let go (of)の意味は?let it goの使い方とrelease・give upとの違い

let go (of)(手を離す・手放す)の意味を解説するアイキャッチ画像

let go (of) は、手に持っている物を「離す」だけでなく、過去・怒り・執着などを「手放す」ときにもよく使う表現です。

たとえば、子どもに危ない物を離してほしいなら Let go of it.。忘れられない失敗を引きずっている人には You need to let it go. と言えます。

どちらにも共通するのは、それまでつかんでいたものを、もうつかまないという感覚です。この記事では、let golet go of の形の違い、物理的・心理的な用法、release・give up・move onとの違いまで、自然な例文とともに解説します。

let go (of)の基本的な意味

let go (of) の主な意味は次の2つです。

  • 物理的に手を離す・放す
  • 感情・過去・執着などを手放す

Let go of my arm.
私の腕を離して。

It’s time to let go of the past.
そろそろ過去を手放すときです。

「離す」と「手放す」は別々の訳に見えますが、英語では同じイメージでつながっています。

しゅみすけ(大山俊輔)

let goは、心の中で握り続けているものから手を開くイメージです。日本語でも「執着を手放す」と言うので、感覚をつかみやすい表現ですね。

なぜlet goで「手放す」になる?

let は「〜させる」、go は「行く」です。直訳に近い感覚では、let goは対象が自分の手元から離れていくのを許すことになります。

物を強く握っている間、その物は動けません。手を開けば、相手や物は自由に離れていけます。この具体的な動きが、怒り・後悔・古い関係などを抱え続けるのをやめる意味にも広がりました。

let go ofが物理的に離すから気持ちを手放すへ広がるイメージ図

句動詞を「動詞+小さな単語」の動きから理解する考え方は、be-rize.comの英語の句動詞とは?基本動詞+前置詞をコアイメージで理解する方法でも詳しく解説されています。

let goとlet go ofの違い

目的語をどこに置くかで形が変わります。

目的語を言わないならlet go

何を離すのかが状況から明らかなときは、let goだけで使えます。

Hold on tight. Don’t let go.
しっかりつかまって。手を離さないで。

I was holding the rope, but I had to let go.
ロープを握っていましたが、手を離さなければなりませんでした。

名詞を続けるならlet go of+名詞

離す対象を名詞で示すときは、基本的にlet go of+名詞です。

Let go of the handle slowly.
ハンドルからゆっくり手を離してください。

She couldn’t let go of her anger.
彼女は怒りを手放せませんでした。

× Let go the handle. のように、普通の「離す」の意味でofを落とすのは避けましょう。

代名詞はlet it goもよく使う

すでに話題に出ている物事を指すなら、let it go が非常によく使われます。この形ではofを使いません。

It was an honest mistake. Just let it go.
悪気のないミスだったんだから、もう気にしないで。

Let him go.
彼を行かせてあげて。/彼を解放して。

つまり、形を次のように整理できます。

  • let go:手を離す(目的語なし)
  • let go of the rope:ロープを離す
  • let it go:それを手放す・もう気にしない
  • let him go:彼を行かせる・解放する

物を「離す・放す」ときの使い方

まずは文字どおり、手や力を緩めて対象を離す用法です。

Please don’t let go of my hand in the crowd.
人混みでは私の手を離さないでね。

The dog wouldn’t let go of the toy.
その犬はおもちゃを放そうとしませんでした。

He let go of the suitcase and opened the door.
彼はスーツケースから手を離し、ドアを開けました。

Let go! You’re hurting me.
離して!痛いよ。

命令形の Let go! は状況によって強く響きます。穏やかに伝えるなら Could you let go of my arm, please? のように言えます。

感情・過去・執着を「手放す」ときの使い方

会話では、目に見えないものを心理的に握り続けるのをやめる意味でも頻繁に使われます。

過去や失敗を手放す

You made a mistake, but you have to let it go.
ミスはしたけれど、もう引きずらないほうがいいよ。

I’m trying to let go of what happened last year.
去年起きたことを手放そうとしています。

怒りや恨みを手放す

She finally let go of her anger toward her father.
彼女はようやく父親への怒りを手放しました。

It’s hard to let go when you still feel hurt.
まだ傷ついているときに気持ちを手放すのは難しいものです。

恋愛や人間関係を手放す

I know you still love him, but sometimes you have to let go.
まだ彼を愛しているのは分かるけれど、ときには手放さなければならないこともあります。

