
a minute は直訳すれば「1分」です。ただし、日常会話の Wait a minute. や I’ll be there in a minute. は、ストップウォッチで測った正確な60秒を約束しているとは限りません。多くの場合、「ちょっと」「すぐ」「少しの間」という感覚で使われます。
この記事では、Wait a minute / in a minute / for a minute の違いを軸に、ネイティブが感じる時間の幅、自然な例文、似た表現との違い、よくある間違いまで整理します。
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a minuteの基本の意味は「1分」と「ちょっとの間」
minute は時間の単位としての「分」です。その前に a を置いた a minute は、文字どおりなら「1分」を表します。
- The train leaves in one minute.
電車は1分後に出発します。 - Heat it for a minute.
それを1分間温めてください。
一方、会話では短い時間をざっくり表すこともよくあります。日本語の「ちょっと待って」が必ず何秒と決まっていないのと同じです。正確さを強調するときは one minute、気軽に「少し」と言うときは a minute が自然になりやすいものの、両者の境界は厳密ではありません。
秒・分・時間という単位そのものを整理したい方は、second・minute・hourの読み方と期間の表し方も参考にしてください。
Wait a minute. は「ちょっと待って」
Wait a minute. は、相手に少し待ってほしいと頼む定番表現です。実際には数秒で済むことも、1分以上かかることもあります。
- Wait a minute. I can’t find my keys.
ちょっと待って。鍵が見つからない。 - Can you wait a minute while I finish this email?
このメールを書き終えるまで少し待ってくれる? - Wait a minute—I think we’re on the wrong train.
ちょっと待って。違う電車に乗っていると思う。
3つ目の例のように、相手を待たせるというより、新しいことに気づいて会話を止めるときにも使います。「あれ?」「いや、ちょっと待って」という反応です。言い方を強くすると反論や不満に聞こえるため、仕事などで柔らかく言いたいときは Just a moment, please. が無難です。
しゅみすけ(大山俊輔)
Just a minute. も「少々お待ちください」
Just a minute. は、動詞の wait を省いて「ちょっとだけ」「少々お待ちください」と伝える表現です。電話や接客、家で手が離せないときにも使えます。
- Just a minute. I’ll get her for you.
少々お待ちください。彼女に代わります。 - Just a minute! I’m almost ready.
ちょっと待って!もうすぐ準備できるよ。

in a minute は「すぐに・少ししたら」
in a minute は、今から少し時間がたった時点を示し、「すぐに」「少ししたら」という意味になります。未来の行動と一緒に使われるのが基本です。
- I’ll call you back in a minute.
すぐにかけ直すね。 - Dinner will be ready in a minute.
夕食はもうすぐできるよ。 - I’ll be with you in a minute.
すぐそちらへ行きます。/すぐ対応します。
ここでの in は「1分以内ずっと」ではなく、少し先に行動が起こることを示します。急いでいる場面では本当に1分程度かもしれませんが、話し手が単に「もうすぐ」と感じているだけの場合もあります。
for a minute は「少しの間」
for a minute は、ある行動や状態が続く期間に目を向け、「1分間」「少しの間」を表します。
- Can we talk for a minute?
少し話せる? - Sit down for a minute and catch your breath.
少し座って息を整えて。 - I looked away for a minute, and my bag was gone.
ちょっと目を離したら、バッグがなくなっていた。
in a minute が「いつ起こるか」を表すのに対し、for a minute は「どれくらい続くか」を表します。
| 表現 | 時間の見方 | 自然な意味 |
|---|---|---|
| in a minute | 今から少し先の時点 | すぐに・少ししたら |
| for a minute | 行動が続く期間 | 1分間・少しの間 |
Do you have a minute? は「少しお時間ありますか?」
仕事で話しかけるときによく使うのが Do you have a minute? です。相手に「正確に60秒空いていますか」と聞くのではなく、短い相談を始めてもよいか確認しています。
- Do you have a minute? I’d like to ask about tomorrow’s meeting.
少しお時間ありますか?明日の会議について聞きたいです。 - Have you got a minute?
ちょっと時間ある?
相談が長くなりそうなら、最初から Do you have about ten minutes? のように実際の目安を伝えるほうが親切です。It’ll only take a minute.(すぐ終わります)も、短さを強調する言い方で、必ず1分以内という保証ではありません。
a minute ago は「ついさっき」
a minute ago は文字どおりなら「1分前」ですが、会話では「ついさっき」「ほんの少し前」という意味でも使われます。
- She was here a minute ago.
彼女はついさっきここにいたよ。 - I just sent the file a minute ago.
そのファイルなら、たった今送ったところです。
一方、the minute (that) … は「…した瞬間に」「…するとすぐ」という別の定型表現です。Call me the minute you arrive. なら「着いたらすぐ電話して」です。a minute と the minute を混同しないようにしましょう。
似た表現との違い
a second
Wait a second. や Just a second. も「ちょっと待って」です。a minute より短く響くことはありますが、会話ではどちらも気軽に使われ、実際の待ち時間を厳密に区別するわけではありません。
a moment
Just a moment, please. は「少々お待ちください」。a minute より丁寧で落ち着いた響きがあり、接客や電話でも使いやすい表現です。
hold on
Hold on. は「そのまま待って」「ちょっと待って」という会話的な表現です。電話で保留にするときや、相手の動きを一時的に止めたいときによく使います。目上の相手には Could you hold on for a moment, please? のようにすると丁寧です。
日本人が間違えやすいポイント
- aを落として Wait minute. としない
可算名詞の単数なので、基本は Wait a minute. です。 - inとforを入れ替えない
「すぐ戻る」は I’ll be back in a minute.、「少し休む」は I’ll rest for a minute. です。 - 常に正確な60秒だと思わない
時刻表や調理時間では正確な1分、日常会話では幅のある「ちょっと」になりえます。 - 強い口調に注意する
Wait a minute! を強く言うと「ちょっと待てよ!」という反論に聞こえます。
すぐ出てこないときの簡単な言い換え
a minute を使った形がすぐ出てこなくても、次の簡単な英語で十分伝えられます。
- Wait, please. — 待ってください。
- I’ll come soon. — すぐ行きます。
- Can we talk? — 話せる?
- Let me finish this first. — まずこれを終わらせて。
難しい表現を無理に思い出すより、知っている短い文で状況を伝えるほうが会話は前に進みます。
minuteの発音にも注意
時間の「分」を表す名詞 minute は「ミニット」に近い発音です。ところが、同じつづりで「ごく小さい・微細な」という形容詞の minute は「マイニュート」に近く発音します。a minute の記事で扱っているのは、もちろん時間のほうです。
まとめ
- a minute は「1分」だけでなく、会話では「ちょっとの間」も表す
- Wait a minute. は「ちょっと待って」
- in a minute は「すぐに・少ししたら」
- for a minute は「1分間・少しの間」
- Do you have a minute? は「少しお時間ありますか?」
まずは Wait a minute. と I’ll be there in a minute. の2つを声に出し、待ってほしい場面と「すぐ行く」と伝える場面で使い分けてみましょう。ほかの表現も体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現の総合ガイドもご覧ください。








