
brush A aside は、「Aを脇へ払いのける」という物理的な意味と、「Aを重要でないものとして退ける・取り合わない」という比喩的な意味を持つ表現です。
She brushed my concerns aside.
彼女は私の懸念を重要でないものとして退けました。
手やブラシで何かをさっと横へ払う動作から、意見・批判・心配などを十分に検討せず脇へ追いやる感覚へ意味が広がります。多くの場合、「本当は耳を傾けるべきなのに軽く扱った」という否定的なニュアンスがあります。
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brush A asideの基本的な意味
brushは「ブラシをかける」だけでなく、手や物が表面を軽くこする・さっと払う動きを表します。asideは「脇へ・横へ」です。したがって、brush A asideの中心イメージは「Aをさっと脇へ払って、自分の前からどける」です。
- brush the hair aside:髪を脇へ払う
- brush the papers aside:書類を脇へ押しやる
- brush concerns aside:懸念を取り合わない
- brush criticism aside:批判を軽く退ける
- brush objections aside:反対意見を退ける
He brushed the curtain aside and looked outside.
彼はカーテンを脇へ払い、外を見ました。
The manager brushed aside questions about the delay.
マネージャーは遅延に関する質問を軽く退けました。
しゅみすけ(大山俊輔)
語順:brush A asideとbrush aside A
brush asideは目的語を間にも後ろにも置ける句動詞です。
- brush A aside
- brush aside A
She brushed the warning aside.
彼女はその警告を取り合いませんでした。
She brushed aside the warning.
彼女はその警告を取り合いませんでした。
名詞が目的語なら、どちらの語順も使えます。ただし、短い目的語ではbrush A asideが分かりやすく自然です。長い目的語は後ろへ置くと読みやすくなることがあります。
He brushed aside all the concerns raised by the safety team.
彼は安全チームが示したすべての懸念を退けました。
代名詞は必ず間に置く
目的語がit・them・him・herなどの代名詞なら、brushとasideの間に置きます。
- brush it aside:正しい
- brush them aside:正しい
- brush aside it:不自然
I tried to explain the risk, but he brushed it aside.
私はリスクを説明しようとしましたが、彼は取り合いませんでした。
物理的な「脇へ払いのける」
髪、ほこり、紙、枝、カーテンなどを、手や腕で横へ動かす場合に使えます。乱暴に投げるのではなく、軽く・素早く脇へ移す感じです。
She brushed a strand of hair aside.
彼女は一房の髪を脇へ払いました。
He brushed the leaves aside to see the path.
彼は道を見るために葉を脇へ払いのけました。
I brushed the receipts aside and made space for my laptop.
レシートを脇へ寄せ、ノートパソコンを置く場所を作りました。
比喩的な「軽く退ける・取り合わない」
日常会話やニュース、仕事では、こちらの比喩的な用法が特に重要です。懸念、批判、助言、質問、疑いなどを、十分に検討せず「大したことではない」と扱う場面で使います。
The company brushed aside concerns about customer privacy.
その会社は顧客のプライバシーに関する懸念を軽く退けました。
Don’t brush aside her advice just because she’s new.
彼女が新人だからというだけで、その助言を軽く扱わないでください。
He brushed aside doubts and continued with the plan.
彼は疑念を振り払い、計画を続けました。
最後の例のように、自分のdoubtsやfearsをbrush asideする場合は、他人の意見を無視するというより、「不安を意識の脇へ置いて前へ進む」という比較的前向きな意味にもなります。
brush A asideとbrush A off・wave A awayの違い

brush A aside:Aを重要でないとして脇へ追いやる
懸念・反対・批判・質問などの内容を真剣に扱わず、議論の脇へ置くことに焦点があります。
They brushed our objections aside.
彼らは私たちの反対意見を取り合いませんでした。
brush A off:人・試み・発言をそっけなくあしらう
人を無視する、話しかけられても相手にしない、質問をそっけなくかわすなど、対人場面によく使われます。また、服についたほこりなどを払い落とす物理的な意味もあります。
I asked for help, but she brushed me off.
助けを求めましたが、彼女は私をそっけなくあしらいました。
wave A away:手振りでAを退ける
実際に手を振って人を遠ざける場合と、心配や説明を「大丈夫」と身振りで軽く退ける場合があります。
He waved away my offer to help.