She wasn’t ready to let go of the relationship.
彼女はその関係を終わらせて前へ進む準備ができていませんでした。

この用法のlet goは、必ずしも「忘れる」ことではありません。出来事を覚えていても、それに支配されるのをやめるというニュアンスです。

場面別の自然な例文

日常生活

Let go of the button after the light turns green.
ライトが緑になったらボタンを離してください。

My daughter let go of the balloon by accident.
娘はうっかり風船を放してしまいました。

仕事

Good managers know when to let go of an old idea.
優れた管理職は、古い考えをいつ手放すべきか分かっています。

I need to let go of the idea that everything has to be perfect.
すべてが完璧でなければならないという考えを手放す必要があります。

恋愛・人間関係

He apologized, but she still couldn’t let go of the argument.
彼は謝りましたが、彼女はまだその口論を引きずっていました。

Letting go doesn’t mean that the relationship meant nothing.
手放すことは、その関係に意味がなかったということではありません。

海外旅行

Don’t let go of your bag on a crowded train.
混雑した電車ではバッグから手を離さないでください。

The instructor told me not to let go of the safety rope.
インストラクターは、安全ロープから手を離さないよう私に言いました。

let go・release・give up・move onの違い

let go:握るのをやめる・執着を手放す

let goは、物理的または心理的につかんでいたものを離すことに焦点があります。

Let go of the rope.
ロープを離して。

release:解放する・放出する

release はlet goよりもやや硬く、拘束から解放する、情報や製品を公開する、物質を放出するといった幅広い場面で使われます。

The police released him after questioning.
警察は事情聴取後、彼を釈放しました。

日常的に「私の腕を離して」なら Let go of my arm. のほうが自然です。

give up:努力・計画などを諦める

give up は、目標達成のための努力をやめる意味が中心です。

Don’t give up on your dream.
夢を諦めないで。

let go of a dream と言えば、その夢への執着や期待を手放す響きになります。単に努力を中止するgive upとは焦点が異なります。

move on:区切りをつけて前へ進む

move on は、過去の出来事から気持ちを切り替え、次の段階へ進むことです。

It took me months to move on after the breakup.
別れのあと、前を向くまでに何か月もかかりました。

let goが「握っているものを離す瞬間」に近いのに対し、move onは離したあとに前進することに重点があります。

よくある間違い

名詞の前のofを忘れる

× Let go my hand.
○ Let go of my hand.

ただし代名詞を目的語として「〜を行かせる・解放する」と言う場合は let him go の語順になります。

let it go ofとしない

× Let it go of.
○ Let it go.

「それを手放して」はlet it goで一まとまりです。一方、「その考えを手放して」なら Let go of that idea. と言います。

leave aloneと混同する

let go of は、つかんでいるものを離すこと。leave alone は、人や物に干渉せず「そっとしておく」ことです。

Let go of me.
私を離して。

Leave me alone.
私を一人にして。/放っておいて。

似た形でも意味は大きく違います。詳しくはleave aloneの意味とLeave me aloneの強さも参考にしてください。

何でも「忘れる」と訳さない

心理的なlet goは、記憶を消すことではありません。「考えない」「引きずらない」「受け入れて手放す」など、文脈に合わせて訳しましょう。

しゅみすけ(大山俊輔)

Let it go. は便利ですが、傷ついている相手に強く言うと「もう気にするな」と突き放して聞こえることがあります。I know it’s hard. など、共感の一言を添えると自然です。

let goがすぐ出なければ簡単な英語で言い換えよう

この表現が思い出せなくても、場面に合わせて簡単に言い換えられます。

  • Open your hand.
    手を開いて。
  • Don’t hold it anymore.
    もうそれを持たないで。
  • Stop thinking about it.
    もうそのことを考えるのをやめて。
  • Try to forget about the mistake.
    その失敗のことは忘れるようにしてみて。
  • It’s time to move forward.
    そろそろ前へ進むときだよ。

完全に同じニュアンスではありませんが、知っている単語で十分に意図を伝えられます。

関連表現

  • hold on to …:〜をしっかりつかんでおく、手放さない
  • move on:気持ちを切り替えて前へ進む
  • give up:諦める
  • release:解放する、放出する
  • let alone:〜は言うまでもなく、まして〜ない
  • leave alone:〜をそっとしておく

ほかの表現もまとめて確認したい方は、英熟語・定型表現の記事一覧をご覧ください。

まとめ

let go (of) の核は、これまでつかんでいたものを、もうつかまないことです。

  • 目的語なしなら let go
  • 名詞を続けるなら let go of+名詞
  • 「それを手放す」なら let it go
  • 物理的な物だけでなく、怒り・過去・執着にも使える
  • give upは努力を諦める、move onはその後で前へ進むことに重点がある

まずは Let go of my hand.It’s time to let it go. の2つを、具体的な場面と一緒に覚えてみてください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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