今回は、2001年公開のイギリス・アメリカ合衆国のロマンティック・コメディ映画『ブリジット・ジョーンズの日記(原題:Bridget Jones’s Diary』をご紹介します!
思わず笑ってしまい、共感しながら、ふと自分を主人公のブリジットに重ねてしまう――そんな等身大の女性を描いた作品です!
Contents
『ブリジット・ジョーンズの日記』ってどんな映画?
ヘレン・フィールディングの大ヒット小説を基にしたこの作品は、30代半ばの独身女性ブリジット・ジョーンズ(レニー・ゼルウィガー)が主人公。恋愛やダイエットに悩みながらも、等身大の自分を大切にし、成長していく姿を描いています。
『ノッティングヒルの恋人』の監督が手掛け、ヒュー・グラントとコリン・ファースが登場するロマンティックなストーリーは、笑いと感動がいっぱい!
ブリジットのダイアリーを通して心情がリアルに描かれ、共感しながら楽しめ、観終わったあとに心がほっこりする作品です。
『ブリジット・ジョーンズの日記』のあらすじは?
ロンドンの出版社に勤める32歳の独身女性、ブリジット。実家でバツイチのマーク(コリン・ファース)と出会うが、印象は最悪。その後、日記をつけ始め、自分を変えようと決意する。憧れの上司ダニエル(ヒュー・グラント)と関係を持つが、彼には婚約者がいることが判明。傷心のブリジットの前に、再びマークが現れ、3人の関係が複雑に絡み始める。
『ブリジット・ジョーンズの日記』から学ぶ日常英会話
仕事に恋にダイエットに! 頑張る30代女性のリアルな日常を描いた本作、ブリジット達の会話には、「こんな英語が話せたらカッコイイ!」と思えるネイティブらしい英語がたくさん出てきます。
今回は、その中から覚えて便利な「仮定法過去」の使い方と、「Me too」 よりも少し洗練された表現「Likewise」の使い方を紹介します。
現実じゃないからこそ面白い!妄想を自由に言葉にできる「仮定法過去」
Colin:That’s not the Pamela I knew. That’s cruel.
あのパメラが…信じられん。
Bridget:Oh , still, could be a golden opportunity.If you spent the entire party flirting with other women, it would drive mum wild wih jealousy.
絶好のチャンスかもよ。パーティーの間ずっと他の女性といちゃついてたら、お母さん嫉妬で気が狂っちゃうかも。
If you spent the entire party flirting with other women, it would drive mum wild wih jealousy.
もしパーティーの間ずっと他の女性といちゃついてたら、お母さん嫉妬で気が狂っちゃうかも。
この文で使われているのは仮定法過去です。
❓ 仮定法とは?
仮定法とは、現実にはあり得ないことや、実際の状況に反することを言いたいときに使います。
例えば、「もし今お金があったら…」 や 「もし明日休みなら…」 などです。
仮定法過去は、以下のように使います:
📚<公式>
If + 主語 + 動詞の過去形 ~, 主語 + 助動詞の過去形 + 動詞の原形 ~
📝例文:
・If I were a bird, I would fly to you.
もし私が鳥だったら、あなたのもとまで飛んでいくのに。
・If tomorrow were my day off, I would drink until morning.
もし明日がお休みなら、朝まで飲めるのに。
・If I had more money, I would travel around the world.
もっとお金があれば、世界一周旅行に行くのに。
・If I could go back to my student days, I would study harder.
もし学生時代に戻れたら、もっと真面目に勉強するのに。
映画のセリフでブリジットが父親に言った
If you spent the entire party flirting with other women, it would drive mum wild with jealousy.
は、「パパがママ以外の女性といちゃつくなんて、できっこないわ!」 ということを、仮定法過去を使って暗に伝えているわけです。
🤔「Will」との違いは?
仮定法過去と「will」の違いは、現実的な予測と反対のシチュエーションを想像する点です。
■Will
If she studies hard, she will pass the test.
