
keep up with は「〜に遅れずについていく」「〜の進み具合に合わせる」という意味です。走る人についていく場面だけでなく、速い会話、授業、仕事、新しい技術やニュースなどにも使えます。
keep up with+人・物事:その相手や変化に遅れずついていく
keep up:ペースを落とさず、そのまま続ける
catch up with+人・物事:遅れた状態から追いつく
この記事では、keep・up・withからニュアンスをつかみ、日常会話・仕事・勉強での使い方、似た表現との違い、よくある間違いまで例文で解説します。
Contents
keep up withの意味は「〜に遅れずついていく」
keep up with+人・物事 は、相手と同じ速さ・水準・進み具合を保つことです。日本語では文脈によって「ついていく」「遅れないようにする」「最新情報を追う」などと訳します。
I can’t keep up with you.
あなたについていけません。
It’s hard to keep up with all these changes.
これらすべての変化についていくのは大変です。
She keeps up with the latest fashion trends.
彼女は最新のファッショントレンドを追っています。
特に会話では、can’t keep up with の形がよく使われます。「相手が速い」「量が多い」「変化が激しい」ため、同じペースを保てないという感覚です。
しゅみすけ(大山俊輔)
keep・up・withからニュアンスを理解しよう
keep は「ある状態を保つ」、up は「基準のところまで上がった状態」、with は「相手と一緒に」というイメージです。合わせると、「相手と同じ基準のところに居続ける」から「遅れずについていく」になります。
keepそのものの「状態を保つ」感覚は、be-rize.comのkeepのコアイメージ解説、句動詞で働くupの広がりはupのコアイメージ解説で詳しく確認できます。

keep up withのよく使う3つの場面
1.人や乗り物の速さについていく
歩く・走る・移動する相手と同じペースを保つ、という最も目に見えやすい使い方です。
Slow down. I can’t keep up with you.
ゆっくり行って。あなたについていけないよ。
The kids had no trouble keeping up with us.
子どもたちは問題なく私たちについてきました。
I had to run to keep up with the group.
グループについていくために走らなければなりませんでした。
2.会話・授業・仕事の進み方についていく
話す速さや内容の難しさに対して、理解や作業が遅れないことにも使えます。
Could you speak a little more slowly? I’m having trouble keeping up.
もう少しゆっくり話していただけますか。ついていくのが大変です。
I missed two classes, so it was hard to keep up with the course.
授業を2回休んだので、講座についていくのが大変でした。
We need another person to keep up with the orders.
注文に対応し続けるには、もう一人必要です。
相手を明示しないときは、最後のwith以下を省いてkeep upだけでも使えます。すでに「何についていくのか」が会話で分かっている場合に自然です。
3.ニュース・流行・技術などの変化を追う
新しい情報を継続的に知り、変化から遅れないという意味です。この場合は、実際に誰かの後ろを歩くわけではありません。
It’s difficult to keep up with new technology.
新しい技術についていくのは難しいです。
I read the news every morning to keep up with current events.
時事問題を追うため、毎朝ニュースを読みます。
How do you keep up with changes in your industry?
業界の変化をどうやって追っていますか。
My parents keep up with the family through our group chat.
両親は家族のグループチャットで近況を把握しています。
keep up withとcatch up withの違い
| 表現 | 中心となる感覚 | 自然な日本語 |
|---|---|---|
| keep up with | 同じペースを保ち続ける | 遅れずについていく |
| catch up with | できた差を縮める | 追いつく/久しぶりに近況を話す |
| keep pace with | 同じ進度を保つ | 歩調を合わせる |
| stay on top of | 状況を把握して管理する | 常に把握しておく |
I walk fast to keep up with her.
彼女に遅れずついていくため、速く歩きます。
I ran to catch up with her.
彼女に追いつくため、走りました。
keep up with は差を作らないように保つ表現です。一方、catch up with はすでに前にいる相手との距離を縮めます。友達と久しぶりに近況を話すcatch upについては、catch up・keep in touch・get in touchの違いも参考にしてください。
keep pace withは少し硬め
keep pace with も「〜と同じペースを保つ」ですが、ニュースやビジネス文章でやや硬く響くことがあります。日常会話ではkeep up withのほうが使いやすい場面が多いです。
Our training must keep pace with changes in the workplace.
