
wet blanketは、楽しい雰囲気や人の熱意を冷ましてしまう「興ざめな人」「場をしらけさせる人」を表す英語イディオムです。
Don’t be such a wet blanket.
そんなに場をしらけさせないでよ。
冗談として使われることもありますが、人を直接評価する表現なので、声の調子や関係性によっては失礼になります。この記事では、意味の成り立ち、自然な語順、例文、party pooper・spoilsport・killjoy・buzzkillとの違い、柔らかい言い換えを解説します。
Contents
wet blanketの意味とニュアンス
wet blanketは、周囲が楽しんでいるときに否定的なことを言ったり、心配ばかりしたりして、みんなの熱気や盛り上がりを冷ましてしまう人を指します。
- 興ざめな人
- 場をしらけさせる人
- 人のやる気をそぐ人
- 盛り上がりに水を差す人
Everyone wanted to go dancing, but Ken was being a wet blanket.
みんな踊りに行きたがっていましたが、ケンは水を差すような態度でした。
I hate to be a wet blanket, but the last train leaves in ten minutes.
水を差すようで悪いのですが、終電は10分後に出ます。
後者のように、必要な注意を伝える前のクッションとして、自分について使うこともあります。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜ「濡れた毛布」が興ざめな人になるの?
火に濡れた毛布をかぶせると、炎や熱が消えていきます。そのイメージから、盛り上がっている場の「熱」を冷まし、楽しさを消してしまう人をwet blanketと呼ぶようになりました。

日本語の「水を差す人」にかなり近い発想です。ただし、wet blanketは行動だけでなく、通常は人を名詞として呼ぶ点に注意しましょう。
語順とよく使われる形
be a wet blanket
主語+be+a wet blanketで「興ざめな人だ」となります。wet blanketは可算名詞なので、単数ならaが必要です。
He can be a wet blanket at parties.
彼はパーティーで場をしらけさせることがあります。
Don’t be a wet blanket.
相手が否定的なことばかり言うときの、くだけた注意です。
Come on, don’t be a wet blanket. Just try it once.
まあ、水を差さないで。一度だけやってみようよ。
親しくない相手や職場の上司に直接言うと失礼になりやすいため、使う相手を選びます。
I hate to be a wet blanket, but …
楽しい話に現実的な注意を差し挟むとき、「水を差すようで申し訳ないけれど」と前置きできます。
I hate to be a wet blanket, but we need to finish this by five.
水を差すようで悪いのですが、これを5時までに終える必要があります。
such a wet blanket
such aを付けると、「本当に興ざめな人」という非難が強まります。
Why are you being such a wet blanket tonight?
今夜はどうしてそんなに場をしらけさせるのですか。
場面別の自然な例文
友人との会話
A: Let’s sing one more song!
A:もう一曲歌おうよ!
B: We all have work tomorrow.
B:みんな明日は仕事だよ。
A: Don’t be a wet blanket. It’s only ten.
A:水を差さないでよ。まだ10時だよ。
仕事
I don’t want to be a wet blanket, but we haven’t checked the budget yet.
水を差したくはありませんが、まだ予算を確認していません。
この自称の形なら、単なる否定ではなく「必要な現実確認をします」という配慮を示せます。
恋愛・人間関係
She was excited about the trip, so I didn’t want to be a wet blanket.
彼女は旅行を楽しみにしていたので、水を差したくありませんでした。
家庭
Dad became a wet blanket when we started planning a late-night party.
私たちが夜遅くまでのパーティーを計画し始めると、父は興ざめなことばかり言い出しました。
似た表現との違い
party pooper:パーティーの盛り上がりを壊す人
party pooperは特に、パーティーや楽しい計画に参加しなかったり、早く終わらせようとしたりする人を指す、かなりくだけた表現です。
Don’t be a party pooper—come dance with us.
しらけさせないで、一緒に踊ろうよ。
wet blanketはパーティー以外にも、仕事のアイデアや旅行計画など、人の熱意を冷ます場面に広く使えます。反対に、パーティー好きな人を表す言い方はparty animalの意味と使い方で紹介しています。
spoilsport:人の楽しみを台無しにする人
spoilsportは、ゲームに参加しない、ルールを厳しく言う、秘密をばらすなどして、他人の楽しみを台無しにする人です。wet blanketより「行動で楽しみを損なう」感じがはっきりしています。
killjoy:喜びを奪う人
killjoyは文字どおりjoyをkillする人で、楽しさを奪う人への強い批判です。wet blanketより攻撃的に響くことがあります。
buzzkill:盛り上がった気分を急に冷ますもの・人
buzzkillは口語的で、人だけでなく悪い知らせや出来事にも使えます。
The sudden rain was a real buzzkill.
突然の雨で、すっかり盛り下がりました。
wet blanketは主に人、buzzkillは人・出来事の両方に使えるのが大きな違いです。
日本人が間違えやすいポイント
blanketに「毛布」以外の特殊な文法はない
wetがblanketを修飾した普通の名詞句です。人を指すときも、単数ならa wet blanket、複数ならwet blanketsとなります。
be wet blanketとは言わない
- 正:He is a wet blanket.
- 誤:He is wet blanket.
単に慎重な意見を言う人とは限らない
危険や予算を指摘すること自体が悪いわけではありません。必要な注意をした人をwet blanketと呼ぶと、不当に非難することになります。
フォーマルな場では避ける
人をラベル付けする口語表現なので、正式な評価やビジネス文書には向きません。職場では行動を具体的に説明するほうが安全です。
表現が出てこないときの簡単な言い換え
- He made everyone less excited.
彼のせいで、みんなのわくわくした気持ちが薄れました。 - She always says something negative.
彼女はいつも否定的なことを言います。 - He ruined the mood.
彼は雰囲気を壊しました。 - I don’t want to ruin the fun, but we need to leave.
楽しさを壊したくはありませんが、もう出なければなりません。
しゅみすけ(大山俊輔)
まとめ
wet blanketは、楽しい雰囲気や人の熱意を冷まし、「場をしらけさせる人」を表します。
- 濡れた毛布が火や熱を消すイメージ
- be a wet blanket/Don’t be a wet blanket.が基本形
- party pooperはパーティー寄り、buzzkillは人にも出来事にも使える
- 人への直接的な評価なので、相手と場面を選ぶ
- 簡単に言うならHe ruined the mood.などで伝えられる
まずは自分を主語にしたI hate to be a wet blanket, but …(水を差すようで悪いのですが……)から使うと、会話に取り入れやすいでしょう。ほかの表現は英熟語・定型表現のまとめでも確認できます。









