as soon as possible.
    可能な限り早く来てください。
  • Come as soon as you can.
    あなたが来られる範囲で、できるだけ早く来てください。

多くの場面で言い換えられますが、主語を変えればas … as I canas … as we canのように人称も変わります。一方、as … as possibleは主語に左右されません。

しゅみすけ(大山俊輔)

possibleは「状況として可能か」、you canは「あなたができるか」に少し焦点が寄ります。厳密に分けすぎなくても大丈夫ですが、この感覚があると自然に選びやすくなります。

ASAPの意味と使うときの注意

ASAPas soon as possibleの略です。チャットや社内メールなどでよく使われ、発音は文字を一つずつ読む場合と「エイサップ」のように読む場合があります。

  • Can you send me the file ASAP?
    そのファイルをできるだけ早く送ってもらえますか?
  • We need to fix this ASAP.
    これを至急直す必要があります。

便利な反面、相手への命令や強い催促に聞こえることがあります。顧客や目上の人への正式な依頼では、理由や期限を具体的に伝えるほうが親切です。

よくある間違いと注意点

1.possibleを途中へ置かない

  • as soon as possible
  • × as possible soon as

possibleは比較の基準なので、基本的に2つ目のasの後ろへ置きます。

2.最上級と一緒にしない

  • as quickly as possible
  • × as quickest as possible

as … asの間には原級を使います。quickquicklyを置き、quickestにはしません。

3.muchとmanyを混同しない

  • as much time as possible(できるだけ多くの時間)
  • as many examples as possible(できるだけ多くの例)

数えられない名詞にはmuch、数えられる複数名詞にはmanyを使います。

4.「できるだけ〜しない」はas little/few as possible

  • Use as little sugar as possible.
    砂糖はできるだけ少なく使ってください。
  • Make as few changes as possible.
    変更はできるだけ少なくしてください。

量を最小限にしたいときは、不可算名詞にlittle、可算名詞にfewを使います。

場面別の自然な例文

仕事・ビジネス

  • Please provide as much detail as possible.
    できるだけ詳しい情報をお知らせください。
  • Let’s keep the meeting as short as possible.
    会議はできるだけ短くしましょう。
  • The figures need to be as accurate as possible.
    数字は可能な限り正確である必要があります。

英語学習

  • Listen to English as often as possible.
    できるだけ頻繁に英語を聞いてください。
  • Use new expressions as much as possible.
    新しい表現をできるだけ多く使ってください。
  • Make your answer as clear as possible.
    答えをできるだけ明確にしてください。

旅行・日常生活

  • Pack as lightly as possible.
    荷物はできるだけ軽くしてください。
  • We left home as early as possible.
    私たちはできるだけ早く家を出ました。
  • Stay as close to the group as possible.
    できるだけグループの近くにいてください。

まとめ

as … as possibleは「その状況で可能な上限まで〜」を表す、応用範囲の広い定型表現です。

  • 基本の型:as+形容詞/副詞+as possible
  • 時期:as soon as possible
  • 量:as much/many as possible
  • 動作の速さ:as quickly as possible
  • 状態:as simple/clear as possible
  • 本人の能力を意識するなら:as … as you can
  • 少なさを表すなら:as little/few as possible

真ん中の語を入れ替えれば、仕事・旅行・日常会話・英語学習のどの場面にも応用できます。まずはPlease reply as soon as possible.Try to speak English as much as possible.をセットで声に出してみましょう。

英熟語・定型表現を体系的に学びたい方は、英熟語・句動詞・イディオム・定型表現の違いと覚え方もあわせてご覧ください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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