研修は職場の変化に歩調を合わせなければなりません。
stay on top ofは「把握・管理」が中心
stay on top of は、情報を知るだけでなく、仕事や予定をきちんと把握して処理できている感覚があります。
I use a calendar to stay on top of my deadlines.
締め切りをきちんと管理するためにカレンダーを使っています。
keep upだけで使うとどういう意味?
Keep up! は「その調子で続けて」「遅れないで」という意味です。何についていくかを明示するならwithを続けます。
You’re doing great. Keep it up!
よくできてるよ。その調子で続けて!
Keep up, or we’ll miss the train.
遅れずについてきて。でないと電車に乗り遅れるよ。
Keep it up! は「今の良い取り組み・調子を続けて」という励ましです。keep up with+相手とは語順も役割も異なります。
日本人が間違えやすいポイント
withの後ろに「基準となる相手」を置く
「彼についていく」ならkeep up with himです。keep up himとはしません。
○ I can’t keep up with my coworkers.
同僚たちについていけません。
× I can’t keep up my coworkers.
「連絡を取り続ける」には使わない
友達との交流を保つ意味ならkeep in touch withです。keep up withは、相手の速さ・水準・情報に遅れないことを表します。
I keep in touch with my old roommate.
昔のルームメイトと今も連絡を取っています。
I can barely keep up with my old roommate when we go hiking.
ハイキングでは、昔のルームメイトにほとんどついていけません。
人を目的語にすると文脈で意味が変わる
I can’t keep up with her. だけなら、歩く速さ、仕事の処理速度、会話のテンポなど、何についていけないのかは文脈で決まります。必要ならwhen she walksやat workなどを足しましょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
中学英語で簡単に言い換えるなら
keep up withがすぐに出てこないときは、場面に合わせて簡単な動詞で伝えられます。
Please walk more slowly.
もっとゆっくり歩いてください。
You’re speaking too fast for me.
私には話すのが速すぎます。
I don’t understand everything.
全部は理解できません。
I try to learn about new technology.
新しい技術について学ぶようにしています。
「ついていけない」を直訳しようとせず、何が問題なのかを短く言えば十分に通じます。
場面別の自然な会話例
海外旅行で歩くペースが速いとき
A:Are you okay back there?
後ろ、大丈夫?
B:I’m okay, but I can’t keep up with you. Could we slow down?
大丈夫だけど、あなたについていけないよ。少しゆっくりにできる?
英語の会議で話が速いとき
A:Any questions before we move on?
次へ進む前に質問はありますか。
B:Could you go over the last point again? I’m having trouble keeping up.
最後の点をもう一度説明していただけますか。話についていくのが難しくて。
新しいアプリや技術の話をするとき
A:There’s another new AI tool this week.
今週も新しいAIツールが出たね。
B:I know. It’s getting hard to keep up with everything.
本当だね。全部追うのが難しくなってきたよ。
関連表現
- fall behind:遅れを取る
- catch up with:追いつく/久しぶりに近況を話す
- keep pace with:歩調を合わせる
- stay on top of:状況を常に把握・管理する
- keep it up:その調子で続ける
keepを使う別の句動詞は、keep away fromの意味と使い方もあわせて読むと、keepが「ある状態を保つ」動詞だとつかみやすくなります。
まとめ
keep up with は「〜に遅れずついていく」。人の歩く速さだけでなく、会話や授業の進み方、注文の量、ニュースや技術の変化にも使えます。
I can’t keep up with you.
あなたについていけません。
It’s hard to keep up with all the changes.
すべての変化についていくのは大変です。
Could you slow down? I’m having trouble keeping up.
ゆっくりにしていただけますか。ついていくのが大変です。
すでに遅れていて「追いつく」ならcatch up with、遅れない状態を「保つ」ならkeep up with。この違いを意識すると、自然に使い分けられます。