彼は私の手伝いの申し出を手振りで断りました。
wave awayの身振りと比喩的な用法は、wave awayの意味・使い方で詳しく解説しています。
brush A asideとdismiss・ignore・rejectの違い
dismiss A:Aを重要でないとして退ける
brush asideに近い意味ですが、dismissのほうが動作のイメージが薄く、やや硬く客観的に述べられます。
The committee dismissed the complaint.
委員会はその苦情を退けました。
ignore A:Aに注意を向けない
意図的に無視する場合も、単に気づかない場合もあります。brush asideは、一度意識に入ったAを軽く退ける動きがより強く感じられます。
He ignored my message.
彼は私のメッセージを無視しました。
reject A:Aを受け入れないと判断する
提案・申請・申し出などを検討したうえで正式に拒否する場合にも使えます。brush asideには「十分に検討しなかった」という含みが出やすい点が異なります。
The board rejected the proposal after a long discussion.
取締役会は長い議論の末、その提案を却下しました。
Aを「非現実的だ」などと分類して退ける語順は、dismiss A as Bの意味・使い方も参考にしてください。
よく使う組み合わせ
- brush aside concerns:懸念を退ける
- brush aside criticism:批判を軽くあしらう
- brush aside objections:反対意見を退ける
- brush aside questions:質問をまともに扱わない
- brush aside advice:助言を聞き流す
- brush aside doubts:疑念を振り払う
- brush aside fears:不安を振り払う
She brushed aside criticism and focused on the next match.
彼女は批判を振り払い、次の試合に集中しました。
The report brushes aside several important questions.
その報告書は、いくつかの重要な問題を軽く扱っています。
受け身:A is brushed aside
Aを主語にしたい場合は受け身を使えます。
Our concerns were brushed aside.
私たちの懸念は取り合ってもらえませんでした。
Her suggestion should not be brushed aside.
彼女の提案を軽く退けるべきではありません。
受け身にすると、話し手が「意見をきちんと扱ってもらえなかった」と不満や批判を示す文脈で特に自然です。
場面別の自然な例文
仕事・会議
We shouldn’t brush aside the feedback from the support team.
サポートチームからの意見を軽く扱うべきではありません。
The director brushed the budget issue aside and changed the subject.
部長は予算の問題を軽く退け、話題を変えました。
恋愛・人間関係
Whenever I talk about the future, he brushes my concerns aside.
将来について話すたびに、彼は私の心配を取り合ってくれません。
She brushed aside her embarrassment and introduced herself.
彼女は恥ずかしさを振り払い、自己紹介しました。
学校・学習
The teacher didn’t brush aside my question.
先生は私の質問を軽く扱いませんでした。
Don’t brush aside small mistakes; learn from them.
小さな間違いを軽く扱わず、そこから学びましょう。
日常生活
He brushed the mail aside and put the groceries on the table.
彼は郵便物を脇へ寄せ、買ってきた物をテーブルに置きました。
日本人が間違えやすいポイント
- 比喩的には「Aを横に置く」だけでなく、Aを重要でないものとして扱う含みがある
- 代名詞はbrush it asideのように必ず間へ置く
- brush aside itとはしない
- 人をそっけなくあしらうならbrush someone offが自然なことが多い
- 正式に検討して却下するならrejectが適する
- brushの過去形・過去分詞は規則変化のbrushed
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語で言い換えるなら
- He brushed my concerns aside.
→ He didn’t listen to my concerns.
彼は私の懸念に耳を傾けませんでした。 - She brushed the warning aside.
→ She decided the warning wasn’t important.
彼女はその警告を重要ではないと考えました。 - I brushed my doubts aside.
→ I stopped thinking about my doubts and moved on.
私は疑念について考えるのをやめ、先へ進みました。
まとめ
brush A asideは、Aをさっと脇へ払う動作から、「Aを重要でないものとして退ける・取り合わない」を表します。名詞ならbrush A asideとbrush aside Aの両方が使えますが、代名詞は必ずbrush it asideの語順です。
意見や懸念の内容を退けるならbrush A aside、人をそっけなくあしらうならbrush A off、手振りで退けるならwave A away、正式に却下するならreject Aという違いを押さえましょう。
ほかの句動詞は、句動詞一覧436選や、英熟語・定型表現のまとめから確認できます。









