伝え方・情報を分かりやすくする英語|clarify・simplify・make it easier toの使い分け

伝え方や情報を分かりやすくする英語表現

「説明を分かりやすくする」「文章を読みやすくする」「音声を聞きやすくする」「画面を見やすくする」。日本語ではどれも「〜やすくする」と言えますが、英語では誰が何をしやすくなるのかによって表現が変わります。

迷ったときの基本は、make+対象+easier to+動詞です。ただし、説明ならclarify、複雑さを減らすならsimplify、文章ならrewrite、音声ならimprove the sound、画面ならimprove visibilityのように、対象に合う動詞のほうが短く自然な場合があります。この記事では、受け手に届くまでの流れに沿って使い分けを整理します。

先に結論:「何をしやすくするか」で英語を選ぶ

日本語 基本表現 自然な専用表現
分かりやすくする make it easier to understand clarify / simplify / explain clearly
読みやすくする make it easier to read rewrite / improve readability
聞きやすくする make it easier to hear speak clearly / improve the sound
見やすくする make it easier to see improve visibility / enlarge
覚えやすくする make it easier to remember make it memorable / use a mnemonic
使いやすくする make it easier to use improve usability / simplify
正確・具体的にする make it more accurate / specific correct / refine / clarify / flesh out

make it easier toは、変化後の「しやすさ」を説明する万能型です。一方、専用動詞はどんな作業をしたかまで含みます。意味が完全に同じというより、見る角度が違うと考えましょう。

しゅみすけ(大山俊輔)

「分かりやすくしてください」だけでは、文章を短くするのか、例を足すのか、声を明瞭にするのかが分かりません。英語では、受け手が困っている動作を先に考えると表現を選びやすくなります。

make it easier toの基本語順

基本形はmake+対象+easier to+動詞です。対象の後ろに「何をしやすくするか」を置きます。

  • We made the guide easier to understand.
    案内を分かりやすくしました。
  • I made the email easier to read.
    メールを読みやすくしました。
  • We made the recording easier to hear.
    録音を聞きやすくしました。
  • I made the buttons easier to see.
    ボタンを見やすくしました。

easyではなく比較級のeasierを使うのは、以前より「しやすい状態へ変えた」からです。また、make easier to read the emailではなく、make the email easier to readの順にします。

「分かりやすくする」:clarify・simplify・explain clearly

clarifyは曖昧な点を明確にする語です。情報量を減らすとは限りません。

  • I clarified the main point.
    要点を分かりやすく明確にしました。
  • Could you clarify what you mean?
    どういう意味か、もう少し明確にしてもらえますか?

simplifyは複雑さを減らして簡単にします。手順、規則、説明、デザインなどに使えます。

  • We simplified the instructions.
    説明書を分かりやすく簡単にしました。
  • I simplified the process into three steps.
    手順を3段階に簡略化しました。

explain clearlyは、内容そのものを作り直すより「話し方・説明の仕方」を明瞭にする表現です。clarify the ruleは規則の曖昧さをなくし、explain the rule clearlyは相手に伝わるよう説明する、という違いがあります。

「読みやすくする」:内容・文章・レイアウトを分ける

文章を書き直して読みやすくするならrewrite、読解のしやすさという性質を述べるならreadablereadabilityを使います。

  • I rewrote the paragraph in plain English.
    段落を平易な英語で書き直しました。
  • We made the report more readable.
    報告書をより読みやすくしました。
  • I improved the readability by adding headings.
    見出しを加えて読みやすさを改善しました。

文字を大きくする、行間を広げるなど見た目を整える場合は、内容をrewriteしたとは言いません。I increased the font size.I added more space between the lines.のように、実際の操作を言うほうが正確です。

「聞きやすくする」:話し方と音質を区別する

人の話し方を聞きやすくするならspeak clearly / slowly / more loudly、録音や通話の音質ならimprove the sound / audio qualityが自然です。

  • I spoke more slowly to make it easier to follow.
    話を追いやすいよう、もっとゆっくり話しました。
  • We improved the audio quality.
    音声を聞きやすくしました。
  • Could you speak a little more clearly?
    もう少しはっきり話してもらえますか?

make your voice easy to hearでも伝わりますが、声量の問題ならspeak up、発音や区切りの問題ならspeak clearlyのほうが具体的です。

説明・文章・音声・画面を分かりやすくする英語動詞の図解

「見やすくする・鮮明にする」:visibilityとsharpnessは別

画面や表示を見つけやすくするならimprove visibility。写真の輪郭をくっきりさせるならsharpen、品質全体を高めるならenhanceを使います。

  • I enlarged the text to make it easier to see.
    見やすくするために文字を大きくしました。
  • We improved the button’s visibility.
    ボタンを見つけやすくしました。
  • I sharpened the image.
    画像を鮮明にしました。

clearerは便利ですが、説明なら「明確」、音声なら「明瞭」、画像なら「鮮明」と対象によって意味が変わります。何を改善したのかまで伝えるなら、専用動詞を添えると誤解が減ります。

