「初心忘るべからず」は英語で?意味に近い表現と初心者向け例文

初心忘るべからずを英語で表現するイメージ

英語を始めたばかりのころは、単語を一つ覚えただけでもうれしかった。新しい仕事を始めたころは、毎日が学びの連続だった。ところが慣れてくると、最初の新鮮な気持ちや謙虚さを忘れてしまうことがあります。

そんなときに思い出したい言葉が「初心忘るべからず」です。英語では一語で完全に対応する表現はありませんが、「始めた理由を忘れない」「初心者だったころの気持ちを忘れない」と表せます。

「初心忘るべからず」の意味は?

「初心忘るべからず」は、物事を始めたころの真剣な気持ち、謙虚さ、学ぼうとする姿勢を忘れてはいけないという意味で使われます。

単に「最初の目標を覚えておく」だけではありません。経験を積んだあとも、自分が未熟だったころの気持ちや、その段階で学んだことを大切にするというニュアンスがあります。

「初心忘るべからず」は英語で?

Never forget why you started.

Never forget why you started. は、「なぜ始めたのかを決して忘れないで」という意味です。夢、仕事、勉強、運動などを続ける理由に立ち返るときに使いやすく、「初心忘るべからず」に最も近い自然な言い換えの一つです。

When things get difficult, never forget why you started.
物事が難しくなったときこそ、始めた理由を忘れないでください。

Remember how you felt when you first started.

Remember how you felt when you first started. は、「初めて始めたときの気持ちを思い出して」という意味です。「理由」よりも、期待、緊張、謙虚さなど最初の感情を重視する表現です。

Always keep a beginner’s mind.

Always keep a beginner’s mind. は、「いつも初心者の心を持ち続けよう」という表現です。経験を積んでも、先入観を持たず、素直に学び続ける姿勢を表せます。

Stay humble and keep learning.

Stay humble and keep learning. は、「謙虚であり続け、学び続けよう」という意味です。「初心」の中にある謙虚さと学ぶ姿勢を、わかりやすい動作として説明できます。

しゅみすけ

beginner’s mind のような表現がすぐに出なくても大丈夫です。「最初は初心者だった」「学びたかった」「その気持ちを覚えている」と、時間の順番に沿って話せば初心は十分に伝わります。ことわざを丸ごと英訳しようとせず、意味を小さな文に分けてみましょう。

ぱっと短い英語で伝えるなら

日常会話で使いやすいのは、次の二つです。

  • Never forget why you started.:始めた理由を忘れないで
  • Remember your first days.:始めたころを思い出して

自分自身に言い聞かせるなら、I won’t forget why I started.(私は始めた理由を忘れません)と言えます。

初心者でも言える簡単な英語

初心忘るべからずを表す初心者向けの3つの簡単な英語

難しい表現を使わず、初心だったころから現在までを三つの文で話してみましょう。

I was new.

私は初心者でした。

new は「新しい」だけでなく、I’m new here.(私はここでは新人です)のように「不慣れな・始めたばかりの」という意味でも使えます。

I wanted to learn.

私は学びたいと思っていました。

want to learn は、「学びたい」という最初の意欲を表すシンプルな形です。

I remember that feeling.

私はその気持ちを覚えています。

that feeling で、始めたころの緊張、期待、意欲などをまとめて指せます。

I was new. I wanted to learn. I still remember that feeling.
私は初心者でした。学びたいと思っていました。今もその気持ちを覚えています。

英語学習の会話ではどう使う?

A: I’m frustrated. My English is not improving quickly.
B: Why did you start learning English?
A: I wanted to travel and talk with people.
B: Then never forget why you started. Keep going!

A: もどかしいな。英語がなかなか上達しないの。
B: どうして英語を始めたの?
A: 旅行して、いろいろな人と話したかったから。
B: それなら、始めた理由を忘れないで。そのまま続けよう!

beginnerとnewの違い

  • beginner:ある活動を始めたばかりの人・初心者
  • new:その場所、仕事、活動などに不慣れな状態

I’m a beginner. は「私は初心者です」、I’m new to English. は「私は英語を始めたばかりです」というニュアンスです。初心者向けの会話では、短い I’m new. でも場面が明確なら十分に伝わります。

「初心」と「初心者」は同じではない

日本語の「初心」は、単なる初心者という身分ではなく、始めたころの目的、熱意、謙虚さを含む言葉です。そのため、英語でも一語に置き換えるより、場面に合わせて意味を選びます。

  • 始めた理由なら:why you started
  • 最初の気持ちなら:how you felt at first
  • 謙虚な学びの姿勢なら:a beginner’s mind
  • 学び続けることなら:keep learning

似た表現との違い

  • 初心忘るべからず:始めたころの目的や謙虚な気持ちを忘れない
  • 温故知新:過去を学び直し、そこから新しい知識を得る
  • 石の上にも三年:成果が出るまで焦らず辛抱強く続ける

表現の使い分け

  • Never forget why you started.:始めた目的や動機に立ち返る
  • Remember how you felt when you first started.:最初の感情を思い出す
  • Always keep a beginner’s mind.:経験を積んでも柔軟に学ぶ
  • Stay humble and keep learning.:謙虚さと継続的な学びを強調する
  • I was new. I wanted to learn.:基本動詞中心の簡単な英語で説明する

まとめ

「初心忘るべからず」を自然な英語で伝えるなら、Never forget why you started. が使いやすい表現です。最初の気持ちを強調するなら Remember how you felt when you first started.、謙虚な学びの姿勢なら Always keep a beginner’s mind. と言えます。

難しい表現が出てこないときは、I was new. I wanted to learn. I remember that feeling. と分けましょう。知っている単語だけでも、「初心を忘れない」という大切な気持ちは十分伝わります。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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