
chargeを辞書で引くと、「料金を請求する」「充電する」「告発する」「責任を任せる」「突進する」など、まるで別々に見える意味が並びます。
しかし、すべてを日本語訳のまま暗記する必要はありません。学習者向けには、chargeを「人や物に、負荷・責任・力・エネルギーをのせる」という景色で捉えると、主な用法をつなげやすくなります。
chargeは、何もないところへ単に「加える」というより、相手や対象に何かを負わせる・満たす感覚を持つ語です。
料金なら「支払いを負わせる」、責任なら「役目を負わせる」、告発なら「罪を負わせる」、充電なら「電気エネルギーで満たす」と考えられます。
しゅみすけ(大山俊輔)
Contents
chargeにはどんな意味がある?
まず、会話でよく出会う代表的な意味を確認しましょう。
They charged me $20.
彼らは私に20ドル請求しました。
I need to charge my phone.
スマートフォンを充電しないといけません。
He was charged with theft.
彼は窃盗罪で起訴されました。
Who is in charge of this project?
このプロジェクトの責任者は誰ですか。
The dog charged at me.
その犬は私に向かって突進してきました。
学校英語では、それぞれ別の意味として覚えることが多いでしょう。それ自体は間違いではありません。ただし、訳語だけを横並びにすると、なぜ同じchargeが使われるのかが見えにくくなります。
chargeの中心にある「何かを負わせる・満たす」感覚
ここでは学習者が理解しやすい見方として、chargeの中心を「対象へ負荷や力をのせる」と捉えます。
- 人に支払いを負わせる → 料金を請求する
- 人に役目を負わせる → 任せる・責任を持たせる
- 人に罪を負わせる → 告発する・起訴する
- 電池に電気を入れて満たす → 充電する
- 前方へ力を一気にかける → 突進する
これは、辞書にあるすべての用法を一つの絵だけで厳密に説明する学説ではありません。実際の用法は歴史や専門分野の影響も受けています。ただ、日常的な意味を整理するための「中心の景色」としては役立ちます。

料金を請求するcharge:支払いを相手にのせる
charge 人 金額は、「人に金額を請求する」という形です。
The hotel charged us $30 for parking.
そのホテルは駐車料金として私たちに30ドル請求しました。
Do you charge for delivery?
配送料はかかりますか。
They didn’t charge me.
料金は請求されませんでした。
語順で迷ったら、次の二つを区別します。
- charge 人 金額:人に金額を請求する
- charge 金額 for 物・サービス:物・サービスに金額を設定する
chargeは請求する行為、feeは支払う料金そのものを表す名詞として使われることが多い語です。また、billは明細や請求書、または請求額を指します。
充電するcharge:電気エネルギーで満たす
スマートフォンや電池をchargeする場合は、対象へ電気エネルギーを入れ、使える状態にします。
My phone is charging.
スマートフォンを充電中です。
Charge the battery before use.
使用前にバッテリーを充電してください。
The battery is fully charged.
バッテリーは満充電です。
日本語では「充電」という一つの訳で完結しますが、英語では「対象をエネルギーで満たす」というchargeの働きがそのまま動詞になっています。
罪を問うcharge:正式に罪を問う
警察や検察などが人を正式に犯罪で告発・起訴する場合にもchargeを使います。
She was charged with fraud.
彼女は詐欺罪で起訴されました。
ここで大切なのは、be charged withは「有罪になった」という意味ではないことです。正式に罪を問われた段階を表し、有罪判決を受けたことまで自動的には意味しません。
- accuse 人 of 物事:人を非難する・責める。日常的な非難にも使える
- charge 人 with 罪:法的・正式に罪を問う
- convict 人 of 罪:裁判で有罪判決を下す
in chargeは「責任を預かっている」
be in charge of …は「〜を担当している」「〜の責任者である」という意味です。
Mika is in charge of customer support.
ミカは顧客対応の責任者です。
I’m in charge today.
今日は私が責任者です。
Who’s in charge here?
ここの責任者は誰ですか。
責任という「荷」を預かり、その範囲を管理している景色です。
よく似たtake charge of …は、責任者である状態よりも、その場を引き受けて主導権を握る動きに焦点があります。
- She is in charge of the team.:彼女がチームの責任者です
- She took charge of the team.:彼女がチームを引き受け、指揮を執りました
しゅみすけ(大山俊輔)
突進するcharge:力を前方へ一気にかける
chargeには「勢いよく突進する・攻めかかる」という意味もあります。
The bull charged at him.
雄牛は彼に向かって突進しました。
The soldiers charged forward.
兵士たちは前方へ突撃しました。
料金や責任のように何かを「負わせる」用法とは少し離れて見えますが、こちらでは力や勢いを前方へ集中させる景色が前面に出ています。
日本人がchargeを混同しやすい理由
日本語では、請求・充電・告発・責任・突進を別々の言葉で表します。そのため、英単語と日本語訳を一対一で覚えようとすると、chargeが「意味の多すぎる例外」に見えます。
一方、英語では文の形が意味を絞ってくれます。
- charge 人 金額 → 請求
- charge 機器・battery → 充電
- charge 人 with 罪 → 告発・起訴
- be in charge of 仕事 → 責任・担当
- charge at 人 → 突進
単語だけで意味を決めず、後ろに何が続くかまで見ることが重要です。
会話ではこの4つから覚えよう
最初からすべての意味を使う必要はありません。次の四つは日常・旅行・仕事で使いやすい形です。
How much do you charge?
料金はいくらですか。
Can I charge my phone here?
ここでスマートフォンを充電できますか。
I’m in charge of marketing.
私はマーケティングを担当しています。
There is no extra charge.
追加料金はありません。
まとめ:chargeは「何をのせるか」で意味が決まる
chargeの意味は、無関係な日本語訳が偶然集まったものとして覚えるより、人や物へ負荷・責任・力・エネルギーをのせるという景色から整理すると理解しやすくなります。
- 支払いを負わせる → 料金を請求する
- 電気エネルギーで満たす → 充電する
- 罪を負わせる → 告発・起訴する
- 役目を預ける → 責任を持たせる
- 力を前方へかける → 突進する
しゅみすけ(大山俊輔)
関連するb-cafe.netの記事
参考にした辞書
多義語の意味をつながりで学ぶ
この単語と同じように、一見ばらばらに見える英単語の意味を、中心のイメージから整理した記事をまとめています。