「覚えやすくする」:rememberとmemorableの違い

make it easier to rememberは学習・暗記をしやすくする表現です。make it memorableは、広告、名前、出来事などを印象に残るものにします。

  • I made the rule easier to remember with a rhyme.
    韻を使って規則を覚えやすくしました。
  • We made the slogan more memorable.
    スローガンをより印象に残るものにしました。
  • I use a mnemonic to remember the order.
    順番を覚えるために語呂合わせを使います。

memorableは「暗記が簡単」とは限りません。強い印象を残すというニュアンスなので、試験勉強の方法ならeasier to remembermnemonicが具体的です。

「使いやすくする・シンプルにする」:機能と手順を見る

make it easier to useは初心者にも使える基本表現です。製品やウェブサイトの操作性ならimprove usability、余分な工程を減らすならstreamlineが使えます。

  • We made the app easier to use.
    アプリを使いやすくしました。
  • I simplified the menu.
    メニューをシンプルにしました。
  • We streamlined the booking process.
    予約手続きを効率化しました。

keep it simpleは「複雑にしないで、そのままシンプルに保つ」という助言です。すでに複雑なものを簡単に変えるsimplify itとは、変化の有無が異なります。

「正確にする・具体的にする」:correct・refine・flesh out

誤りを直すならcorrect、細部を調整して精度を高めるならrefineです。

  • I corrected the figures.
    数値を訂正して正確にしました。
  • We refined the estimate.
    見積もりを調整して精度を高めました。

曖昧な指示を具体的にするならmake it more specificclarify。アイデアに詳細を加えて形にするならflesh outです。

  • I made the request more specific.
    依頼内容をより具体的にしました。
  • We fleshed out the plan with examples.
    例を加えて計画を具体化しました。

clarifyは曖昧さを取り除くこと、flesh outは不足している中身を足すことが中心です。

日常・仕事・旅行で使える例文

日常・学習

  • I divided the sentence into two parts to make it easier to understand.
    分かりやすくするため、文を二つに分けました。
  • I added a picture to make the word easier to remember.
    単語を覚えやすくするため、絵を加えました。

仕事

  • We simplified the chart for the meeting.
    会議用にグラフを分かりやすくしました。
  • I rewrote the subject line to make it clearer.
    分かりやすくするため、件名を書き直しました。
  • Could we make the deadline more specific?
    締め切りをもっと具体的にできますか?

旅行・接客

  • Could you explain that in simpler English?
    それをもっと簡単な英語で説明してもらえますか?
  • Could you speak more slowly?
    もっとゆっくり話してもらえますか?
  • Could you write it down for me?
    私のために書いてもらえますか?

この英語を知らなかったら?【しゅみすけ式】

clarify、readability、usabilityなどが出てこなくても、簡単な動作を並べれば十分伝えられます。

  • Please use shorter words and sentences.
    もっと短い単語と文を使ってください。
  • Please speak slowly and say each word clearly.
    ゆっくり話し、一語ずつはっきり言ってください。
  • Please make the letters bigger.
    文字をもっと大きくしてください。
  • Please add an example.
    例を加えてください。
  • Please tell me exactly when and where.
    いつ、どこなのかを正確に教えてください。

これらは「分かりやすくする」の一語訳ではなく、必要な改善を直接説明する表現です。しかし実際の会話では、抽象的にMake it clearer.と言うより、相手が直す場所を理解しやすいという利点があります。

しゅみすけ(大山俊輔)

専門語が出てこないときは、「短い文にする」「例を足す」「文字を大きくする」のように、相手にしてほしい操作を一つずつ伝えてください。そのほうが具体的で、仕事でも旅行でもすぐに使えます。

各表現を詳しく確認する

「○○にする」の基本動詞全体は、「○○にする」は英語で?状態を変える表現一覧で確認できます。

よくある質問

make it easy toとmake it easier toはどう違いますか?

make it easy toは「簡単な状態にする」、make it easier toは「今より簡単にする」という比較です。改善を表す場面ではeasierが自然です。

clearとsimpleは同じですか?

同じではありません。clearは意味や見え方が明瞭、simpleは構造や手順が複雑でない状態です。詳しい説明でもclearなことはあり、短い説明でも曖昧ならclearとは限りません。

「分かりやすい英語」はeasy Englishでよいですか?

初心者向けの簡単な英語ならsimple Englishplain Englishが自然です。説明が明瞭という意味ならclear Englisheasy-to-understand Englishを使えます。

clarifyは人を目的語にできますか?

通常はpoint、meaning、situation、requirementなど、明確にする内容を目的語にします。人に分かってもらうならclarify the point for herexplain it clearly to herとします。

まとめ

「〜やすくする」の基本はmake+対象+easier to+動詞です。ただし、説明ならclarifyやsimplify、文章ならrewrite、音声ならspeak clearlyやimprove the sound、画面ならimprove visibilityやsharpenと、対象に合う動詞を選ぶと自然です。難しい単語が出てこないときは、「短い文を使う」「例を足す」「文字を大きくする」のように、必要な操作を中学英語で直接伝えましょう。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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