「慨嘆する」は英語で?lament・deplore・be saddened byの違いと簡単な言い換え

「慨嘆する」は英語で?と考えながら報告書を読む人物

「慨嘆する」は英語で、代表的には lamentdeplorebe saddened by と表せます。ただし、どれも同じではありません。

失われたものや悪い状況を深く嘆くなら lament、好ましくない行為や状況を強く遺憾に思うなら deplore、会話で「その状況を悲しく思う」と自然に伝えるなら be saddened by が使いやすい表現です。

日本語の「慨嘆する」には、単に悲しむだけでなく、世の中の変化や人の行いを見て「残念だ」「嘆かわしい」と評価する気持ちも含まれます。英語では、何を、どの立場から嘆いているのかを分けて考えるのがポイントです。

「慨嘆する」の主な英語表現

英語 中心的な意味 使う場面 代表例文
lament 失敗・衰退・喪失を深く嘆く 文章、報道、改まった発言 Many teachers lament the decline in reading habits.
deplore 悪い行為や状況を強く遺憾に思う 公式声明、批判、社会問題 We deplore the use of violence.
be saddened by 〜を悲しく・残念に思う 日常会話、仕事、穏やかな表現 I was saddened by the news.
sigh over 〜を思ってため息をつく 描写的な会話・文章 He sighed over the same old problem.

一番自然な表現は?

日常会話では、硬い lamentdeplore よりも、I’m sad to see …I was saddened by … のほうが自然です。

たとえば「地域の店が次々に閉店するのを慨嘆した」なら、会話では I’m sad to see so many local shops closing. と言えます。一方、新聞や論説で社会の衰退を嘆くなら lament が合います。

deplore は悲しさよりも「到底よいとは思えない」という強い否定的評価が前に出ます。暴力、差別、不正などに対する公式な非難でよく使われます。

しゅみすけ(大山俊輔)

日本語の「慨嘆する」を、そのまま一語に置き換えようとしないことが大切です。「悲しい」のか、「嘆かわしいと批判している」のかを先に決めましょう。

日本語と英語の意味のズレ

日本語では、個人的な悲しみ、時代や社会への嘆き、好ましくない行為への遺憾をまとめて「慨嘆する」と表せます。英語では焦点が分かれます。

  • 失われたもの・衰退を嘆く:lament
  • 行為や状況を強く非難する:deplore
  • 知らせや変化を悲しく思う:be saddened by
  • 実際にため息をつく:sigh

つまり「慨嘆する=lament」と覚えるだけでは不十分です。何が起こり、それを悲しんでいるのか、批判しているのかまで英語にします。

各表現の使い方と語順

lament+名詞/that節

lament は他動詞として、後ろに嘆く対象を直接置けます。

  • She lamented the loss of the old neighborhood.(彼女は昔の街並みが失われたことを嘆いた)
  • Critics lament that quality has declined.(批評家たちは質が低下したと嘆いている)

lament over もありますが、通常は lament+名詞 の形が簡潔です。

deplore+名詞/動名詞

deplore の後ろにも、悪いと考える行為や状況を直接置きます。

  • We deplore this decision.(私たちはこの決定を強く遺憾に思います)
  • She deplored wasting public money.(彼女は公金を浪費することを嘆かわしく思った)

deplore about とは通常言いません。

be saddened by+名詞

sadden は「人を悲しませる」という他動詞です。自分が悲しくなったことを表すときは受け身にして、原因を by の後ろに置きます。

  • I was saddened by his response.(彼の反応を残念に思いました)
  • We are saddened to see the park in this condition.(公園がこの状態なのを見て悲しく思います)

sigh over/sigh at

sigh は実際に「ため息をつく」という動作です。問題を思って嘆息するなら sigh over、見聞きしたものへの反応なら sigh at が使えます。

場面別の例文

独り言

It’s sad to see things getting worse.
状況が悪くなっていくのを見るのは悲しい。

Here we go again. Nothing has changed.
またか。何も変わっていない。

英語日記

I was saddened to hear that another local bookstore had closed.
また一軒、地元の書店が閉店したと聞いて悲しくなった。