→彼女が一生懸命勉強したら、試験に受かるだろう。(現実的な予測)
■仮定法過去
If she studied hard, she would pass the test.
→彼女が一生懸命勉強したら、試験に受かるのに…(実際には勉強してない=現実には起こらなそう)
🎯 まとめ
仮定法過去は「実際にはそうじゃないけど、もしそうなら…」という想像や願望を表現します。ちょっとしたため息が混じっていて、「もしそうなら~するのに…」と現実とのギャップを感じながら話すイメージです。
こんな感じで、仮定法を使うときは、実際には起こらないことを「もし~だったら、~するのに」という気持ちで表現します!
“Me too” だけじゃない!「Likewise」でカッコよく同意しよう
Bridget:I just have something that I want to say.You once said that you liked me just as I am, and I just wanted to say.Likewise.
あなたに伝えたいことがあったの。以前「ありのままの私」が好きだと言ったわよね。あなたに言いたかったの。私もよ。
Mark:Right. Crikey.
わかった。驚いたな。
💬「Likewise」の使い方:洗練された同意表現
「Likewise」は、英会話で非常に便利な表現の一つで、意味としては「私もそう思う」や「同じく」といったニュアンスです。
「Me too」よりも少しフォーマルで洗練された印象を与えるため、カジュアルな会話からビジネスシーンまで幅広く活用できます。
📝「Likewise」を使った例:
Holly: Thank you for your hard work today. Please have a good rest.
今日はお疲れさまでした。ゆっくり休んでくださいね。
Bianca: Likewise.
あなたもね。
+++++++++++++++++++++
Timothy: I’m so glad we met. Thank you.
お会いできて嬉しかったです。ありがとうございました。
Holly: Likewise.
私もです。
🤝 ネイティブと会話をしているときに使える、同意を示す表現たち
🔥カジュアルな言い回し:
Totally! / Absolutely! / Definitely!:ほんとそれ!
Preach!:それな!
Same here.:私も同じ
Feeling is mutual.:わかるー
YEEEEEES:イエェェェェェェス(はいの強い同意Ver.)
Yeah:そうだよね
💡フォーマルな場面でも使える表現:
Right:そうだね
Exactly.:まさにその通りです。
That’s true. / That’s so true.:確かにそうですね。
I couldn’t agree more.:全く同感です。
You took the words right out of my mouth.:私も今、まさにそれを言おうとしていました。/それはこっちのせりふです。
I’m with you on that.:それには私も賛成です。
これらの表現を覚えておくと、日常会話やビジネスの場面で自然に共感を示せるようになりますよ。ぜひ、状況に合わせて使い分けてみてくださいね!
ブリジットの物語、まだまだ続く!ゼルウィガーの言葉に期待大
今回ご紹介した『ブリジット・ジョーンズの日記』の1作目から約25年、9年ぶりのシリーズ第4作が2025年に公開されました。
2011年当時、アメリカ人のゼルウィガーがブリジット役に選ばれたことには批判もありましたが、彼女は「等身大の独身女性」を見事に演じ、高く評価されました。今では、ブリジットと言えばレネー・ゼルウィガー以外考えられませんよね。
シーズン4の『ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今(原題:Bridget Jones: Mad About the Boy)』で、ついにシリーズ完結を迎えたと言われていますが、ゼルウィガーは次のように語っています。
I love Bridget. Besides, her story is not yet over. As long as Helen Fielding is writing on paper, Bridget is alive.
ヘレン・フィールディング(原作の著者)が新たな物語を書き続ける限り、ブリジットは生き続けるという意味が込められています。
ゼルウィガーの深いブリジット愛を感じる言葉に次回作も期待しちゃいますよね!
ブリジットみたいに、日記をつけて自分の気持ちと向き合ってみるのもとってもオススメです♡
日々の生活にちょっぴり疲れたときも、「Just as I am(ありのままの自分で)」いることを忘れずに、自分らしく過ごしていきたいですね✨✨✨
===Holly===