I lamented how little time people now spend talking face to face.
人々が直接話す時間が減ったことを慨嘆した。

日常会話

It’s a shame that the old building was torn down.
あの古い建物が取り壊されたのは残念だね。

I’m sad to see the team falling apart.
チームがばらばらになっていくのを見るのは悲しいよ。

仕事・公式な場面

The report laments the decline in public trust.
その報告書は社会的信頼の低下を嘆いている。

We deplore any form of harassment.
私たちは、いかなる形のハラスメントも強く遺憾に思います。

悪い状況を見て嘆き、残念に思う様子のイラスト

lament・deplore・regret・mournの違い

lament は、すでに起きている衰退・喪失・悪い状況を深く嘆きます。deplore は、その状況を悪いものとして強く批判します。

regret は、自分の行動への後悔や、知らせを残念に思う気持ちが中心です。詳しくは「後悔する」の英語表現も参考にしてください。

mourn は死や重大な喪失を悲しむ語です。弔意との違いは「哀悼する」の英語表現で整理しています。

この英語を知らなかったら?【しゅみすけ式】

lamentdeplore が出てこなくても、「何が悪くなったのか」「自分はどう感じたのか」に分ければ伝えられます。

  • I saw the situation. It made me sad.
    その状況を見ました。悲しくなりました。
  • Things are getting worse. I don’t like it.
    状況が悪くなっています。私はそれをよいと思いません。
  • This should not happen.
    これは起きるべきではありません。
  • We lost something important.
    私たちは大切なものを失いました。
  • I wish things were different.
    状況が違っていたらと思います。

難しい単語を思い出すより、何が変わった→どう感じた→どうあるべきだと思うの順に短く話すほうが、会話では伝わりやすいこともあります。

しゅみすけ(大山俊輔)

「嘆かわしい」と言えなくても、“Things are getting worse. This should not happen.” と二文に分ければ、気持ちと評価の両方を伝えられます。

よくある間違い

× lament about the decline と機械的にする

lament は目的語を直接取れるため、基本は lament the decline です。

× deplore about this situation

deplore にも通常 about は不要です。We deplore this situation. とします。

× I saddened by the news.

「悲しくなった」なら受け身の I was saddened by the news.、または基本語で The news made me sad. です。

lamentを軽い残念さに使う

日常の小さな残念には That’s too bad.It’s a shame. のほうが自然です。lament はやや重く、文章的です。

FAQ

「現状を慨嘆する」は英語で?

lament the current situation が基本です。強く問題視するなら deplore the current situation、会話なら be sad about the way things are と言えます。

「時代を慨嘆する」は英語で?

lament the timeslament the state of society が使えます。日常会話なら I’m sad about how society has changed. が分かりやすいでしょう。

lamentは日常会話でも使えますか?

使えますが、やや文学的・改まった響きがあります。普段の会話では I’m sad to see …It’s a shame that … が自然です。

deploreは「悲しむ」という意味ですか?

悲しさを含むこともありますが、中心は「非常に悪いと考え、強く遺憾に思う」です。公式な非難に近い場面でも使われます。

「ため息をつく」と「慨嘆する」は同じですか?

同じではありません。sigh は息を吐く動作、lament は言葉や態度で深く嘆くことです。慨嘆の結果としてため息をつくことはあります。

まとめ

「慨嘆する」は、何をどう嘆くかで英語が変わります。

  • 衰退・喪失・悪い状況を深く嘆く:lament
  • 行為や状況を強く遺憾に思う:deplore
  • 悲しく・残念に思う:be saddened by
  • 実際にため息をつく:sigh

難しい語が出なければ、Things are getting worse. It makes me sad. のように、状況と気持ちを基本語で分けて伝えれば十分です。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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